エンゲージメントと離職率の関係
エンゲージメントは「契約」「約束」などの意味を持つ言葉です。企業と従業員の関係性においては、従業員が企業に愛着を感じており、自発的な貢献意欲を抱いている状態といえます。
エンゲージメントの高さは、企業の離職率とも関係しています。ここではエンゲージメントの高さと、将来の離職につながる可能性を示す残留意図の関係について見ていきましょう。
関連記事：従業員エンゲージメントとは？向上に役立つ施策や取り組むメリット
新入社員は組織エンゲージメントが高いほど残留意図が高い
2024年度に入社した新入社員を対象に行った「新入社員のエンゲージメント合同調査」によると、新入社員は組織エンゲージメントが高いほど「この企業で働き続けたい」という残留意図が高くなっています。
同調査では、愛着や貢献意欲を示す対象の違いから「職務エンゲージメント」「職場エンゲージメント」「組織エンゲージメント」の3種類に分類しています。
このうち組織エンゲージメントとは、エンゲージメントの中でも企業全体へ愛着を持ち、企業にとってプラスに働く行動をしようという意識のことです。
新入社員の残留意図に影響する組織エンゲージメントの醸成には、企業理念やビジョンなどを繰り返し共有し、新入社員の理解を深めていく必要があります。
参考：HR pro｜2024年度「新入社員のエンゲージメント合同調査」結果レポート公開
新入社員が「働き続けたい」と思う要因
「新入社員のエンゲージメント合同調査」では、新入社員の残留意図に影響を与える要因についても調査しています。
これによると、新入社員が「この企業で働き続けたい」と思う残留意図には、特に「会社支援」「重要性」「信頼・互恵」が関係していることが分かりました。3つの要因について見ていきましょう。
参考：HR pro｜2024年度「新入社員のエンゲージメント合同調査」結果レポート公開
関連記事：若手社員の離職を防止！早期離職を回避したい企業ができる9つの対策
会社支援
企業が従業員のキャリアや働く環境などをサポートするのが会社支援です。
例えば従業員の希望しているキャリアをサポートする場合には、必要なスキルを身に付けるための研修を充実させたり、身に付けたスキルを生かせるポジションへ配属したりします。
またライフステージの変化に対応しながら、プライベートと仕事を両立できるよう、リモートワーク・フレックスタイム制度・短勤務制度などを整えるのも会社支援の一環です。
重要性
従業員が自分の担当している仕事の職務について、十分理解している状態を示すのが重要性です。
今取り組んでいる仕事が全体にどのように役立っているのか、顧客にどのような価値を提供しているのかなど、職務の意義や重要性を理解しているほど、新入社員の残留意図は高くなります。
信頼・互恵
信頼・互恵は、上司・先輩・同僚などと信頼関係を築けている状態です。厚生労働省の「令和5年雇用動向調査結果」で20代の若手社員の離職理由を見ると「職場の人間関係が好ましくなかった」をあげた女性は10％を超えており、他の理由より高くなっています。
人間関係が良好で助け合える関係性があれば、仕事の悩みも早いタイミングで相談し、解決が可能です。
何かあれば助け合える人間関係が構築できていれば、新入社員の残留意図は高くなります。
参考：厚生労働省｜令和5年雇用動向調査結果の概況
関連記事：心理的安全性を高める方法｜人間関係のストレスがない職場づくりのメリット
新入社員の離職防止につながる会社支援の具体例
新入社員が「この企業で働き続けたい」と思うには、会社支援を充実させるのが有効です。ここでは会社支援の具体例を見ていきましょう。
充実した研修
教育を現場のOJTに任せていると、部署によって教育の質に差が出る可能性があります。忙しい時期には目の前の仕事を終わらせることを優先するあまり、新入社員の教育にまで手がまわらないこともあるでしょう。
新入社員が身に付けるべき基本のビジネスマナーや、企業が展開している事業に関する基本的な知識などは、入社時研修を実施すると全ての新入社員に同じ知識を伝えられます。
忙しい現場でも新入社員の教育がスムーズに進むよう、マニュアルを用意するのもよいでしょう。教育担当の先輩従業員が手を離せないタイミングでも、マニュアルを見ながら業務を進められる体制をつくれます。
関連記事：社員のモチベーションを高める研修とは？内容と選び方を徹底解説！
入社後のフォロー体制
新入社員は社内の人間関係が構築できていないこともあります。困っていることや不安なことがあっても相談相手がおらず、1人で抱え込んでいるかもしれません。相談できないまま離職する新入社員を減らすには、フォロー体制の充実が必要です。
