いま、新しい人材の獲得に効果的と改めて注目されている福利厚生。これから福利厚生を充実させようと考えている担当者や経営者の方も多いのではないかと思います。でも一口に福利厚生といっても、種類が多くて迷ってしまいがちです。導入するなら、従業員に人気の高いプランを選びたいものです。この記事では、働く人に人気の福利厚生の種類をまとめてご紹介。それぞれのメリットやデメリットについても見ていきます。
福利厚生の充実は人材確保に効果大
昨今、人手不足で悩まれている経営者の方は少なくないでしょう。人材の獲得やキープに効果的な施策には色々なものがありますが、なかでも検討の余地があるのが福利厚生です。特に最近の若い世代は、就職先や転職先を選ぶ際に福利厚生を重視する人の割合が高いと言われています。
福利厚生の充実は、働き方改革の一環としても最適です。人気の高い福利厚生を取り入れることで、ワークライフバランスの改善はもちろん、従業員満足度の向上や、それによる生産性アップなども期待できます。
従業員に人気の福利厚生の種類
一般的に人気が高い福利厚生にはどのような種類があるでしょうか。近年安定した人気を保っている定番の福利厚生をご紹介します。
住宅関連
アンケート調査で人気第一位になることも多いのが、住宅関連の福利厚生です。主に家賃補助、住宅ローン補助、社宅の提供などがこのカテゴリに入ります。やはり従業員の恩恵が大きく、そのメリットをダイレクトに感じられるのが人気の秘訣のようです。会社側とすると、従業員にほぼ確実に喜んでもらえる点が魅力的です。一方で必要な経費がそれなりの額になってしまうのがネックと言えるでしょう。
育児・介護支援
育児・介護支援の福利厚生は、最近ニーズが高まっています。フレキシブルな育児・介護休暇や、時短勤務制度の導入などが代表的です。社内に託児所を設置したり、ベビーシッター代を補助したりといったケースもあります。これらの福利厚生は、ワークライフバランス改善に直結するのがひとつのメリットです。ただ業種や会社の事情によっては、全社で導入するのが難しい場合もあるかもしれません。
健康・医療系
健康・医療系の福利厚生も、近年人気が上昇中です。このジャンルの福利厚生としては、人間ドックやカウンセラーによる相談室の設置などが挙げられます。ユニークな例としては、自転車通勤の社員に手当を出したり、ジムの使用料を補助したりといった会社もあります。健康・医療系の福利厚生には、いま注目の健康経営を進められるという利点があります。
資格取得支援・自己啓発
資格取得支援・自己啓発は、従業員のスキルアップやキャリアアップ支援にもつながる福利厚生。通信教育の受講料補助、講師を招いてのセミナー開催、自己啓発書などの購入費用補助などなど、企業によって取り組みも様々です。社員のモチベーションアップなどに効果的な一方、実際の支援内容の設定や線引きがやや難しいという面もあるようです。
食事補助
住宅関連と並んで不動の人気を誇る福利厚生といえば、食事補助です。ランチ代を補助したり、社員食堂を設置したりといった施策が考えられます。社員同士のコミュニケーション促進のために、定期的にランチ会を開催するという会社も。誰もが恩恵を実感しやすいのもメリットだと言えそうです。
食事補助がいま注目されている理由
ここまでご紹介した中でも最近注目されているのが、食事補助の福利厚生です。その理由は主に3つあります。1つ目の理由は、「導入するのが比較的簡単だから」。新たな福利厚生を導入するというのは、時間もコストもかかるのが当たり前ですが、食事補助なら、食事補助に特化した福利厚生サービスを使うことで、短時間かつ低コストで導入できます。
2つ目の理由は、「従業員の満足度が高いから」。多くの福利厚生は、ライフスタイルや家族構成などによって、活用できる従業員とあまり活用できない従業員が出てきてしまいます。食事補助であれば誰もが毎日使えて、すぐに恩恵を実感することが可能で、従業員満足度が高くなりやすいと言われています。
3つ目の理由は、「健康経営の推進に最適だから」。ワークライフバランス改善やブランドイメージ向上に直結する健康経営ですが、そのための施策として食事補助はぴったりです。食事補助の福利厚生によって従業員が手軽にヘルシーなランチを摂れるようになれば、健康増進に効果大です。
まとめ
ここまで人気の福利厚生についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。最後に今回の内容を振り返ってみます。
- 福利厚生の充実は、若い人材の獲得や働き方改革推進に最適
- 従業員に人気の福利厚生には、「住宅関連」「育児・介護支援」「健康・医療系」「資格取得支援・自己啓発」「食事補助」などの種類がある
- 特に、導入が比較的簡単で従業員満足度の高い食事補助が注目されている
- 食事補助の福利厚生は健康経営の推進にも最適
新たな福利厚生の導入を検討されている方は、この機会に食事補助の福利厚生も選択肢に加えてみてください。