病院の福利厚生を充実させたいと考えている場合、どのような制度を導入するのがよいのでしょうか?働きやすい病院の特徴を押さえた上で、導入する福利厚生の選び方を見ていきましょう。参考になるよう、福利厚生が充実している病院のランキングも紹介します。
働きやすい病院の特徴
働きやすい病院には特徴があります。看護師や医師が集まりやすくなる、働きやすい病院の特徴をチェックしましょう。
福利厚生の充実度が高い
看護師や医師が働きやすい病院では、福利厚生を充実させているケースが多くあります。福利厚生を活用することで、ライフステージの変化や万が一の事態に対応しやすくなり、働き方を変えながら仕事を続ける人材も増えるでしょう。
例えば院内に託児所を設置している病院であれば、子育てと仕事を両立しやすくなるため、妊娠・出産をきっかけとした退職を減らせます。
また夜勤手当・診療看護師手当・待機手当などを含む各種手当を充実させることで、努力や成果を報酬に還元している病院が多いのもポイントです。モチベーションの維持向上につながります。
休暇を取得しやすい
福利厚生として法律で定められている有給休暇の他に、特別休暇の制度を設けている病院もあります。ここで重要なのは、休暇制度があることではなく、実際に休暇制度を利用できることです。
看護師や医師が希望に応じて休暇を取得できれば、リフレッシュできてストレス軽減につながります。前向きな気持ちで業務に臨みやすくなるでしょう。
気軽に休暇を取得できる雰囲気が醸成されていれば、家族の予定に合わせた休暇も取りやすくなります。子どもの学校行事や突然の病気などに対応しやすい環境です。
教育制度の充実度が高い
専門的な職業である看護師や医師にとって、教育制度の充実度の高さは働きやすさにつながる重要なポイントです。最新の医療情報や技術について学べる機会を設けることや、専門性を高めるための資格取得の支援をするとよいでしょう。
研修の体制を整備するときには、厚生労働省の「新人看護職員研修ガイドライン【改訂版】」が役立ちます。
研修を実施するときの組織体制や研修内容について分かるガイドラインです。小規模な病院向けに、他の医療機関との共同研修や教育機関の活用についても解説しています。
職場の人間関係がよい
人間関係が良好であることも、働きやすい病院づくりに欠かせない要素です。
コミュニケーションが活発に行われる環境が構築されることで、チームワークが取りやすくなるメリットもあります。課題や対処の難しい問題が発生したときにも、円滑に解決しやすくなるでしょう。
患者へのケアや対応の質が高まることも期待できます。
働きやすさアップは人材確保に向けて重要
医療・福祉分野は人材の不足感が強い業界です。厚生労働省の「労働経済動向調査(令和6年2月)の概況」によると、2024年4月1日時点の正社員等労働者過不足判断DIを見てみましょう。
産業 |
正社員等労働者過不足判断DI |
調査産業計 |
51 |
建設業 |
65 |
製造業 |
47 |
情報通信業 |
62 |
運輸業・郵便業 |
59 |
卸売業・小売業 |
30 |
金融業・保険業 |
37 |
不動産業・物品賃貸業 |
46 |
学術研究、専門・技術サービス業 |
66 |
宿泊業・飲食サービス業 |
56 |
生活関連サービス業・娯楽業 |
46 |
医療・福祉 |
59 |
サービス業(他に分類されていないもの) |
59 |
正社員等労働者過不足判断DIとは、正社員の過不足感に対して「不足」の回答から「過剰」の回答を差し引いた数値です。数値が大きいほど、正社員の不足感が強い業界と判断できます。
医療・福祉は59で、学術研究、専門・技術サービス業や建設業・情報通信業に次いで、不足感が強い業界です。
このような環境で、病院で働く人材を確保するには、働きやすい環境の整備が欠かせません。福利厚生の充実度アップをはじめとする方法による、働きやすさの改善が求められています。
病院で福利厚生を導入するときのポイント
