「チケットレストラン」は電子マネー「iD」を活用した食事補助の福利厚生サービスですが、iD対応店舗ならどこでも使えるわけではありません。本記事では、利用できる店舗の見分け方、主要チェーン店の対応状況、従業員への案内するときのポイントを解説します。
チケットレストランの利便性を支えるのは「iD」
チケットレストランは、全国20万人が利用し、利用率98%・継続率99%・従業員満足度93%という高評価を獲得している食事補助の福利厚生サービスです。どのような業種や企業規模にもマッチするため、現在3,000社以上が導入しています。
使いやすさの理由の一つが「iD」によるスマート決済の実現です。時間を有効活用したいランチタイムだからこそ、タッチ決済が便利です。
「同僚とのランチ後、個別会計が極めてスピーディーで、慌ただしく席に戻ることがなくなった」(導入事例:ジビル調査設計株式会社)
「現金を持ち歩く必要がないので便利」「現金がなくランチをあきらめようと思ったときに、チケットレストランがあって助かった」(導入事例:関西エアポートオペレーションサービス株式会社)
【重要】iD対応店でもサービス加盟店以外は利用不可
チケットレストランのICカードには電子マネー「iD」が搭載されていますが、注意点があります。
iD決済に対応している店舗は全国に数多く存在しますが、「チケットレストラン」が使えるのは「チケットレストラン加盟店」に限定されます。エデンレッドジャパンと加盟店契約を結んでいる店舗でなければ、iD対応のレジ端末があっても利用できません。レジで「iD払いで」と伝えてカードをかざしても、サービスに加盟していない場合は、原則として決済が通らないことになります。
「iDのマークがあったのに使えなかった」というケースは、この加盟店契約の有無が原因です。
チケットレストラン加盟店の調べ方
加盟店を確かめる方法は3つあります。
1.専用アプリで現在地から検索
チケットレストランの専用アプリをスマートフォンにインストールすると、現在地周辺の加盟店を地図上で簡単に確認できます。外出先や出張先でも、すぐに利用できる店舗を見つけられるほか、残高確認もできて便利です。
関連記事:チケットレストランは公式専用アプリ「MyEdenred」でさらに便利に!
2.Web検索サイトで事前確認
加盟店を事前に確認するには、パソコンからhttps://search.edenred.jp/ にアクセスしてください。ランドマークや住所で検索可能で、勤務場所や自宅周辺の利用可能な店舗を地図上で確認できます。初回利用の従業員には、このURLを共有することをおすすめします。
3.従業員の口コミ
導入後、実際に職場周辺で「チケットレストラン」を使い食事を購入した人の情報は有益な情報です。
チケットレストラン導入後、独自の「利用可能店舗リスト」をクラウドサービスに随時アップし、全職員に共有している企業もあります。情報通の従業員に聞いてみるのも良い方法です。
職員同士で、「あのお店で使えるね!」といった声も多く聞くようになり、新たなコミュニケーションが生まれました(導入事例:名古屋商工会議所)
iD決済のチケットレストランが使える主要店舗
全国25万店舗以上をカバーしています。
コンビニ大手3社
セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンはすべて加盟店です。24時間営業のため、早朝勤務や夜勤の従業員も時間を気にせず利用できます。
「野菜が入ったサラダは少し高いが、チケットレストランがあれば追加で買える」という声があるなど、栄養バランスを意識した食事がしやすくなります。
ドトール・サンマルクカフェなどカフェチェーン
ドトール、エクセルシオール、上島珈琲、サンマルクカフェなどのカフェチェーンで利用できます。ランチだけでなく、休憩や打ち合わせ時にも使えます。業務時間内であれば、食事に限らず飲み物や軽食の購入も可能です。
すき家・吉野家・松屋の牛丼チェーン
すき家、吉野家、松屋の牛丼チェーン3大ブランドすべてで利用できます。ボリュームのある食事を求める従業員にとって魅力的な使い方です。
Uber Eats
「チケットレストラン」は Uber Eats でのデリバリー注文にも対応しています。テレワーク中でも、自宅にいながらモスバーガーやスターバックス(※)などの人気店から配達してもらうことも可能です。「在宅勤務だと福利厚生が使えない」、「忙しすぎてランチに出かける暇がない」という悩みを解消できます。
