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Y世代(ミレニアル世代)の特徴と仕事観|戦力化のポイントを解説

Y世代(ミレニアル世代)の特徴と仕事観|戦力化のポイントを解説

2025.09.17

1981年から1996年頃に生まれたY世代(ミレニアル世代)は、デジタルの急速な普及と社会構造の変化を同時に経験してきた世代です。安定を重んじるX世代と、多様性とスピードを重視するZ世代の中間に位置し、学び直しや効率化、対話力を強みに現場を前進させる存在です。本記事では、そんなY世代の特徴や価値観、仕事観を整理し、企業が戦力として生かすためのポイントを解説します。

Y世代(ミレニアル世代)とは?

Y世代(ミレニアル世代)とは、具体的にどのような世代を指すのでしょうか?まずはY世代の定義と他世代との違いを解説します。

Y世代の定義

一般的にY世代とは、1981年から1996年頃に生まれた、2025年時点でおよそ29〜44歳にあたる世代をいいます。

Y世代は、バブル崩壊後の長期不況や就職氷河期、リーマンショックなど社会不安の時代に学生から社会人となった世代です。幼少期~学生時代にかけては、パソコンやインターネット、携帯電話の普及・発展をリアルタイムで体験し、スマートフォンやSNSが急速に浸透する時期も経験しました。

情報収集や人とのつながり方がデジタル化する過程を、成長と共に段階的に体感した世代であるため、必要なことを自分で調べたり、最新の道具を柔軟に取り入れたりする姿勢が自然に根づいています。また、終身雇用制度の揺らぎや働き方改革に直面したことで、自らキャリアを切り開く意識も強い傾向にあります。

社会が激動する中で成長し、社会人としての一歩を踏み出した経験が、Y世代の価値観に大きな影響を与えているのです。

X世代・Z世代との違い

世代 生年範囲 現在の年齢(2025年時点) 社会背景 デジタル適応 仕事観・特徴
X世代 1965〜1980年頃 45〜60歳 バブル崩壊・就職氷河期 アナログから後天的に習得 安定志向と現実主義・橋渡し役

Y世代(ミレニアル世代)
1981〜1996年頃 29〜44歳 IT普及・グローバル化 デジタルを後天的に吸収 自己実現・キャリア志向・転職柔軟
Z世代 1997〜2012年頃 13〜28歳 SNS・スマホ、コロナ禍 生まれながらのデジタルネイティブ 多様性・社会意義重視・柔軟な働き方

X世代は、バブル崩壊や就職氷河期を背景に、強い安定志向と現実主義的な価値観を持つ世代です。また、Z世代は、生まれたときからインターネットが当たり前の環境で育ち、多様性を尊重しスピード感をもって行動するのが特徴です。

一方、その中間に位置するY世代は、両者の要素を併せ持つことによって、成長できる環境を重視する姿勢が際立ちます。革新を急ぎすぎて既存の仕組みを壊すのではなく、過去のやり方を尊重しつつ軽やかに効率化することが得意な傾向にあります。

変化に柔軟でありながら、現場に根づかせる工夫を惜しまないため、組織に安定と革新の両方をもたらす存在です。このバランス感覚こそが、他世代と比較した際のY世代ならではの特徴といえます。

Y世代の価値観とライフスタイル

Y世代への理解を深める上で、無視できないのが世代特有の価値観です。ここでは、Y世代の価値観について、独自のライフスタイルとともに解説します。

自分で選び、学び直しを続ける

Y世代は、年齢や環境にとらわれず、自分自身が必要だと感じたタイミングで学び直しへ投資する傾向が強い世代です。資格取得や専門スキルの習得、実務での新しい挑戦などを通じ、自分自身の成長を目に見える形で表すことを重視します。

目標や役割、求められる水準が明確であれば、主体的に取り組む姿勢が高まり、成果につながりやすい点も特徴です。

こうした自己投資は、個人の成長だけでなく組織に還元されることも多く、所属する組織の中でキーパーソンとなるケースが少なくありません。

関連記事:X世代の仕事観と特徴は?組織を支える中間管理層の生かし方を徹底解説!

違いを受け入れ、周囲との関係を大切にする

社会情勢やテクノロジーの過渡期の中で成長したY世代は「価値観は人それぞれ」という前提で人と関わる傾向があります。

SNSやオンラインコミュニティが普及するとともに、多様な考えに触れる機会が増えたこともあり、家族や友人、職場や地域社会においても同調圧力よりも納得感や合意を重視し、対話によって関係を築いていくのが特徴です。

共通のルールや合意を確認したうえで関係を維持する姿勢は、Z世代の「多様性を当然とする感覚」とも、X世代の「従来の慣習を基盤とする関係性」とも異なります。自分とは異なる考えを排除せず、理解や調整を通じてつながりを深める姿勢は、Y世代が持つ大きな強みです。

