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リスキリングの調査をもとに現状をチェック!リスキリング施策の課題も解説

リスキリングの調査をもとに現状をチェック!リスキリング施策の課題も解説

2025.12.04

リスキリングとは、新たな技術や知識を学ぶことです。技術革新が進む中、仕事に必要なスキルが変化しています。このような中でリスキリングが注目されていますが、実際にはどのくらいの企業がリスキリング施策に取り組んでいるのでしょうか?調査をもとに見ていきましょう。

リスキリングについてのQ&A

まずはリスキリングについての概要についてQ&A形式で解説します。

リスキリングとは何?

リスキリングとは、技術革新や産業構造の変化によって、今後新たに必要とされる技術や知識を学ぶことです。

関連記事:リスキリングが注目される理由は?従業員の高いモチベーションが成功の鍵

リスキリングが注目されている理由は?

リスキリングが注目されているのは、第4次産業革命による必要なスキルの変化と、人材不足の状況があるためです。リスキリングを実施することで、従業員は変化に対応できるスキルを身につけられますし、企業は必要なスキルを持つ人材確保ができます。

実際にリスキリングに取り組んでいる企業の割合は?

Reskilling Campの「リスキリング調査レポート」によると、リスキリングに取り組んでいる企業は44.5%です。ただし帝国データバンクの「リスキリングに関する企業の意識調査(2024年)」では、リスキリングに「取り組んでいる」と回答した企業は8.9%でした。

調査によって差が見られますが、企業規模が大きいほど取り組んでいる企業の割合が高い傾向は同様です。

参考
Reskilling Camp|リスキリング調査レポート~リスキリングの最新風潮とDX人材育成のリアル~_2025年6月版
帝国データバンク|リスキリングに関する企業の意識調査(2024年)

リスキリングのメリットは?

リスキリングを実施すると「業務効率化」「コストカット」「人材不足の解消」「新規事業の創出」「エンゲージメントの向上」などのメリットが期待できます。

またエンゲージメントの向上には、福利厚生の充実度アップも有効です。

例えば、食事補助の福利厚生サービス「チケットレストラン」を導入することで、エンゲージメントの向上に役立っている株式会社サニクロ導入事例をチェックする)や、従業員満足度が高まった東海海運株式会社導入事例をチェックする)の事例もあります。

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リスキリングを実施するときの注意点は?

Reskilling Campの「リスキリング調査レポート」で報告されているリスキリングの失敗例には、「研修・学習内容が実務にマッチしていなかった」「従業員任せになり、成果につながらなかった」「対象者が学習を完了できなかった」などがあります。

自社の業務内容に合う学習内容選びや、学んだ内容を生かす仕組みづくり、学習しやすい環境整備などが重要です。

参考:Reskilling Camp|リスキリング調査レポート~リスキリングの最新風潮とDX人材育成のリアル~_2025年6月版

リスキリングとは?

リスキリングとは、業務で新たに必要となる技術や知識を学ぶことです。デジタル技術が年々進歩する中、仕事をする上で必要なスキルも変化しています。

従業員がこの変化に対応して、必要な技術や知識を学んでこれからの仕事に対応していけるようにすることが目的です。

例えば、従業員全員が一定以上のITスキルを身につけられるよう研修を実施したり、AIを業務に活用できるよう教育や情報提供を行ったりします。

アップスキリングは今持っているスキルを伸ばすこと

リスキリングと似た言葉にアップスキリングがあります。どちらも個人のスキルを伸ばすことを意味しますが、学ぶ内容が異なります。

リスキリングでは今後の変化に対応できるよう新たなスキルを学習するのに対し、アップスキリングでは今持っているスキルを深めるのが特徴です。職種やキャリアパスが変わることはなく、このままの方向性でキャリアアップしていくときに必要なことを学びます。