採用や定着といった人材確保を目指すには、働きやすさの改善につながる福利厚生の導入がおすすめです。ただし単に制度を導入するだけでは十分な施策とはいえません。福利厚生を人材確保につなげるために必要なポイントを紹介します。
職員の求める福利厚生を導入する
福利厚生を充実させるときには、今働いている職員や、これから採用する求職者が求めるものは何かを考えた上で導入しましょう。
手間やコストをかけてさまざまな福利厚生を導入したとしても、職員や求職者が求めていないものである場合には利用されません。無駄になってしまうことを避けるためにも、あらかじめ職員に喜ばれる福利厚生の調査が必要です。
就活生や職員が求めている福利厚生の調査結果を参考にしてもよいでしょう。例えばマイナビの「2024年卒大学生活動実態調査 (4月)」によると、2024年卒の大学生が求める割合の高い福利厚生は以下の通りです。
福利厚生 |
2024年卒の大学生が求める割合 |
休暇制度(特別休暇・介護休暇など) |
77.5% |
諸手当(住宅手当・食事手当など) |
74.1% |
各種補助(通勤費・通信費など) |
53.0% |
退職金制度 |
44.3% |
自己啓発(資格取得の補助など) |
42.6% |
社員寮・社宅 |
41.4% |
育児支援(社内託児所・育児時短制度など) |
36.0% |
健康増進(人間ドック受診補助・予防接種など) |
35.9% |
慶弔関連(結婚祝い・傷病見舞金など) |
25.3% |
レクリエーション(社員旅行・懇親会など) |
17.0% |
財形貯蓄 |
15.4% |
保養所 |
8.1% |
その他 |
2.4% |
ビズヒッツが働く男女501人を対象に実施した「あったら嬉しい福利厚生に関する意識調査」の、あったら嬉しい福利厚生ランキングも参考になります。
ランキング |
あったら嬉しい福利厚生 |
1位 |
家賃補助・住宅手当 |
2位 |
特別休暇 |
3位 |
旅行・レジャーの優待 |
4位 |
社員食堂・食事補助 |
5位 |
スポーツクラブの利用補助 |
6位 |
資格取得・教育支援 |
7位 |
保養所 |
8位 |
生理休暇 |
9位 |
慶弔金の支給 |
10位 |
通勤手当 |
職場環境を整える
福利厚生を導入し充実させたとしても、職場環境が整っていない場合には、制度を十分に利用できません。
例えば資格取得に向けた休暇の取得を認める制度を導入しても、職場の雰囲気が休暇を取りにくいものであれば、職員は制度を利用しにくくなってしまいます。
福利厚生を存分に活用し働きやすさにつなげられるよう、福利厚生の充実度を高めると同時に、職場環境の整備も進めましょう。
公正公平な評価制度を整える
福利厚生によって教育制度を整えると、職員のスキルアップが望めます。このとき必要なのが公正公平な評価制度です。
努力してスキルアップしたとしても評価されないとしたら、職員のモチベーションは下がってしまうでしょう。よりスキルを高く評価する病院への転職を考え始める可能性もあります。
評価制度を見直すときには、明確な基準を設けて、評価者によらず同じように評価される仕組みづくりをしましょう。公正公平な評価ができるよう、評価者向けの研修も行います。
従業員の思う必要性が高い福利厚生ランキング
病院で導入する福利厚生の参考になるよう、労働正確研究・研修機構の「企業における福利厚生施策の実態に関する調査」をもとに、8,298人の従業員が回答した「必要性が高いと思う制度・施策」のランキングを見ていきましょう。
順位 |
福利厚生 |
1位 |
人間ドック受診の補助 |
2位 |
慶弔休暇制度 |
3位 |
家賃補助や住宅手当の支給 |
4位 |
病気休暇制度 ※有給休暇以外 |
5位 |
病気休職制度 |
6位 |
リフレッシュ休暇制度 |
7位 |
有給休暇の日数の上乗せ |
8位 |
治療と仕事の両立支援策 |
9位 |
慶弔見舞金制度 |
10位 |
法定を上回る育児休業・短時間制度 |
11位 |
食事手当 |
12位 |
財形貯蓄制度 |
13位 |
短時間勤務制度 |
