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心理的安全性の作り方は?6つの方法や企業のメリットを解説

心理的安全性の作り方は?6つの方法や企業のメリットを解説

2025.09.19

心理的安全性の作り方は、コミュニケーションや目標設定・評価の仕組みなどにポイントがあります。具体的にどのような取り組みが心理的安全性につながるのでしょうか?心理的安全性の基本的な知識を解説した上で、心理的安全性の向上による企業のメリットや、自社の心理的安全性を測定するアンケートとともに紹介します。

心理的安全性とは

心理的安全性とは、従業員一人ひとりが、社内で不安なく発言したり能力を発揮したりできる状態のことです。

自分の意見を率直に伝えたり、能力を発揮したりしても、周りの従業員から否定される、ばかにされる、といったことがなく、安心して働ける環境といえます。

具体的には以下にあげる4つの意識を抱くことなく、従業員は仕事に取り組むことが可能です。4つの意識が仕事に及ぼす悪影響がないため、持っている能力を十分に発揮して仕事に取り組めます。

不安の種類

特徴

無知だと思われたくない

無知だと思われることに不安を抱いていると、質問や相談ができません。必要な質問や相談をしないことで、業務の効率や質が落ちる可能性があります。

無能だと思われたくない

無能だと思われることに不安を抱いていると、失敗や欠点を認められません。ミスを隠したり、人のせいにしたりすることがトラブルにつながることがあります。

邪魔していると思われたくない

邪魔していると思われることに不安を抱いていると、自発的な発言ができません。的確で役立つ意見であっても発言を控えるため、役立つ意見が出てこなくなります。

ネガティブだと思われたくない

ネガティブだと思われることに不安を抱いていると、相手の誤りを指摘できません。否定的な意見を含むアドバイスができず、チームの機能不全を招く可能性があります。

関連記事:集団的効力感とは?自己効力感と共に高め企業成長を実現!活用方法を紹介

Googleのプロジェクトがきっかけで注目が集まっている

Googleが行った「効果的なチームとは何か」を知るためのプロジェクトが、心理的安全性への注目を高めるきっかけとなりました。この研究により、優秀なチームを作り上げる際には心理的安全性が欠かせないことが判明しています。

チーム作りで大切なのは、疑問を投げかけたり、新たなアイデアを出したり、ミスを率直に受け入れたりすることを、恐れることなく実行できる風土の醸成です。

このような心理的安全性が基盤として整うことで、従業員同士の信頼が形成されていきます。

また優れたチーム作りを実現するには、心理的安全性やそれをもとにした信頼関係がある上で、以下を整備することもポイントです。

  • 努力によって実現可能な分かりやすい目標設定
  • 従業員が仕事に意義を見出せる仕事
  • 自分の働きがチーム全体の結果に寄与していることを実感できる環境

参考:Google|「効果的なチームとは何か」を知る

「ぬるま湯」の状態とは異なる

心理的安全性が保たれた職場は、ただ快適なだけの環境ではありません。必要な場面では積極的に議論を交わすこともあります。

人間関係のトラブルを避けるために、間違いを見過ごしたり、自分の考えを口にしなかったりする環境は、心理的安全性のある職場とは異なり「なあなあ」で「ぬるま湯」のような環境といえるでしょう。

心理的安全性が確保された職場の従業員は、共通の目標実現に向けて個々人が成長意欲を持っています。目標実現のために話し合いを重ねたり協力し合ったりするため、深いつながりが生まれやすいのも大きな特徴です。

反対に「ぬるま湯」の職場では、目標実現よりもトラブル回避が重視されます。成長のためにチャレンジするより、従来通りの業務を続けることが優先されがちなため、向上への意欲も乏しい傾向があります。

職場の心理的安全性の作り方

職場の心理的安全性が向上すれば、企業にとってもプラスに働きます。自社の心理的安全性を高めるには、どのような方法があるのでしょうか?「あなたの組織は対応できている?「心理的安全性」を低下させる3つの問題」を参考に、6つの方法を紹介します。

関連記事:心理的安全性を高める方法|人間関係のストレスがない職場づくりのメリット

参考:「ProFuture株式会社/HR総研」 |あなたの組織は対応できている?「心理的安全性」を低下させる3つの問題

意見にはポジティブに反応する

従業員の意見に対して、まずは批判をしたり、厳しく注意したりするネガティブな対応が常態化すると、従業員は「発言したくない」と考えるようになるでしょう。意見を求めても、活発な議論が起こりにくいことが想定されます。

従業員が気兼ねなく自分の考えを表現できる環境を作るには、意見に対してポジティブな態度で向き合うことが重要です。「参考になったよ、ありがとう」というように、発言そのものへの感謝を表すとよいでしょう。