リスキリングに注目が集まっている理由

今このタイミングでリスキリングに注目が集まっているのは、必要なスキルの変化や人材不足が起こっているためです。それぞれの理由を解説します。

必要なスキルの変化

第4次産業革命によって、仕事に必要なスキルが変化し始めています。技術革新が進み、これまで人が行ってきた業務をシステムやロボットが行うようになりました。代わりに必要になっているのが、システムの保守管理やプログラミングなどの業務です。

デジタル技術を活用することでビジネスモデルを変化させるDXが浸透した結果、これまでパソコンの使用頻度が低かった分野でも、パソコンを使いシステムを駆使して業務を進めるようになってきています。

これに伴い「パソコンで文字入力ができる」といったことは必須スキルになってきていますし、AIを活用した業務効率化や、業務の自動化に向けたアプリの構築などのスキルも求められるようになっています。

このような変化の中で仕事をするには、リスキリングによって新たな知識やスキルを身につけなければいけません。

人材不足の進行

国内の人材不足は進行しています。15~64歳の生産年齢人口は今後も減少の一途をたどると予測されており、大きく改善する見込みは立っていません。

加えて、第4次産業革命によってデジタルに関する知識やスキルを持つ人材は不足中です。このまま生産年齢人口が減っていけば、さらに人材不足は加速していきます。

リスキリングによって今いる従業員が新たな業務に必要なスキルを身につけたり、プログラミングやデータサイエンスなどを習得した人材が転職したりすることで、人材不足の解消につながると期待できます。

リスキリングの現状を調査データでチェック

注目が集まっているリスキリングの現状を、Reskilling Campが四半期ごとに実施しているリスキリング施策に関する定点観測の調査結果をまとめた「リスキリング調査レポート」を元に見ていきましょう。

参考:Reskilling Camp|リスキリング調査レポート~リスキリングの最新風潮とDX人材育成のリアル~_2025年6月版

リスキリング施策を実施している企業は44.5%

同調査で、直近1年間のリスキリング施策について質問すると、「実施した」と回答した企業は44.5%でした。前回調査はもちろん、2024年6月調査と比較しても高い割合です。

また企業規模別では、大企業は64.6%、中小企業やスタートアップ企業では38.3%が「実施した」と回答しています。大企業に比べて中小企業やスタートアップ企業の取り組みは遅れが見えますが、どちらも前回調査時と比べて実施割合は上昇傾向です。

業種別では製造業が66.0%となっており、実施企業が多いことが分かります。

ただし、リスキリング施策を実施している企業の割合が、より低い結果となっている調査もありました。

帝国データバンクの「リスキリングに関する企業の意識調査(2024年)」では、リスキリングに「取り組んでいる」と回答した企業は8.9%です。企業規模が大きいほど実施割合が高い傾向は同様で、大企業は15.1%、中小企業は7.7%、小規模企業は6.0%でした。

参考:帝国データバンク|リスキリングに関する企業の意識調査(2024年)

企業がリスキリングで重視しているのはAI活用

Reskilling Campの「リスキリング調査レポート」によると、リスキリングで重視しているスキルは「AI活用」と回答した企業が最多の33.3%でした。次に「セキュリティ」が30.5%、「ITプロジェクトマネジメント」が30.2%です。

「AI活用」は企業規模ごとの集計でも大企業・中小企業やスタートアップ企業ともに1位となっており、企業規模によらず重視されているスキルといえます。

関連記事:人事評価 × AIの活用術|メリットとデメリット・導入フローも徹底解説!

中小企業では経営企画を中心にリスキリングを実施

リスキリングの対象者が所属する部署は、「情報システム、ITシステム」が最も多い45.3%でした。次に「経営企画」の42.1%、「人事」の35.8%と続きます。

一方、中小企業やスタートアップ企業に限定すると、「経営企画」が45.7%、「情報システム、ITシステム」が36.4%、「人事」が33.1%です。経営判断に関わる人材のリスキリングに、限られた予算を振り分けていると考えられます。