ワークライフバランスを重視する

Y世代は、私生活と仕事のバランスを重視します。長時間労働や不条理を耐えて成果を出すスタイルよりも、健康や生活を土台とした、継続しやすい働き方を選ぶ傾向にあります。

趣味や家族との時間を確保し、仕事を生活全体の一部として位置づける考え方は、前世代にあたるX世代とは大きく異なるものです。これにより、短期的な無理は避けつつも、長期的に安定した成果を出す傾向にあります。

ワークライフバランスを重視するY世代の価値観は、仕事への前向きさにもつながっています。

関連記事:【社労士監修】ワークライフバランスの取り組み事例を紹介。メリットや注目の理由も解説

Y世代の仕事観の特徴

Y世代は、仕事に対してどのような価値観を持ち、どう行動する世代なのでしょうか。ここでは、Y世代に共通して見られる仕事観について解説します。

明確な目的と役割を求める

Y世代は、一般的に、仕事の目的や成果基準、責任範囲が明確な環境で力を発揮します。目的意識が高いため、取り組むべき方向性が分かればあれこれと悩みません。行動のスピードや精度が高まり、結果にも直結しやすいのが特徴です。

評価についても同様で、評価基準や理由がしっかり説明された上で、その評価が妥当なものであれば、厳しい評価を受けても納得して前向きに挑戦を続けます。

この姿勢は、X世代の「結果を積み重ねて評価される安定志向」と、Z世代の「挑戦を前提に柔軟に進める価値観」の中間に位置するもので、バランス感覚のある働き方を実現しています。

新しい知識やツールを取り入れ、組織に還元する

Y世代は、社外で得た知識や副業での経験、自動化の仕組みなど、新しい知識やツールを組織へと還元しようとする意識が強い傾向にあります。

学びや挑戦を自分の成長にとどめず、周囲に役立てようとする姿勢は、変化に適応して成長してきたY世代ゆえの特徴です。

新たな挑戦の際は、小さな検証で効果を確かめながら改善を広げ、「続ける」「やめる」「変える」を提案するなど、実務に即した工夫を行います。従来のやり方を尊重しつつ、無理なく変化を浸透させるY世代は、組織に多くの進化をもたらす存在です。

関連記事:Z世代の採用はなぜ難しい?企業が直面する課題と解決策をわかりやすく解説

多様な意見を尊重する

Y世代は、価値観の違いを前提に対話を重ねながら物事を進めます。他社と意見の相違があったとしても、言葉を尽くして丁寧なすり合わせを行い、曖昧さを残さないことが特徴です。

この特有のスタンスは、異なる価値観を持つ世代の折衝役を担うことが多いY世代特有のものといえます。

異なる考えを排除せず、コミュニケーションを図るY世代は、組織に安定した協働をもたらし、風通しのよい職場環境づくりに貢献します。いわば、現場における推進力の核を担う存在です。

Y世代が職場で果たす役割

実際にY世代が職場で果たす役割とは具体的にどのようなものなのでしょうか。Y世代の能力を最大限に引き出すヒントを整理していきましょう。

改善と組織への落とし込み

Y世代は、小さな試みから成果を挙げ、組織に定着させることに強みを持つ世代です。具体例としては、日常業務の一部を効率化するツールを比較検討し、効果を明確にした上で導入を推進する、などが挙げられます。

この「実験→検証→共有」の流れは、業務の属人化の予防にもなり、職場全体のパフォーマンス向上に寄与します。やみくもに新しいものを取り入れるのではなく、丁寧な検証のもと、よりよいものを選択するスタンスが特徴です。

DXの現場推進

新しい知識やツールを検討し、組織へ落とし込むことが得意なY世代は、組織におけるDX推進のリーダーとしても活躍が期待できる人材です。

周囲との関係を特に大切にする世代でもあり、関係者の意見を取り入れながら運用を進めるため、理不尽な反感を買いにくいのも特徴です。質問にも丁寧に対応し、周囲の協力を得ながらスムーズな変革が実現できます。

参考:METI/経済産業省|産業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)

メンター・コーチ

Y世代は、後輩や若手従業員のメンターやコーチとしても力を発揮する世代です。

例えば、1on1や日常の相談対応を通じて、具体的な助言を行い、課題の言語化や次の一手を一緒に考えます。また、振り返りの場を設けて改善点を共有することで、若手従業員が自ら考えて動けるまでをサポートします。

上司の立場で権威的に指導するのではなく、あくまでも伴走者として寄り添うスタイルがY世代の特徴です。組織における学びと成長の循環を支えるという点で、Y世代の役割は大きいといえそうです。

