福利厚生の種類には様々なものがありますが、中でも社員旅行は定番の福利厚生のひとつです。一昔前と比べると社員旅行を実施する企業は減ったものの、今も約半数の企業が社員旅行を実施しています。この記事では、福利厚生としての社員旅行のメリットや、社員旅行を計画する際の注意点などについてご紹介します。
福利厚生としての社員旅行のメリット
福利厚生として社員旅行を実施する企業が多いのは、それだけ社員旅行によって得られるメリットがあるからです。たとえば以下のようなメリットが期待できます。
- チームワークや社員の絆を深められる
- 社員のモチベーションアップ
- リフレッシュ効果と、それによる生産性向上
- 部署の垣根を超えた社員同士のコミュニケーション活性化
- 従業員の満足度やエンゲージメントの向上
「社員旅行には行きたくない」という従業員も多いので注意が必要
社員旅行には上記メリットがある一方で、「社員旅行にはあまり行きたくない」と感じている社員もそれなりに存在することに注意しましょう。「プライベートの時間が減る」「あまり自由に行動できない」など理由は様々ですが、こうした声を意識した上で、できるだけ多くの社員が楽しめる福利厚生にしていきたいところです。
社員旅行を効果的にするためのポイント
それでは「社員旅行に行くのはちょっと面倒……」という声に配慮しつつ、効果的で誰もが楽しめる社員旅行にするには、どうすればいいでしょうか。ポイントをいくつかまとめてみました。
- アンケートを取るなどして、事前に従業員の意見を聞く
- 自由時間を増やす
- 選択型のコースやアクティビティを設ける
- 社員旅行の計画策定を参加型にして、多くの従業員を巻き込む
- あらかじめ余裕を持ってスケジュールや部屋割りなどを周知する
社員旅行の費用は福利厚生費として計上できるか
経営者や担当者の方が気になるのが、「社員旅行の費用は福利厚生費として計上できるか」という点だと思います。社員旅行の費用を福利厚生費として計上するには、一定の条件があります。主なものは以下の通りです。
- 企業負担が社員一人あたり概ね10万円以下
- 社員旅行の日程が4泊5日以内
- 会社全体か、部署・事業所全体の社員を対象にしている
まとめ
社員旅行には準備もコストもそれなりにかかりますが、その分得られる効果も大きいのが特徴です。効果的な社員旅行は社内の一体感を高め、チームワーク向上や人間関係改善、コミュニケーション活性化などといった様々なメリットをもたらします。社員旅行での交流によって新たなビジネスのアイディアが生まれることだってあるかもしれません。福利厚生の充実を検討されている方は、これを機に社員旅行の実施も選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。