生乳、石油、国内外のコンテナなどを24時間365日体制で輸送するホッコウ物流株式会社(以下、ホッコウ物流)は、北海道を中心に人々の生活を支えています。約670台のトラックを日々走らせる乗務員は、ホッコウ物流の事業成長に欠かせない存在です。その乗務員の人手不足対策に、チケットレストランを即効性のある施策として導入されました。導入のきっかけや効果をお伺いしました。

コロナ渦時によく利用していたネットショップを支える運送会社に興味を持ったのがきっかけで、人々のライフラインを支えるホッコウ物流に入社したという営業企画部 櫛引 ほのか様。ホッコウ物流の魅力を「みんなが明るくて、あたたかい人たちが多いこと」と言います。
御社の事業内容と業務内容を教えてください。
櫛引:北海道を中心に生乳・石油の輸送をメイン事業としています。その他、雑貨や冷凍食品、乳牛などを輸送しています。私は、新卒者の採用活動と広報業務を担当しています。
チケットレストランを導入したきっかけを教えてください。
櫛引:物流業界では乗務員の人手不足は喫緊の課題で、弊社も例外ではありませんでした。弊社の事業は人々の生活に欠かせない生乳、石油などを主に扱っているため、24時間365日稼働しています。乗務員なしでは弊社の事業は成り立ちません。賃上げや休日数を増やすなどといった労働環境の改善はすぐに実行するのは難しいのですが、福利厚生の導入であれば人手不足対策としてすぐに着手できるのではないかと考えたのがきっかけです。また弊社は「会社として経営結果を出せば、それを従業員の皆さんに還元する」というポリシーを掲げているため、日々頑張ってくれている従業員のために何か生活支援になるようなもので還元したかったという想いもありました。
その他に、人事施策において抱えていた課題はありましたでしょうか。
櫛引:ドライバーの時間外労働の上限規制や労働環境への配慮が今まで以上に求められており、健康経営への意識も高まっているのを感じていました。乗務員だけではなく、パート・アルバイトを含めた全従業員の健康を公平性を保ちながらどのようにサポートしたらよいかと考えていました。
チケットレストランの導入に至った決め手を教えてください。
櫛引:一番の決め手は「いつでもどこでも利用できる柔軟性」が乗務員の労働環境に最も適しているサービスだったことです。弊社は全国に25拠点あり、勤務地、勤務時間や勤務体系もさまざまです。場所によっては飲食店が少ない地域もありますが、コンビニが利用できるチケットレストランであれば利用場所や時間の心配をする必要がありません。また、従業員の健康を食事面からサポートすることで、長く健康に働いてもらえるのではないかと考えました。さらに、パート・アルバイトを含む全従業員が雇用形態に関係なく、公平に利用できる点も魅力的でした。
チケットレストラン導入時に検討した他のサービスはありましたか?
櫛引:設置型社食サービスを検討しました。発注や在庫管理などの業務負担が増えること、各拠点ごとに利用回数にバラつきがでることで不公平感が生じる可能性があることが理由で見送りました。
チケットレストランの導入後、どのような効果がありましたか?

ドライバー歴約25年という大ベテランの浜頓別支店 執行役員・浜頓別支店長 山口 達巳様。乗務員が日々安全に業務を遂行してもらうよう支えています。ホッコウ物流の魅力を「規模感・組織力があることで、一時的に乗務員の手が足りないところを他支店から応援にきてもらえる、といったような他社ではできないことができること」と話します。
櫛引:特に乗務員からは「道中どこのエリアでもいつでも利用でき、決済も簡単でとても便利!」という声が多く、満足度が向上しました。現時点では利用率90%・継続率99%なので、満足度の現れだと感じています。健康経営にもとても貢献しています。乗務員や従業員からは「以前は節約のためにランチをとらないこともあったが、今ではしっかりランチをとる習慣ができた」、「熱中症予防にドリンクやアイスを購入するようになった」、「ちょっとした息抜きに我慢することなく飲み物やデザートを購入するようになった」などの声があがっているので、とてもうれしい効果ですね。
山口:生乳担当の乗務員は決まったお昼休み時間がないので、生乳を卸している間にチケットレストランで事前に購入したものを食べたり、今までは自宅からおにぎり1個しか持参していなかったのが工場に入る前に追加で食べ物を購入したりして、チケットレストランのおかげでしっかり食べるようになったなと思います。そういった光景を目にするようになったことがうれしいですね。
櫛引:人材採用にも効果を感じています。会社説明会ではチケットレストランを積極的にアピールしており、マイナビの募集要項にもチケットレストランを紹介しています。他社ではチケットレストランを導入していない企業が多いようで、他社との差別化となっており求職者からの関心は非常に高いです。
導入後のアンケートでは「会社へのイメージが良くなった」と回答した割合が80%以上という結果でした。これは定着率向上にも寄与すると考えています。
櫛引:社内コミュニケーション活性化のきっかけになっています。先日研修で各拠点から従業員が集まったときには、チケットレストランで利用した場所や購入したものなどの情報交換が自然と始まり、互いに打ち解けるきっかけになっていました。
山口:浜頓別支店内でも、チケットレストランの話題でコミュニケーションが増えましたね。例えば「あそこのコンビニで新しいお弁当がでたよ」、「あのスイーツ食べた?」などといった会話をよく聞くようになりました。
浜頓別支店 ドライバーの宮本様から感想を伺いました。

ドライバーであるお父様に憧れてドライバーになったという浜頓別支店 生乳運搬担当の宮本良弘様。運転するミルクトローリで、なんと13トンもの生乳を運ぶとのこと。ホッコウ物流の魅力を「年間通して安定した仕事があり、安心して働けること」と言います。
宮本:あまり現金を持たないので、ICカードでさっと決済できるのが便利ですね。今は物価高の影響でさまざまな食品が値上がりしているので、食事補助を支給してくれている会社にはとても感謝しています。ランチで利用することが多いのですが、おにぎり1個だったところを2個に増やしたりしてしっかり食べています。先日、他社でドライバーをしている友人にチケットレストランの話しをしたところ、その友人はとても羨ましがっていましたね。食事補助を支給している同業他社は少ないので、ついつい自慢したくなってしまうんです。

ミルクトローリの後部に設置してある精密装置で生乳を取り込む様子
今後、何かチケットレストランにおける展開をお考えでしょうか?
櫛引:従業員からは「支給額をもっと上げてほしい!」という要望を多く受けているので、支給額アップを図りながら従業員の満足度をさらに高めていきたいと考えています。
チケットレストランの導入を検討されている企業へメッセージをお願いします。

チケットレストランは、人材不足対策だけではなく、健康経営や従業員満足度、エンゲージメント向上に即効性のある施策です。企業・従業員の双方にとってメリットの多いサービスなので、福利厚生の拡充に力を入れたいとお考えの企業様にはぴったりだと思います。近年、乗務員の健康維持はとても重視されています。欠食することがないよう、健康を考えての食品購入を支援する食事補助の導入を企業側が積極的に取り組んでいくことは、業界関係なく広まっていけばよいのではないかと考えます。
取材協力:有限会社ふぁーむ未来
チケットレストランは、企業や組織のさまざまな課題への解決をお手伝いします。
人材不足対策や人材採用強化、定着率向上施策をお考えの場合には、ぜひエデンレッドジャパンまでお問合せください。
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