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2025年11月値上げ一覧|小休止期間に次のラッシュに備えを

2025年11月値上げ一覧|小休止期間に次のラッシュに備えを

2025.09.16

2025年11月は食品値上げが比較的少ない状況です。しかし、これまでの値上げラッシュで家計への負担は確実に増えています。本記事では、2025年11月の値上げ一覧、11月に値上げが少ない理由、そして2025年の値上げ全体傾向を把握しましょう。

2025年11月食品値上げ品目数は少なめ

2025年は記録的な食料品値上げラッシュとなっており、帝国データバンク調査では、11月までの公表分で累計2万34品目となりました。2024年の実績(1万2,520品目)を60.0%上回り、2023年(3万2,396品目)以来、2年ぶりに2万品目超えとなります。一方、11月は比較的値上げが少ない「小休止期間」となっており、2025年8月29日時点でわずか26品目と公表されています。

出典:帝国データバンク|「食品主要 195 社」価格改定動向調査 ― 2025 年 9 月

2025年11月の主な食品値上げ品目一覧

2025年11月に値上げされる飲食料品を詳しく見ていきましょう。

アサヒビール

  内容
対象 5ブランド26品目
  • 国産ウイスキー(「ブラックニッカクリア」「ブラックニッカリッチブレンド」「ブラックニッカディープブレンド」「ハイニッカ」)
  • テキーラ「クエルボ・エスペシャル」
値上げ率 参考小売価格で約10〜16%引き上げ

アサヒビールは国産ウイスキーや輸入テキーラなどを11月1日出荷分から値上げします。対象は5ブランド26品目で、参考小売価格で約10〜16%引き上げます。

包装資材などの価格が高騰しているほか、物流コストも上昇しており、製品価格に反映することが値上げの理由です。

出典:アサヒビール|国産洋酒・輸入洋酒の一部商品の価格改定について

不二家

  内容
対象 菓子商品16品(「ミルキーチョコレート袋」「アンパンマン商品各種」「ペコちゃん商品各種」)
値上げ率 約5〜15%引き上げ

不二家は菓子の一部商品について、2025年11月1日出荷分から価格を改定します。対象は16品で、改定率は約5〜15%です。

原材料や包装資材の価格高騰、輸送コストの上昇が続く中、生産の効率化・諸経費削減や物流費の改善など対策に努めてきたものの、「企業努力では対応できる範囲を超える状況」とし、値上げを行います。

出典:不二家|菓子商品の価格改定のお知らせ

2025年11月食品以外の値上げ品目一覧

2025年11月には、日用品や郵便料金の値上げが実施されます。

久光製薬

  内容
対象 全27品目(「サロンパス Ae®」「温熱用具 直貼®」「Lifecella®さが美人®」「貼り薬の不織布で作ったマスク」等)
値上げ率 希望小売価格で約3~30%引き上げ

久光製薬では、主力の鎮痛消炎剤「サロンパス」など27品目について、11月4日出荷分から希望小売価格を約3〜30%価格を引き上げます。化粧品や不織布マスクなども値上げの対象です。

出典:久光製薬|価格改定のお知らせ

日本郵便

  内容
対象 ゆうメール(基本料金)※全国一律
  • 〜150g:180円→190円
  • 〜250g:215円→230円
  • 〜500g:310円→320円
  • 〜1kg:360円→380円
値上げ率 3.2〜7.0%(重さにより10円〜20円引き上げ)

日本郵便は、2025年11月1日より、1kgまでの冊子といった印刷物やCD・DVDを安価に郵送できる「ゆうメール」の値上げを実施します。書籍やCDなどの配送に便利なサービスであることから、出版社やネット通販事業者などに影響があると考えられます。

出典:ゆうメールの基本運賃改定のお知らせ

11月が「小休止期間」となるのはなぜか

2025年11月は26品目と年間最少の値上げとなっています。なぜ11月にこのような現象が起きるのか、その理由を見ていきましょう。

2025年11月の食品値上げ品目数は26品目

11月の値上げ26品目という数字は、4月の4,225品目と比べると圧倒的に少ない数字です。ただし、郵便料金などで値上げが実施されるなど、総合的にはコスト上昇圧力が継続している状況と言えます。

11月の値上げ26品目という数字は、年初から続く食品分野での値上げラッシュの中で「小休止期間」と位置付けられます。下表からは、2025年11月の品目数の少なさが明白です。

月別値上げ品目数の推移(2025年):

品目数
1月 1,419
2月 1,656
3月 2,529
4月 4,225
5月 478
6月 1,940
7月 2,105
8月 1,245
9月 1,422
10月 2,989
11月 26

出典:帝国データバンク|「食品主要 195 社」価格改定動向調査 ― 2025 年 9 月

例年、11月の食品値上げ品目数は少ない傾向

この傾向は2025年だけではありません。以下は帝国データバンクが公表した「『食品主要 195 社』価格改定動向調査 ― 2025 年 9 月」です。グラフを見ると、2023年・2024年も11月は谷間となっており、企業が意図的に11月の値上げを避けている様子がうかがえます。