議論への参加を促す

会議やミーティングを実施するときは、参加者全員が自分の意見を述べ、話し合いに参加するよう働きかけることが大切です。全ての従業員が一度は発言できるよう、会議やミーティングの運営方法を工夫するとよいでしょう。

話し合いに参加することで、職員は「自分はこのチームに必要な存在だ」という実感を持ちやすくなります。続けていくうちに、自発的な発言が多くなることも見込める方法です。

共通のゴールを設定する

企業やチーム単位で同じ目標を設定することも、心理的安全性の向上に役立ちます。従業員が想定しているゴールが一人ひとり異なっていれば、意見のやり取りも協力関係の形成も困難になるためです。

目標をはっきりと定めることで「同じ目標に向かって取り組んでいる」という認識を従業員が持ちやすくなり、チーム全体のまとまりを強化できます。

仕事の進捗を共有する

従業員がどのような仕事を担当していて、どの程度業務が進行しているかを見える化して、組織内で情報共有することも、心理的安全性を作るポイントです。

従業員がお互いの業務の進捗を把握し合える職場では「力を合わせよう」という気持ちが育ちやすくなります。

例えば、作業をより効率的に完了させるためのノウハウについて意見交換をしたり、遅れが生じているときには時間に余裕のある従業員がサポートする関係が築かれたりすることが期待できるでしょう。

適切な評価方法を導入する

評価の基準があいまいで、評価者の個人的な判断に依存する環境では「この発言は評価に悪い影響を与えそうだ」という心配から、従業員の自発的な発言や行動が望めなくなります。

従業員が安心して意見を述べたり力を発揮したりできるよう、公正な評価制度の整備が必要です。

まずは誰が評価しても同じ結果になる評価基準を作成します。作成した評価基準を従業員に伝えることも重要です。

何をどのように取り組めば評価に結びつくかがはっきりすれば、従業員は適切な努力ができます。これまでより評価されやすくなるため「自分は企業に必要とされている」という実感を得やすくなるでしょう。

また売上などの数値的な成果だけでなく、業務への取り組み方が会社の理念と合致していることや、自分で設定した目標への到達状況なども盛り込むと、より公平性のある評価基準になります。

縦横のコミュニケーションを促す施策に取り組む

良質なコミュニケーションが発生しやすくなるような仕掛けの導入も、心理的安全性の向上に効果があります。例えば社内行事や懇親会を開催すれば、業務以外の場面で従業員同士が話をするきっかけ作りが可能です。

また職場にドリンクコーナーのある休息スペースを設ければ、従業員が自然に集まるため、あいさつや日常会話などのコミュニケーションが生まれやすくなります。

新しく入社したメンバーを年齢の近い先輩従業員が支援するメンター制度や、上司と部下が1対1で行う面談「1on1」の導入も効果的です。

関連記事:1on1ミーティングの目的は?期待できる効果や実施のポイントをチェック

心理的安全性の向上による企業のメリット

心理的安全性が高い職場では、活発な意見交換が起こりやすくなりますし、従業員同士が自然と協力し合いながら仕事に取り組むようになるでしょう。このような変化により期待できる企業のメリットを紹介します。

意見が出やすくなる

心理的安全性が十分に保たれた職場環境では、従業員は「批判されるかも」「責められるかも」といった不安を抱くことなく、自分の素直な意見を話しやすくなります。

従業員同士が積極的に意見をやり取りしやすくなるため、議論が活発になることも期待できるでしょう。

また日ごろからスムーズにコミュニケーションが取れる環境ができるため、作業が効率的に進みやすくなるでしょう。

参考記事:職場コミュニケーションの成功法則!活性化させる具体的な方法と事例

イノベーションや生産性向上につながる

活発なコミュニケーションから、新しいアイデアが生まれることも見込めます。従業員が持つ知識・経験・技術などが、議論を通して結びつけば、これまでにない企画に発展する可能性があるためです。

新製品や新サービスの開発、既存の製品やサービスの新たな活用方法、作業効率を向上させる改善案などが生まれるかもしれません。

また顧客に対してより品質の高い商品やサービスを効率良く提供できるようになるため、売上向上や業績改善といった成果も期待できます。

エンゲージメントや従業員満足度が高まる

心理的安全性が高く、スムーズにコミュニケーションが取れる職場では、従業員の職場への愛着を示すエンゲージメントや満足度が高まる傾向が見られます。

心理的安全性の向上でエンゲージメントや満足度の高い職場環境が実現すれば「長く働き続けたい」と考える従業員の増加が期待できます。

関連記事:従業員エンゲージメントとは?向上に役立つ施策や取り組むメリット

心理的安全性が高まると従業員のメンタルヘルスやエンゲージメントが向上する

東京大学の発表によると、中央省庁の職員を対象としたアンケートでは、リーダーの謙虚さによって心理的安全性が確保されることが、メンタルヘルスやエンゲージメントの向上につながっているそうです。