14位 |
永年勤続表彰 |
15位 |
法定を上回る介護休業制度 |
ランキングの福利厚生について、どのような制度なのかを紹介します。
参考:労働政策研究・研修機構|企業における福利厚生施策の実態に関する調査
1位:人間ドック受診の補助
一般の健康診断はもちろん人間ドックの受診も、対象となる職員が全員受けられる制度となっていれば、福利厚生として提供可能です。
国税庁の「人間ドックの費用負担」で紹介されている、生活習慣病予防を目的に35歳以上の希望者全員に2日間の人間ドックを実施するケースでは、かかった費用を給与として課税する必要はないと解説されています。
医療従事者が健康を維持しつつ仕事に従事できるよう、導入する福利厚生です。
2位:慶弔休暇制度
職員本人やその家族の慶事・弔事のときに、休暇を取得できる制度です。例えば職員本人の結婚式や配偶者の出産・親族の葬儀などが対象となります。
慶弔休暇制度を利用することで、欠勤扱いとなることを避けられる制度です。慶弔休暇制度を導入するときには、日数に加えて適用される親族の範囲も定めます。
3位:家賃補助や住宅手当の支給
家賃補助や住宅手当は職員が住む家の住宅費をサポートする福利厚生です。対象となる職員や、支給金額などのルールは、病院ごとに定められています。
病院によっては借上げ社宅を用意しているケースもあるようです。各家電付きの借上げ社宅を相場の半額以下の家賃で提供している病院もあります。
また時間や土日祝日に関係なく発生する病院の仕事に対応しやすいよう、無料で住める寮を用意している病院もあります。
家賃の負担が減る分、実質的な手取り収入を増やせる福利厚生です。
4位:病気休暇制度
病気休暇制度は法律で定められている有給休暇とは別に、病気やけがの療養のために使える休暇です。取得日数や適用範囲は病院ごとに定めます。
1日単位で取得する場合もあれば、時間単位や半日単位で利用できる場合もあるでしょう。
5位:病気休職制度
病気のときに雇用契約を維持したまま長期間休めるのが病気休職制度です。休職の期間や、期間中の給与の支給については、病院ごとに制度を定めます。
6位:リフレッシュ休暇制度
リフレッシュ休暇制度も病気休暇制度と同様、法定の有給休暇とは別に付与される休暇です。心身の疲労回復を目的としています。
有給休暇や土日祝日と合わせて取得できるようにすることで、使い勝手のよい制度になるでしょう。
7位:有給休暇の日数の上乗せ
法定の有給休暇にプラスして、病院独自の有給休暇を付与するのが、有給休暇日数の上乗せです。GW休暇や夏季休暇・年末年始休暇などもこれに当たります。
8位:治療と仕事の両立支援
誰でも病気やけがで長期にわたる治療が必要になる可能性があります。そのようなときに役立つのが治療と仕事の両立支援です。
治療を受けやすいよう休暇や時短勤務の制度を整えたり、以前と同様の働き方へ戻すときの相談窓口を設置したりします。
両立支援が充実していれば、病気やけがを理由に退職を選ぶケースを減らせるでしょう。
9位:慶弔見舞金制度
職員に対して、お祝い金や香典・見舞金などを支給するのが慶弔見舞金制度です。例えば「結婚祝い金」「出産祝い金」「弔慰金」「傷病見舞金」「災害見舞金」などがあります。
支給する金額や対象範囲は病院ごとに設定が必要です。
10位:法定を上回る育児休業・短時間制度
法定では育児休業は原則として子どもが1歳になるまで、短時間制度は子どもが3歳になるまで利用できる制度として設定されています。
ただし法定の育児休業や短時間制度のみでは不十分なケースが多いでしょう。不足分を補うために、病院が独自に育児休業や短時間制度を設けることで、育児と仕事を両立しやすくなります。
11位:食事手当
職員の食事代の一部を支給するのが食事手当です。国税庁の「No.2594 食事を支給したとき」によると、一定の要件を満たすことでかかった費用を福利厚生費として計上できます。
規模の大きな病院では、院内に食堂を設けて食事を提供しているところもあるでしょう。手当としてかかった費用の一部を支給する食事手当であれば、食堂のない病院やクリニックでも支給しやすい福利厚生です。