企業がリスキリングに取り組むメリット

企業がリスキリングに取り組むと、どのようなメリットがあるのでしょうか?代表的なメリットについて見ていきましょう。

業務効率化

リスキリングで新たにデジタルスキルを従業員が身につけると、社内の業務効率化につながります。全従業員がパソコンを操作できれば、システムを導入して自動化できる業務があるかもしれません。

システムに任せられる仕事が増えれば、残業時間を減らすことや、配置する人材を減らすことも可能です。その分企業本来の事業に注力しやすくなります。

コストカット

コストカットにつながるのもリスキリングのメリットです。業務効率化で残業時間が減れば、その分支給する残業代を減らせます。

また従業員がデジタルスキルを身につければ、新たにデジタル人材を採用する必要がありません。デジタル人材は不足しているため、採用コストが高くなりがちです。また採用しても自社の事業への理解が不十分な状態では、うまくスキルを生かせない可能性もあります。

採用コストを減らしつつ、採用後のリスクも回避可能です。

人材不足の解消

今いる従業員が必要なスキルを習得すれば、人材不足が解消されるケースもあります。デジタルスキルを活用した業務効率化によって、必要な人材の数が減るためです。

またシステムやAIの活用によって、これまで5人で行っていた業務を3人で滞りなく進められるようになれば、2人を人材が不足している別の部署へ配置できます。このとき異動する従業員にリスキリングを実施すれば、スムーズな異動が可能です。

関連記事:【2025年最新】人手不足の日本の現状と中小企業の生き残り戦略

新規事業の創出

新たなスキルを身につけると、従業員の視野が広がりこれまでになかったアイデアが出てきやすくなります。中には新規事業につながる革新的なアイデアもあるかもしれません。

自社の事業に精通している従業員ならではの、既存事業とデジタルスキルの組み合わせによる新規事業が生まれることも期待できます。

エンゲージメントの向上

リスキリングは従業員のキャリア形成をサポートする取り組みでもあります。学ぶ機会を提供し、学んだ内容を実践に生かせる環境を整えることで、企業に対する思い入れであるエンゲージメントを高められるのも、リスキリングのメリットです。

エンゲージメントの向上は自ら考え行動する従業員の育成につながり、生産性や業績アップにも役立ちます。

関連記事:エンゲージメントを向上させるには?業界別の調査結果に見る有効施策

リスキリング施策で起こりがちな課題

Reskilling Campの「リスキリング調査レポート」では、リスキリング施策の失敗についても触れています。

失敗例としてあげた企業が多かったのは、「研修・学習内容が実務にマッチしていなかった(45.6%)」「従業員任せになり、成果につながらなかった(37.2%)」「対象者が学習を完了できなかった(35.1%)」です。

リスキリング施策を実施しても、実務に合わない内容であれば活用できません。どのようなスキルを必要としているのか、現場で働く従業員の意見を取り入れつつ判断する必要があります。

また学んだ内容を業務に活かしていく仕組みづくりをすることも重要です。従業員任せになると、習得した知識やスキルが活かされにくくなってしまいます。

あわせて従業員がリスキリングに向けた学習に取り組みやすい環境づくりも必要です。研修プログラムを用意しても、日常業務で手一杯であれば受講できません。勤務時間の一部をリスキリングのための学習に充てる、といった取り組みを検討するとよいでしょう。

参考:Reskilling Camp|リスキリング調査レポート~リスキリングの最新風潮とDX人材育成のリアル~_2025年6月版

自社に合った効果的なリスキリング施策を実施しよう

技術革新によって業務に必要なスキルが変わってきています。変化に対応していくためには、リスキリング施策を実施して、従業員のリスキリングを推進するのが有効です。

現場が必要としているスキルを明確にして、学習環境や学んだ内容を生かす仕組みを整備した上で取り組むとよいでしょう。業務効率化や人材不足の解消・エンゲージメントの向上などのメリットが期待できます。

またエンゲージメントの向上に取り組むには、エデンレッドジャパンの提供する食事補助の福利厚生サービス「チケットレストラン」の導入もおすすめです。従業員の食事代をサポートする制度の導入も検討してみませんか。

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