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【社労士監修】家事支援サービス福利厚生導入実証事業とは?経済産業省によるサポートをチェック

【社労士監修】家事支援サービス福利厚生導入実証事業とは?経済産業省によるサポートをチェック

2025.01.29

監修者:吉川明日香(社会保険労務士・ 吉川社会保険労務士事務所)

家事支援サービス福利厚生導入実証事業とは、経済産業省による事業のことです。中小企業が家事支援サービス提供事業者等と連携して、家事支援サービスを福利厚生として従業員に提供したときに利用できます。

2024年に開始した実証事業の募集は既に終わっていますが、今後この事業の効果検証が行われる予定です。今回は家事支援サービス福利厚生導入実証事業の概要や導入事例とともに、効果検証後の流れについて見ていきましょう。

経済産業省の行う家事支援サービス福利厚生導入実証事業とは

経済産業省が2024年に募集した家事支援サービスの福利厚生導入実証事業は、家事支援サービス提供事業者と中小企業が連携し、中小企業の従業員に福利厚生として家事支援サービスを提供する場合に、費用の一部が補助されるものです。

導入した企業の従業員は、料理・掃除・整理整頓などの家事代行を、通常よりも安価に利用できます。

共働き世帯が増えて、男性が家事・育児に関わる時間が増えていますが、依然として女性の方が家事・育児時間が多く負担が大きいのが現状です。

このような状況の中、従業員がライフイベントとキャリア形成を両立しながら働ける環境を整備できるよう、家事支援サービス福利厚生導入実証事業が行われました。

補助対象の家事支援サービス

家事支援サービス福利厚生導入実証事業で、具体的にどのような家事支援サービスを受けられるのかも見ていきましょう。

家事支援サービスの分類

具体例

炊事

献立考案・下ごしらえ・料理作り置き など

洗濯

洗濯・洗濯干し・取り込み・洗濯物たたみ・ベッドメイク・アイロンがけ・クリーニング受け渡し・布団干し など

掃除

掃除機掛け・風呂掃除・洗面台掃除・玄関掃除・庭掃除・草むしり・トイレ掃除・キッチン掃除・食器洗い・水回り掃除・窓掃除・片付け・整理整頓 など

買い物

日用品・食料品の買い物 など

日常生活に必要な家事はもちろん、毎日する必要はないけれど忙しいと後回しになりがちな家事のサポートも受けられる内容です。

家事支援サービス福利厚生導入実証事業のメリット

経済産業省の家事支援サービス福利厚生導入実証事業には、どのようなメリットがあるのでしょうか?企業と従業員それぞれのメリットをチェックしましょう。

【従業員】暮らしのゆとりにつながる

帝国データバンクの調査によると、家事支援サービスの利用によって「精神的な余裕が生まれた」と感じている人の割合が高いそうです。プライベートの時間を確保できるようになり、子ども・パートナーとの関係が良好になったと感じている人の割合も半数近くあります。

変化を感じた項目

「非常にそう思う」「そう思う」と回答した割合

精神的な余裕が生まれた

52.9%

プライベートの時間を確保できるようになった

51.0%

子どもとの関係が良好になった

48.4%

仕事の時間を確保できるようになった

45.1%

パートナーとの関係が良好になった

44.1%

育児の時間を確保できるようになった

42.2%

自身やパートナーの妊娠・出産につながった

27.5%

ただし家事支援サービスを利用したことがある人は4.6%のみで、75.7%は家事支援サービスの存在を知っているにもかかわらず利用したことがないと回答しています。利用したことがない理由は「所得に対して価格が高いと思われるため」が最も高い55.5%でした。

家事支援サービス福利厚生導入実証事業により、福利厚生として少ない負担で家事支援サービスを利用できるようになれば、これまで「高いから」と利用をためらっていた従業員も、家事支援サービスを利用しやすくなります。

従業員がゆとりのある暮らしを送りやすくなる福利厚生を提供可能です。

参考:帝国データバンク|令和4年度商取引・サービス環境の適正化に係る事業(各種サービス業に係る業界動向調査及び家事支援サービス業の実態把握・活用推進に係る調査)報告書

【企業】人手不足の解消につながる

家事支援サービス福利厚生導入実証事業は、人手不足解消につながる点が企業にとってのメリットです。帝国データバンクの調査では、家事支援サービスを利用した人の45.1%が「仕事の時間を確保できるようになった」と回答しています。

家事にかかる時間が少なくなる分仕事に時間を使いやすくなりますし、リラックスして過ごせるプライベートの時間が増えれば、十分な休息により仕事の能率が上がることも期待できるでしょう。