より少ない手間とコストで導入するには、エデンレッドジャパンの「チケットレストラン」を活用するとよいでしょう。コストを福利厚生費として計上するために必要な要件を満たした、使い勝手のよいサービスを職員に提供できます。
12位:財形貯蓄制度
財形貯蓄制度とは職員の資産形成を目的とした貯蓄制度で、以下の3種類があります。
- 勤労者財産形成貯蓄(一般財形貯蓄):3年以上にわたって給与から天引きで積み立てる使途自由の貯蓄
- 勤労者財産形成年金貯蓄(財形年金貯蓄):55歳未満の職員が5年以上にわたって天引きで積み立て、60歳以上の所定の時期から年金として支払いを受ける貯蓄
- 勤労者財産形成住宅貯蓄(財形住宅貯蓄):55歳未満の職員が5年以上にわたって天引きで積み立て、持ち家の取得やリフォームに充てられる貯蓄
職員には、財形年金貯蓄と財形住宅貯蓄の元利合計550万円までから発生する利子などが非課税になることや、天引きにより手間なく資産を形成できることなどのメリットがあります。
13位:短時間勤務制度
短時間勤務制度とは、正社員のまま1日の所定労働時間を原則として6時間とする制度のことです。育児や介護の最中には、1日8時間のフルタイム勤務では仕事を続けられない時期もあります。
時短勤務が認められることで、仕事と家庭を両立しやすくなるでしょう。
14位:永年勤続表彰
永年勤続表彰とは勤続10年・20年というように、長年働いている職員を対象とした福利厚生のことです。賞与・記念品・休暇などを贈り、日ごろの働きをねぎらいます。
15位:法定を上回る介護休業制度
法律で定められている介護休業制度では、対象となる家族1人に対して3回まで通算93日の休業が可能です。ただし93日の休業では対応しきれないこともあります。
法定を上回る介護休業制度は、病院独自の基準で、より充実した介護休業制度を設けるものです。
働きやすい病院ランキング
働きやすい環境を整えるには、福利厚生の充実度アップが役立ちます。これから福利厚生を充実させるときに参考になるよう、ここではメディコの「働きがいのある病院AWARD 2023」から、働きやすい人気の病院をランキング形式で紹介します。
順位 |
働きやすい病院 |
1位 |
東京都立松沢病院 |
2位 |
名寄市立総合病院 |
3位 |
新潟リハビリテーション病院 |
3位 |
九州がんセンター |
5位 |
栃木県医師会塩原温泉病院 |
5位 |
日本生命病院 |
7位 |
福井大学医学部附属病院 |
8位 |
兵庫県立淡路医療センター |
9位 |
琉球大学医学部附属病院 |
10位 |
広島赤十字・原爆病院 |
10位 |
九州労災病院 |
1位:東京都立松沢病院
東京都立松沢病院は精神科・外科・整形外科・内科・脳神経外科・歯科・脳神経内科・放射線科・麻酔科などのある都立病院です。職員は東京都の職員となるため、民間の病院と比べて待遇の水準が高い傾向にあります。
低額な家賃で入居できる寮があるため、希望者は利用可能です。また院内保育が用意されており、夜勤なし・時短勤務なども選択できるため、育児との両立がしやすい環境が整っています。
病棟の人間関係も良好で、悩みごとがあるときには相談できる雰囲気があるそうです。施設がきれいで新しい点も働きやすさにつながっています。
2位:名寄市立総合病院
名寄市立総合病院は、内科・外科・小児科・産婦人科・眼科・耳鼻咽喉科・皮膚科・心療内科などを備えている総合病院です。北海道名寄市の職員として雇用されるため、給与は地方公務員のルールが適用されており、寒冷地手当といった福利厚生もあります。
研修が充実しているのも特徴です。新卒はもちろん中途採用でも経験年数に応じた研修が用意されています。全体的に学習意欲が高い雰囲気があるそうです。
職場の雰囲気は穏やかで、忙しいときにも落ち着いています。また妊娠中や育児中に助け合う関係性もあるようです。
3位:新潟リハビリテーション病院
