ユニークな福利厚生制度として「昼寝」が注目されているのをご存知ですか?実は昼寝は、従業員にも会社にもメリットがある福利厚生施策なのです。この記事では、福利厚生としての昼寝のメリットや、昼寝制度の導入方法などについてご紹介します。
30分以内の昼寝「パワーナップ」の効果とメリット
15分~30分程度の昼寝は、パワーナップと呼ばれます。会社での昼寝としてリフレッシュ効果を得るのに最適なのはこのパワーナップ。昼寝時間が30分を超えると身体が本格的な眠りに入ってしまい、逆に気怠さが残ってしまいます。まずはパワーナップの効果とメリットを見てみましょう。
ストレス・睡眠不足解消
短時間の昼寝・パワーナップは、ストレス軽減や睡眠不足解消に最適です。ストレス、睡眠不足などを抱えたまま無理やり仕事を続けるのは、会社にとっても従業員にとっても良いことではありません。またパワーナップで得られるリフレッシュ効果は、従業員の健康維持にもプラスとなります。
集中力・生産性アップ
パワーナップをとることで、業務の集中力・生産性アップが期待できます。午前中に比べると、午後の仕事はどうしても効率が落ちてしまいがち。短時間の昼寝を挟むと、午後もリフレッシュした状態で業務に臨むことができます。パワーナップが仕事の集中力向上に効果的なことは、複数の研究で紹介されています。
お昼寝制度はどういう形で導入すればいい?
お昼寝制度は実際にどういった形で導入すればいいのでしょうか。ここでは、2通りの導入方法のパターンをご紹介します。
専用の昼寝スペースを作る
インパクトがあるのは、専用の昼寝スペースを作るという方法です。昼寝ルームを新たに設置するほか、会議室など既存の部屋を一定の時間だけ昼寝スペースにするという手もあります。専用昼寝スペースの存在を自社のユニークな福利厚生制度として社外告知に成功すると、優秀な人材の獲得にも効果的かもしれません。
デスクなどでの昼寝を許可する
もっと手軽な導入手法としては、自分のデスクなどで昼寝することを許可・公認するという方法があります。これならすぐにパワーナップ制度を始められますし、新たな投資も必要ありません。外回りの営業マンには車内での昼寝を許可するというのもいいですね。睡眠不足による事故の防止にもつながりそうです。
パワーナップ制度運用のポイント
昼寝制度を単純に導入するだけでは、活用が広まることは期待できません。パワーナップ制度を運用する際のポイントをピックアップしてみました。
「昼寝は推奨!」という雰囲気を作る
昼寝を社内に根付かせるには、「昼寝は悪いことじゃない」「むしろ昼寝は推奨!」という雰囲気を醸成することが必要です。昼休みに昼寝を促すアナウンスを流したり、張り紙で昼寝スペースの存在を告知したり、全体ミーティングで昼寝について取り上げたりなどして、誰もが気軽に昼寝をしやすい環境を作りましょう。
アラーム設定やカフェイン摂取などのコツを周知
併せて社内SNSなどで、昼寝をする際のコツを共有するのもおすすめです。たとえば、「昼寝前にはスマートフォンのアラームを25分後に設定すれば、身体が深い眠りに落ちてしまう前に確実に目覚められる」といったコツを積極的に共有してみましょう。
また、昼寝前にコーヒーなどでカフェインを摂取しておくと、昼寝が終わったときにすっきりした状態で目覚められますし、その後の集中力もアップします。カフェインが効き始めるのは摂取後30分ほど経過してからなので、パワーナップ直前の摂取が効果的です。
福利厚生の充実や生産性の向上に、昼寝・パワーナップ制度の導入を検討してみてください。