家事支援サービス福利厚生導入実証事業の導入事例

実際に家事支援サービス福利厚生導入実証事業を通して、家事支援サービスを福利厚生として従業員に提供した企業の事例も紹介します。

社会医療法人杏嶺会 一宮西病院

社会医療法人杏嶺会の運営している一宮西病院は、愛知県一宮市にある総合病院です。

「余裕を持てない」「子どもと過ごす時間が取れない」といった理由で退職を選ぶ看護師がいた同院では、家事支援サービスを福利厚生として導入することで、看護師の暮らしにゆとりが生まれるようになりました。

また家事支援サービスで家事にかかる時間が短くなり、勉強時間を確保しやすくもなったそうです。特に若手看護師にとっては、勉強することで仕事中の「分からない」を減らしストレス軽減が可能ですし、スキルアップにもつながっています。

ITF合同会社

医療業界向けのITソリューションやIoTソリューションを中心に、システム開発サービスを提供しているITF合同会社は、仕事と家庭の両立が課題となっていると感じていたことから、家事支援サービス福利厚生導入実証事業に参加しました。

単身者の中には家のことがおろそかになり体調を崩す従業員がいましたし、家族がいる従業員からは育休を取得しにくく両立が大変だという声があがっていたそうです。

家事支援サービスを利用した従業員からは「1週間分の料理の作り置きをお願いすることで、休む時間が取れたためメンタル面によい効果があった」「家事支援サービスを利用して働く時間を確保できた」といった声があがっています。

従業員の生活の質も企業の生産性も、ともに上がる取り組みと捉えているそうです。

株式会社テオリアハウスクリニック

シロアリ駆除や断熱リフォームなど、住宅を守るためのサービスを提供している株式会社テオリアハウスクリニックでは、これまでも育児休業といった制度の整備に取り組んできました。

しかし休業だけでは従業員のサポートとして不十分であったことから、家事支援サービス福利厚生導入実証事業へ参加したそうです。実際に家事支援サービスを利用した従業員からは「時間に余裕ができたことで育児に参加できてありがたい」といった声があがっています。

企業全体として効果が表れ始めるのは少し先になりそうではありますが、従業員満足度が高く人材採用や人材定着にもプラスに働く見込みがあると考えているそうです。

参考:家事支援サービス福利厚生導入実証事業

家事支援サービス福利厚生導入実証事業の今後

2024年に行われた経済産業省の家事支援サービス福利厚生導入実証事業では、導入企業の募集は終了しています。2025年1月に提出される実績報告などにより、導入した企業や利用した従業員に対して効果検証が行われる予定です。

今後は効果検証の内容を参考に、家事支援サービスの福利厚生サービスとしての導入促進に向けて、企業への意識醸成といった取り組みの実施を予定しています。

従業員の待遇改善には「チケットレストラン」も有効

家事支援サービスを福利厚生として導入することで、企業は従業員の働きやすさを改善できます。働きやすい環境の整備によって、人材採用や人材定着につながりやすくなることも期待できるでしょう。

従業員の待遇改善に福利厚生を活用するときには、エデンレッドジャパンの提供する食事補助の福利厚生サービス「チケットレストラン」も有効です。

全国にある25万店舗以上の加盟店で食事を購入できるため、勤務場所や休憩時間のタイミングによらず、対象となる全ての従業員へ公平に支給できます。食事代のサポートにより実質的な手取りアップにつながる点もポイントです。

関連記事:“福利厚生”で実質手取りアップと高いエンゲージメントの実現を「#第3の賃上げアクション」プロジェクト

家事支援サービスを人手不足解消に活かそう

2024年に経済産業省は、家事支援サービス福利厚生導入実証事業を実施しました。家事支援サービスを福利厚生として提供することで、家事の負担を減らし、従業員がライフイベントとキャリア形成を両立できるようにする取り組みです。

実証事業の効果検証はこれから行われます。検証結果を元に、家事支援サービスの福利厚生としての導入促進を行っていく方針だそうです。

従業員の待遇改善に福利厚生の活用を計画しているなら、エデンレッドジャパンの提供する食事補助の福利厚生サービス「チケットレストラン」もよいでしょう。実質的な手取りアップにつながる福利厚生の導入を検討してみませんか。

参考記事:「#第3の賃上げアクション2025」始動、ベアーズが新たに参画~中小企業にこそ“福利厚生”による賃上げを! “福利厚生”で、より働きやすく、暮らしやすい社会へ~

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