例えば面談の機会を設けるとよいでしょう。入社から一定期間が経過したあと、何か困っていることはないかヒアリングすると、悩みや不安の解消や低減により、離職防止につながります。
メンター制度の導入を検討するのもよいでしょう。他部署の先輩従業員をメンターとすることで、直属の上司には相談しにくい悩みや不安を解消しやすくなることが期待できます。社内で横のつながりをつくりやすくなることも期待できる方法です。
キャリアサポート
新入社員のキャリアサポートも、残留意図を高めます。サポートをするにあたって、まずは新入社員がどのようなキャリアを希望しているかヒアリングしましょう。
希望のキャリアを自社で実現するにはどのような方法があるか、実現に向けて今何ができるか、などをアドバイスしていきます。新入社員がイメージを持ちやすいよう、将来的な目標に加えて短期目標を設定するのもポイントです。
夢や希望に向かうために今すべきことが明確になることで、新入社員のモチベーションを上げ離職を防ぎやすくなります。
関連記事：新卒採用｜インターンシップ・キャリア形成支援成功事例！最新状況や新定義も解説
手厚い福利厚生
福利厚生の充実度アップも新入社員の離職防止に役立つ取り組みです。マイナビキャリアリサーチLabの「2025年卒 大学生 活動実態調査（4月）」によると、就活生が大手企業の選考に参加した決め手は、福利厚生の充実度の高さだそうです。
例えば育児や介護のための休暇制度や、フレックスタイム制・テレワークなどが整っていれば、ライフステージの変化に対応しながら働き続けられるでしょう。
社宅や食事補助などがあれば、日々の出費を減らすことで、実質的な手取り額が増えます。長く働き続けることを見据え、新入社員は福利厚生が充実していて働きやすい環境の整っている企業を選ぶ傾向があるため、福利厚生を整備することも離職防止のポイントです。
参考：マイナビキャリアリサーチLab｜2025年卒 大学生 活動実態調査（4月）
新入社員の早期離職防止に「チケットレストラン」がおすすめ
新入社員の残留意図を高める会社支援の一環として、福利厚生の充実度アップに取り組むなら、エデンレッドジャパンの提供している食事補助の福利厚生サービス「チケットレストラン」がおすすめです。
全国にある25万店舗以上の加盟店で食事を購入できるため、対象となる従業員は休憩のタイミングや勤務場所によらず公平に利用できます。
加えて、一定の利用条件下であれば所得税の非課税枠が利用できるため、従業員の実質的な手取りアップにつながるのもポイントです。
サービスの内容や、実質的な手取りアップにつながる仕組みなどの詳細は、こちらの「資料請求」へお問い合わせください。
離職防止や採用数増につながっている福利厚生サービス
食事補助の福利厚生サービス「チケットレストラン」を導入している企業の中には、実際に離職防止につながったという声も届いています。
例えば株式会社sumarchでは「チケットレストラン」をはじめとする福利厚生の拡充や、労働環境の改善など様々な取り組みの結果、「自社より好待遇の企業がなかった」と転職を考え直した従業員もいるそうです。
また株式会社ほねごりでは、独自の人事施策の一環として「チケットレストラン」を導入しています。新卒採用時に他の福利厚生や施策とともにアピールしたことで、2025年の採用者数は2024年の2倍になったそうです。
詳細な導入事例はこちら：
株式会社sumarch
株式会社ほねごり
新入社員のエンゲージメントは離職率と相関がある
「新入社員のエンゲージメント合同調査」によると、新入社員は組織エンゲージメントが高いほど、「この企業で働き続けたい」という残留意図が高くなります。
従業員の早期離職を防ぐには、残留意図に影響する会社支援を充実させるとよいでしょう。例えば入社後の研修やフォロー体制、キャリアサポート、手厚い福利厚生などが有効です。
新入社員の早期離職防止に向けて、福利厚生の拡充を行うなら、エデンレッドジャパンの提供している食事補助の福利厚生サービス「チケットレストラン」の導入が効果的です。
対象となる従業員に公平に支給できるため、新入社員はもちろん今いる従業員の待遇改善にもつながります。加えて一定の条件下で導入すれば所得税の非課税枠を利用できるため、従業員の実質的な手取りアップにつながるのも魅力です。
エンゲージメントの向上と離職率の低下に向けて、「チケットレストラン」の導入を検討しませんか。
資料請求はこちら
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