11月 値上げ 一覧出典:帝国データバンク|「食品主要 195 社」価格改定動向調査 ― 2025 年 9 月

2025年、値上げ品目が多い時期の一覧は、次の記事で確認できます。
【2025年値上げ一覧】1月/2月/3月/4月の価格改定をチェック
【2025年4月】食品値上げ一覧 4,000品目超 調味料/酒類/加工品
2025年7月値上げ一覧 食品2,105品目!コーヒー・チョコレートも
2025年9月食品値上げ一覧|調味料・菓子・加工食品をチェック
2025年10月食品値上げ一覧|飲料価格改定で自販機200円代突入か

11月に値上げが少ない3つの理由

企業が意図的に11月の値上げを避ける背景には、以下の理由があります。

1. 価格改定サイクルの影響(タイミングの問題)

日本では、4月(期初)や、10月(半期区切り)に合わせて価格改定を実施する企業は多いです。そのため、11月は主要な値上げラッシュ時期と近く、値上げ品目数は自然と減少する傾向があります。

2. 年末商戦への配慮(売上最優先の時期)

11月から年末は消費が期待できる「年末商戦」の時期です。企業にとって通年で重要な売上確保の時期であり、値上げによる売上減少リスクを避ける傾向があります。

3. 消費者心理への配慮(値上げ疲れへの配慮)

値上げ後は消費者の「買い控え」が発生することがあります。すでに大規模な値上げを実施してきた企業が、消費者の「値上げ疲れ」や「買い控え」を考慮して一時的に値上げを控えていることも理由の一つです。

2025年通年の値上げ動向

帝国データバンクの「食品主要 195 社」価格改定動向調査より、2025年1月から11月までの値上げ動向を把握します。2025年の値上げ規模感や値上げ理由を読み取ることが可能です。

記録的な値上げ規模

2025年の値上げは、2年ぶりに2万品目を超えた状況となっており、特に調味料、酒類・飲料、乳製品で家計への負担が増しています。

分野別値上げ品目数(2025年1-11月)

区分 2025年品目数 2024年品目数
加工食品 4,532 5,757
調味料 6,148 1,715
酒類・飲料 4,801 2,652
菓子 1,261 1,307
乳製品 1,411 392
パン 1,440 108
原材料 441 589
合計 20,034 12,520

出典:帝国データバンク|「食品主要 195 社」価格改定動向調査 ― 2025 年 9 月

2025年値上げの主要因

2025年の値上げ要因で特に目立つのは、物流費と人件費の大幅上昇です。物流費は80.3%の企業が理由に挙げ(前年68.1%)、人件費も54.2%と前年の26.5%から倍増しました。

区分 2025年 2024年
原材料高 97.3% 92.2%
エネルギー 65.5% 60.6%
包装・資材 60.0% 68.5%
物流費 80.3%(大幅増) 68.1%
円安(為替の変動) 12.0% 28.1%
人件費 54.2%(大幅増) 26.5%

出典:帝国データバンク|「食品主要 195 社」価格改定動向調査 ― 2025 年 9 月

物価高騰への対策として導入する食事補助

昨今の物価上昇により、従業員の食費負担が増加している中、従業員への家計支援策として「チケットレストラン」などの食事補助制度を導入する企業が増えています。

チケットレストランとは

チケットレストラン」は、勤務中のランチ代を補助する、ICカード型の食事補助の福利厚生サービスです。食事補助の非課税枠を活用し、一定条件下で福利厚生費として扱えます。

以下は、「チケットレストラン」の主要な特徴です。

  • 全国25万店以上で利用可能
  • コンビニ、ファミレス、3大牛丼チェーンなど幅広い選択肢
  • 非課税での食事補助が可能(一定の利用条件下において)
  • 企業と従業員が半額ずつ負担、各3,500円(税別)

企業は福利厚生費として経費扱い、従業員は所得税の非課税枠活用ができるため、給与を上乗せする方法よりも双方にメリットがあります。

企業の導入メリット

利用率98%、継続率99%の「チケットレストラン」は、従業員に使ってもらえる食の福利厚生サービスです。一定の利用条件下において所得税の非課税枠活用が可能なので実質的な賃上げにつながり、従業員の満足度を高められます。採用での差別化施策や健康増進支援としても効果的です。

株式会社sumarchでは、従業員の実質手取りアップを目的にスピード導入。人材確保施策としても役立っています。健康を意識したサラダ・スープをとるようになったり、息抜きにコーヒーやスイーツを購入する従業員が増えたことから、心身面への健康サポートにも貢献しています。

導入事例:株式会社sumarch

11月の値上げは抑えめ、次のラッシュに備えを

2025年11月は値上げラッシュの中でも比較的穏やかな月となっていますが、これは一時的な小休止にすぎません。今後も続く物価上昇に備えて、継続可能な対策を考えておくことが大切となります。

値上げが日常となる中で、企業にとって重要なのは従業員の生活を足元で支えながら成長していくことです。そんな時に検討したいのが「チケットレストラン」のような食事補助の福利厚生サービスです。

毎日のランチ代負担が軽くなれば値上げの影響も和らぎます。来たる値上げラッシュに備えて、福利厚生の見直しを検討してみてはいかがでしょうか。

チケットレストラン」の詳細は「こちら」からお問い合わせください。

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エデンレッドジャパンブログ編集部

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