新潟リハビリテーション病院は、整形外科・リハビリテーション科・内科・脳神経外科・歯科・歯科口腔外科などを備えている病院です。スポーツリハビリに力を入れているのが特徴で、大学教授の出勤時に指導を受けることもできます。
業務終了後には研修や勉強会も行われているため、スキルアップを目指している人に向いている職場です。
また完全週休二日制でしっかり休んでリフレッシュできます。プライベートとのバランスを取りながら無理なく働ける環境です。
3位:九州がんセンター
九州がんセンターは各種がんに特化している病院です。診療科は消化管外科・整形外科・皮膚腫瘍科などの外科系、サイコオンコロジー科・腫瘍循環器科・緩和治療科などの内科系、その他に分類される麻酔科・放射線治療科・臨床検査課などです。
がんについて学びたいと考えている人にとっては、研修も充実しており学ぶ機会が多いでしょう。
国立病院機構の職員となるため福利厚生は充実しています。産休育休も取得しやすい環境だそうです。また職場の雰囲気もよく、疑問や質問があるときには気軽に聞けます。
5位:栃木県医師会塩原温泉病院
栃木県医師会塩原温泉病院は、内科・整形外科・リウマチ科・リハビリテーション科・内分泌代謝科・脳神経内科・消化器内科がある病院です。温泉療法室があるのが特徴で、温まりながらリラックスできる他、運動浴にも取り組める設備があります。
院内研修・院外研修ともに積極的に実施しており、病院の費用負担で参加できるため、スキルアップを目指している人に向いているでしょう。
休みをしっかり確保できる体制があるため、プライベートを充実させつつ仕事に取り組めます。育児休暇を取得しやすく、復帰後も働きやすい雰囲気がある職場です。
5位:日本生命病院
日本生命病院には、循環器内科・消化器内科・腎臓内科などの内科系、呼吸器外科・乳腺外科・心臓血管外科などの外科系の他に、眼科・放射線治療科・リハビリテーション科などがあります。
規模の大きな病院で、福利厚生の充実度は高めです。また職場の雰囲気がよく、入職の決め手になったという人もいます。
残業が発生することもありますが、働いた分は分単位で給与に反映されるため、頑張った分だけ受け取れる体制があるそうです。
7位:福井大学医学部附属病院
福井大学医学部附属病院は脳神経内科・消化器内科・呼吸器内科などの内科部門、心臓血管外科・小児外科・泌尿器科などの外科部門、皮膚科・形成外科・眼科などの感覚・皮膚・運動部門など、10の部門からなる病院です。
PNS制(パートナーシップ・ナーシング・システム)を取っており、看護師は2人ペアで業務にあたります。1人で仕事を抱え込むことがなく、働きやすい体制です。
週休2日で、夜勤の翌日が休みになるようシフトを組むため、体力的に働きやすいと感じる職員が多いようです。リフレッシュ休暇制度もあり、長期休暇も取りやすい環境があります。
8位:兵庫県立淡路医療センター
兵庫県立淡路医療センターは、内科・外科・精神科・小児科・産婦人科・リハビリテーション科・麻酔科などのある病院です。この他に、がん相談支援センター・緩和ケアセンター・地域外傷センターなどの診療センターもあります。
兵庫県の地方公務員という扱いになるため、安定性が高い職場といえるでしょう。福利厚生が整っており、産休・育休も取得しやすい環境です。復帰後は週3勤務・時短勤務・夜勤なしなど、働き方の調整もできます。
またチーム医療を実践しているのも特徴です。急変時のシミュレーションや多重課題の研修で、スキルアップも目指せます。
9位:琉球大学医学部附属病院
琉球大学医学部附属病院は、内科・外科・産婦人科・小児科・皮膚科・眼科・麻酔科・救急科などのある病院です。
急性期の病院のため忙しくはあるものの、教育制度が整っており、大学病院ならではの専門知識の習得も目指せます。特に新人は1年間の研修があり、業務内で必要なスキルを学べる体制です。
またワークライフバランスを取りやすいのも特徴といえます。夏季休暇には有給休暇や通常の休暇と合わせて、合計10日間の休暇取得も可能です。