※モスバーガーおよびスターバックスの店舗でiD決済により「チケットレストラン」を使うことはできません。
内勤・外勤・リモートワーク「どこでも」使える利便性
「チケットレストラン」の「どこでも使える」という特性は、多様な働き方に対応できる公平性につながります。勤務場所や時間帯によって福利厚生に差が出ない仕組みは、人事担当者にとって導入を検討しやすいポイントです。
オフィス勤務の従業員
オフィス勤務の従業員は、近隣のコンビニで弁当を購入したり、ランチタイムに飲食店を利用したりできます。休憩時のコーヒーブレイクや、残業時の軽食購入にも対応しており、業務時間内であればランチタイムに限らず自由に利用可能です。「夕方のおやつタイムにも使える」という柔軟性が従業員に喜ばれています。
外勤・営業職の従業員
外勤や営業職の従業員は、訪問先近くの加盟店で食事ができます。全国どこでも使えるため、「出張中でも安心」と喜ばれています。
現場の従業員
建設や警備関係の企業では現地直行型の従業員が在籍しています。現場に向かう途中や現場近くでランチや飲み物を購入することが可能です。
「これまで昼食として食べていたメニューや勤務中の飲料の購入をためらってしまう」という警備隊員の悩みを解決することができた(導入事例:功和警備保障株式会社)
テレワーク勤務の従業員
テレワーク勤務の従業員は、自宅近くのコンビニや飲食店、 Uber Eats で利用可能です。「在宅勤務だから福利厚生が使えない」という不公平感を解消できます。
フルリモートワークでも従業員が平等に使えることで導入しました(導入事例:株式会社鈴木商店)
シフト勤務・夜勤の従業員
シフト勤務や夜勤中の従業員にとって24時間営業のコンビニ対応は実用的です。勤務時間帯を問わず、夜勤時の食事にも対応できます。「日勤の人だけが使える福利厚生」ではなく、全従業員が平等に恩恵を受けられる仕組みです。
ランチに外出できない職種の従業員
ランチを拠点内で済ませる職種の場合、出社前にコンビニで購入する使い方ができます。
「自宅から持ってきたお弁当にプラス一品してみた」というプチ贅沢が味わえた(導入事例:株式会社ハートコーポレーション)
チケットレストランが使えない店舗やモノ
「チケットレストラン」が使えない店舗を確認しましょう。
スーパーマーケットは基本的に対象外
イオン、西友、ライフといったスーパーマーケットは、チケットレストラン加盟店ではありません。チケットレストランは「食事補助」を目的としたサービスで、加盟店は飲食店・コンビニ・カフェが中心です。
ドラッグストアも利用不可
マツモトキヨシやウエルシアといったドラッグストアも加盟店ではありません。最近は食品を扱うドラッグストアも増えていますが、チケットレストランの利用はできません。
アルコール・タバコは購入不可
アルコールやタバコの購入には使えません。アルコールは業務時間中にとる飲み物として適切ではないことが理由です。また、コンビニで食品とタバコを一緒にレジに持っていった場合、タバコ分は個人で支払う必要があります。
関連記事:「チケットレストラン」はコンビニでも使える!企業向け完全ガイド
iD対応のお気に入り加盟店を見つけよう
「チケットレストラン」は、iD対応店舗すべてで使えるわけではなく、加盟店でのみ利用可能です。全国約25万店舗をカバーしており、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、すき家、吉野家、松屋、Uber Eatsなどで利用できます。
一方で、スーパーやドラッグストアは対象外であり、タバコの購入もできません。専用アプリやWeb検索サイトで加盟店を事前に確認することが、スムーズな利用のコツです。
導入の際は、従業員への「iD決済ができても、加盟店のみ使用可能」である説明を忘れずに行うと「どこでも使えるのに使えなかった」というトラブルを回避できます。
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エデンレッドジャパンブログ編集部
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