Y世代の強みと課題

Y世代は新しいやり方を吸収し効率化や対話に強みを持つ一方、曖昧な評価や負担の偏りに弱さがあります。ここでは、Y世代の強みと課題を整理します。

Y世代の強み

Y世代の最大の強みは、新しい知識やツールへの苦手意識が少ない点です。これにより、組織における業務の効率化やDX推進をサポートします。

また、多様な考えを受け入れる土壌で育ったため、異なる立場を尊重しつつ折り合いをつける「言語化力」に優れていることも大きな魅力です。

新しいものを積極的に受け入れ、対話力を兼ね備えるY世代は、激動の時代の組織運営においてなくてはならない存在なのです。

Y世代の課題

Y世代は、目的や評価が曖昧な状況では、実力を発揮しにくい傾向があります。ゴールや基準がはっきりしないまま業務を進めると、モチベーションが下がり、成果にも結びつきにくくなります。

また、責任感が強いあまり過剰に努力し、燃え尽きてしまうリスクも少なくありません。家庭や健康との両立が求められる年代でもあるため、普段であれば自然と行えるオンとオフの切り替えに苦労する場面もあります。

こうした課題は個人だけで解決できるものではありません。組織としてのサポート体制が求められます。

企業がY世代を生かすためのポイント

Y世代を戦力化するには、Y世代の価値観や仕事観を踏まえ、適切な仕組みや制度を整えることが大切です。ここでは、企業がY世代を生かすために意識したい具体的なポイントを解説します。

キャリアの道筋をはっきり示す

Y世代は、将来の方向性が見えることで安心して力を発揮できる世代です。管理職への昇進か、専門職としてのキャリアか、複数の道筋を明確に示すことで、自分に合った成長イメージを描け、モチベーション高く業務へ邁進できます。

さらに、求められるスキルや成果の水準、報酬の目安を事前に提示し、定期的に見直す仕組みを設ければ、納得感のある働き方が可能になります。未来を見据えた安心感を提供することが、Y世代の能力を生かすための大前提です。

学んだことを仕事で試せる場をつくる

Y世代は新しい知識やツールの習得が得意な世代ではありますが、研修や学習の機会を用意するだけでは不十分です。学んだことを実務で試し、振り返ることができる仕組みを整えましょう。

これは、Y世代が「学びが成果につながるかどうか」に敏感で、実践機会がなければ成長実感を得にくい傾向にあるからです。

知識やスキルを生かす場が整えば、自ら挑戦し、腰を据えて働くのがY世代です。企業が意識的にこうした仕組みを提供することで、Y世代の成長意欲を組織の成果に結びつけることが可能になります。

日常で使える福利厚生を整備する

ワークライフバランスを重視するY世代にとって、日常生活に直結する福利厚生は大きな魅力です。

中でも、食事補助や家事代行サービスの利用料補助のような日常で使える福利厚生は、「企業から大切にされている証」としてモチベーションやエンゲージメントの向上につながります。

なお、一定の条件を満たす福利厚生は、非課税枠を活用できるため、賃金として同額を支給するよりも従業員の実質手取りを増やす効果があります。加えて企業側の法人税も削減できるため、コストを最小限に抑えながら従業員のサポートができる魅力的な施策です。

関連記事:従業員エンゲージメントとは?向上に役立つ施策や取り組むメリット

日本一の実績を持つ食事補助の福利厚生「チケットレストラン」

数ある福利厚生の中でも、近年特に注目を集めているサービスに、エデンレッドジャパンの「チケットレストラン」があります。

チケットレストラン」企業と従業員との折半により、全国25万店舗を超える加盟店での食事を実質半額で利用できる食事補助の福利厚生サービスです。

加盟店のジャンルは、コンビニ・ファミレス・三大牛丼チェーン店・カフェなど幅広く、利用する人の年代や嗜好を問いません。

こうした多くの魅力が高く評価され、すでに3,000社を超える企業に導入されている人気のサービスとなっています。

チケットレストラン」の詳細は「こちら」からお問い合わせください。

関連記事:チケットレストランの魅力を徹底解説!ランチ費用の負担軽減◎賃上げ支援も

新旧世代の橋渡し役「Y世代」のさらなる戦力化を

Y世代(ミレニアル世代)は、安定を重んじるX世代と革新を急ぐZ世代の中間に位置し、両者をつなぐ橋渡し役を担う世代です。成長できる環境と明確な基準があれば、強みを存分に発揮して、組織の効率化やDX推進に寄与します。

一方で、曖昧な評価や過重な負担には弱さもあるため、「チケットレストラン」のような制度面での支援や柔軟な働き方が求められる世代でもあります。

企業がY世代の特性を理解し、制度と運用で後押しすることが、世代を超えて力を発揮する持続的な組織づくりにつながります。

参考記事:「#第3の賃上げアクション2025」始動、ベアーズが新たに参画~中小企業にこそ“福利厚生”による賃上げを! “福利厚生”で、より働きやすく、暮らしやすい社会へ~
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エデンレッドジャパンブログ編集部

福利厚生に関する情報を日々、ウォッチしながらお役に立ちそうなトピックで記事を制作しています。各メンバーの持ち寄ったトピックに対する思い入れが強く、編集会議が紛糾することも・・・今日も明日も書き続けます!

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