10位:広島赤十字・原爆病院
広島赤十字・原爆病院は、内科・肝臓内科・腎臓内科・血液内科・外科・消化器外科・血管外科・乳腺外科・呼吸器外科・眼科・皮膚科・泌尿器科などの34科からなる病院です。広島市内でも特に規模の大きい病院で、最先端の医療を提供しています。
職場の雰囲気がよく、残業しないようお互いに声を掛け合うといったことも自然と行われている職場です。子育て中で時短勤務の職員もいるため、仕事が残っているときには周りがフォローできる体制づくりが行われています。
10位:九州労災病院
九州労災病院には、内科・血液内科・脳神経内科・外科・整形外科・泌尿器科・産婦人科・耳鼻咽喉科・リハビリテーション科・病理診断科などがあります。この他に、がん相談支援センター・勤労者脳神経センター・関節再建センターなど7つの専門センターも備えている病院です。
教育体制が整っており、院内のルールもよく統制されています。誰に質問しても回答がそろっているため、新人が混乱せずに仕事を覚えやすいそうです。
チーム医療やPNS制も実践されており、症例を共有しながら連携を取って治療を進めていきます。スムーズな共有と連携が可能な体制が整っている病院です。
福利厚生の充実度アップに「チケットレストラン」
エデンレッドジャパンの「チケットレストラン」は全国にある25万店舗以上の加盟店で使える食事補助サービスです。ICカードの利用や Uber Eats を通した注文で、簡単に利用できます。
さらに導入した企業では、利用率が98%、継続率が99%で、従業員満足度も93%と、従業員から喜ばれている福利厚生であることが分かります。
病院の福利厚生を充実させたいと考えているときに役立つサービスです。
小規模な病院でも導入しやすい
小規模な病院やクリニックでは、福利厚生の充実度アップがコストや手間の面で難しい場合もあるでしょう。そのようなケースでも低コストで導入できる「チケットレストラン」がおすすめです。
契約後に届くICカードを従業員に配るだけで利用開始できる手軽さもポイントといえます。その後の運用も月1回のチャージ作業のみで手軽です。
クリニックでの導入事例「浜田戸部整形外科」
<会社概要>
事業内容:医療・福祉・介護サービス
従業員数:約30人 ※2023年7月時点
URL:https://hamada-seikei.jp/
エデンレッドジャパンの「チケットレストラン」を導入している小規模な病院の事例として、浜田戸部整形外科を紹介します。
浜田戸部整形外科では小規模な病院でも導入しやすい食事補助の方法を探していました。冷蔵庫を設置し総菜や弁当を安価に購入できる置き型社食も検討しましたが、院内の休憩スペースが限られていることから導入できなかったそうです。
「チケットレストラン」を導入したのは、新たにスペースを設けることなく、病院の周辺にある加盟店で利用できる「チケットレストラン」がニーズに合っていました。
導入後は職員のランチの選択肢が増えたそうです。普段より少し贅沢なランチを楽しめるようになった職員や、息抜きのドリンクを気軽に購入できるようになったという職員もいます。
導入から1年経過した時点でのサービスへの満足度は高く、継続率は100%に達しています。人材採用にも効果的と考え、アピールポイントとして利用しているそうです。
関連記事:医療法人社団順栄会 浜田戸部整形外科
福利厚生の充実が人材確保につながる
医療・福祉業界では人手不足感が強く表れています。病院が福利厚生を充実させて働きやすい環境を整えることは、人材確保につながるでしょう。
ただし単に福利厚生をたくさん導入すればよいというわけではありません。職員や求職者が望む福利厚生を導入し、実際の効果につなげるには「従業員の思う重要性の高い福利厚生ランキング」が参考になります。
ランキングにもある食事補助を提供するときには、エデンレッドジャパンの「チケットレストラン」がおすすめです。コストと手間を抑えつつ導入できるため、小規模な病院でも取り入れやすいでしょう。人材確保に向けて導入を検討してみてはいかがでしょうか。