これは民間企業でも同様の傾向があると分かっています。メンタルヘルスやエンゲージメントの向上は、従業員の定着率アップにもつながるため、人材確保にもつながるポイントです。

関連記事:職場のメンタルヘルスケアとは?ストレスの原因や対策のポイント

参考:東京大学 先端科学技術研究センター|謙虚なリーダーがもたらす心理的に安全な環境はメンタルヘルスと働きがいの向上につながる―中央省庁においてリーダーの謙虚さと心理的安全性が果たす役割―

働きやすい環境が整い人材定着率アップにつながる

人材定着率を高めるには、働きやすい環境の整備がポイントです。心理的安全性の向上は、従業員が安心して発言したり能力を発揮したりできる環境が整うため、働きやすさも高まり人材定着率アップにつながります。

また心理的安全性を作るときに役立つ、コミュニケーションを促す施策の導入も、人材定着率アップに役立つ取り組みです。

関連記事:【社労士監修】定着率向上ツールおすすめ8選!選ぶポイントも解説

人材定着率アップには「チケットレストラン」も役立つ

人材定着率を高めるときには、エデンレッドジャパンの提供する食事補助の福利厚生サービス「チケットレストラン」もおすすめです。

全国に25万店舗以上の加盟店がある「チケットレストラン」であれば、オフィスへ出社する人はもちろん、テレワークの従業員や、出先で昼食を済ますことの多い従業員も利用可能です。全ての従業員へ提供できる公平さも魅力といえます。

また一定の条件下で導入すれば所得税の非課税枠活用ができるため、従業員の実質的な手取りアップにもつながります。「チケットレストラン」の仕組みや、実質的な手取りアップに関する詳細は、こちらの「資料請求」からお問い合わせください。

実際に「チケットレストラン」を導入した企業の中には、人材定着につながっている事例もあります。

例えば株式会社sumarchでは、労働環境の改善や「チケットレストラン」を含む福利厚生の改善などにより、転職意向を示していた従業員が同社で働き続ける選択をしました。

詳細な導入事例はこちら:株式会社sumarch

心理的安全性が低い職場はどうなる?

心理的安全性が低い職場では、従業員は安心して発言できず、能力も発揮しにくくなるでしょう。その結果、企業にはどのような影響があるのかを解説します。

新しい意見が出てきにくくなる

発言に対してネガティブな反応しか返ってこない職場では、従業員は意見を持っていても伝えなくなるでしょう。会議やミーティングをしても、発言する従業員が固定されてしまいやすく、新しいアイデアは出てきにくくなります。

トラブルが起こりやすくなる

心理的安全性が低い職場では「こんな報告をしたら怒られるかもしれない」という思いから、ミスを報告しない従業員が出てくることもあります。初期段階であれば小さなミスで済んだものが、報告の遅れから大きなトラブルに発展することもあるでしょう。

企業の成長が鈍化する

新しい意見が出てこない企業では、商品やサービスの開発が進みにくくなります。これにより企業の成長スピードが遅くなることもあるでしょう。

自社の心理的安全性を測定するエドモンドソンのアンケート

自社の心理的安全性がどの程度かを測定するときには、アンケート調査を実施する方法があります。例えば「チームの心理的安全性」という言葉を生み出したエイミー・C・エドモンドソンが開発した、7項目からなる簡単なアンケートが有効です。

心理的安全性が十分確保されている職場では、以下の7項目に対してポジティブな回答が多くなります。

  • このチームでは、ミスをしても責められない
  • このチームのメンバーは、問題点や課題を指摘し合える
  • このチームでは、人と違うことを受け入れられる
  • このチームでは、リスクのある行動をしても安全である
  • このチームでは、他のメンバーに助けを求められる
  • このチームでは、努力が正当に評価される
  • このチームのメンバーと一緒に仕事をしていると、自分のスキルや才能が評価され活かされる

心理的安全性を作り企業の成長に生かそう

心理的安全性を作るには、従業員が安心して発言したり仕事に取り組んだりできる環境の整備が重要です。そのために、発言に対してポジティブに反応することや、議論への参加を促すこと、共通のゴールを設定することなどに取り組むとよいでしょう。

また心理的安全性の高い職場は、メンタルヘルスやエンゲージメントが向上しやすく、従業員の定着率アップにつながることが分かっています。

定着率アップを期待して心理的安全性の向上に取り組む場合には、エデンレッドジャパンの提供する食事補助の福利厚生サービス「チケットレストラン」もおすすめです。昼食代をサポートする福利厚生の導入で、従業員の働きやすい環境作りに取り組んでみませんか。

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エデンレッドジャパンブログ編集部

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