ウェルビーイングとは、いったいどのような概念で、どう取り組むのが正解なのでしょうか。近年注目度を高めているウェルビーイングについて、多様な構成要素と合わせて確認していきましょう。企業がウェルビーイングに取り組むメリットや、具体的な取り組みの方法についても紹介します。
ウェルビーイングとは
ウェルビーイングについて、「最近よく耳にするけれど、詳しくはわからない」という人は少なくありません。まずは、ウェルビーイングの概念にまつわる詳細や、似た意味を持つ言葉との違いから整理していきましょう。
人の健康や幸福を包括的に表す概念
「ウェルビーイング(well-being)」は、「身体」「精神」「社会」「経済」と、多角的な側面から包括的に健康や幸福を考える概念です。
1946年7月22日、ニューヨークで開催された国際保健会議が世界保健機関(WHO)憲章を採択し、WHOが設立されました(1948年4月7日発効)。
この世界保健機関憲章の前文の中で、WHOはウェルビーイングについて以下のように言及しています。
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。
出典:世界保健機関(WHO)憲章とは | 公益社団法人 日本WHO協会
ウェルビーイングの概念によると、心身の健康は、それだけでは必ずしも本質的な健康や安全、幸福に通じるものではありません。人が人生のあらゆる側面で「満たされている」と感じ、幸福を持って生きられる状態こそ、「well-being」=「良い状態」なのです。
「ウェルフェア」「ハピネス」との違い
ウェルビーイングと並んで言及されることの多い言葉に「ウェルフェア(welfare)」と「ハピネス(happiness)」があります。
「ウェルフェア」は、「福祉」「福利」「幸福」などと訳される言葉です。ウェルビーイングが個人の健康や安全、幸福を意味するのに対し、ウェルフェアは社会全体の福祉や幸福を表すときに使われます。
両者の関係性を端的に表すなら、ウェルビーイングを達成するための手段の1つがウェルフェアです。
「ハピネス」もまた「幸福」を意味する言葉ですが、こちらはより瞬発的、一時的な幸福です。持続的な幸福を意味するウェルビーイングとは、言葉の持つニュアンスが大きく異なります。
なお、「well-being」には、英語の意味をそのまま表す訳語がありません。そのため、長きにわたりさまざまな表現で訳され続けていることも、似た言葉と混同されやすい大きな原因です。
ウェルビーイングの構成要素1.「PERMA」
人の健康や安全、幸福を示すウェルビーイングは、どのような要素から成り立つものなのでしょうか。まずは、ポジティブ心理学の創始者として知られるアメリカの心理学者、マーティン・セリグマンが提唱する5つの要素を紹介します。
Positive emotion(ポジティブな感情)
「楽しい」「うれしい」「満足」といったポジティブな感情は、人の幸福感に欠かせない要素です。
まったく同じ容姿、職業、趣味、収入がある2人の人物がいたとき、どちらか一方が毎日ポジティブな感情に満たされ、もう一方はネガティブな感情に満たされていたとしたら、幸福度が高いのはやはり前者でしょう。
「Positive emotion」を高めるには、友人や家族との時間や趣味を楽しむ時間など、自然とポジティブな気持ちになれるタスクを日常に多く取り入れる方法が有効とされています。
Engagement(ものごとへの積極的な関わり・没頭)
自ら「これに挑戦したい」と感じられるものや、時間を忘れて打ち込める何かを持っている人も、人生の幸福度が高い傾向にあります。
没頭できるものがある人は、そうでない人に比べて日常の中で感じる充実感が大きくなります。それが趣味であれ仕事であれ、充実感はやりがいや自信を生み、幸福を感じられる瞬間が自然と増えていくでしょう。
Relationships(人間関係)
人間関係は、幸福度を大きく左右する要素です。
周囲の人と穏やかな関係が育まれているときや、信頼できる人間関係を築けているとき、愛され必要とされることを通じて人の精神状態は安定し、自己肯定感が育まれます。
一方、周囲の人間関係に不安要素を抱えている人は、孤独や無価値感に苛まれやすくなり、幸福とはかけ離れた精神状態に陥りがちです。心身の健康や幸福をかなえる上で、「Relationships」は特に注目したい要素です。
Meaning(人生の意味)
自分自身の人生に意味を見出すことは、同時に自分の存在に意味を見出すことでもあります。
「自分はここにいていいんだ」「このままの自分が好きだ」と感じられる人の心は、多少のことでは揺らぎません。自分の行動に責任を持ち、自分の意思で人生を切り開いていくことができるでしょう。
慌ただしい日常に流されてしまいがちな現代社会だからこそ、注目したい要素です。
Accomplishment(達成)
自分自身で掲げた目標を達成することは、充実感を得たり、自尊心を高めたりといったプラスの効果があります。
特に、努力の結果、何かを達成して得られた自信は、新たな目標へ邁進するための原動力となるでしょう。一つひとつ目標を達成する中でさらに自信を深め、時折訪れる困難も楽しめるようになるのです。
ウェルビーイングの構成要素2.「ギャロップ社」
アメリカに拠点を置く世界的なコンサルティング企業「ギャロップ社」では、「PERMA」とは違った角度からウェルビーイングの構成要素について提唱しています。ギャロップ社が提唱する5つの構成要素について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
キャリア ウェルビーイング(Career well-being)
「キャリアウェルビーイング」とは、オンとオフ両方を含めた総合的なキャリア構築の幸福度をいいます。具体的には、仕事でのキャリアはもちろんのこと、家事や育児、趣味、ボランティア活動など、人生におけるあらゆる経験が該当します。
一般的には、人生の充実度やワークライフバランスについての指標です。
ソーシャル ウェルビーイング(Social well-being)
「ソーシャルウェルビーイング」が示すのは、人間関係にまつわる幸福度です。ここでは、家族や友人、職場などにおいて、良好な人間関係を保てているかが問われます。
良好な人間関係とは、交友関係の広さとイコールではありません。信頼や愛情、親密さを感じられる関係性を築けているかどうかを指す指標です。
ファイナンシャル ウェルビーイング(Financial well-being)
「ファイナンシャルウェルビーイング」は、経済的な幸福度を意味する言葉です。ここでは、安定した収入や資産を得られているか、必要なものを手に入れられる経済力があるかなどが問われます。
ファイナンシャルウェルビーイングは、収入の多さによって測られるものではありません。一般的には、自分のために何らかのモノを購入するよりも、他人のためにお金を使ったり、余暇や食事などの体験を購入するときにより高まる要素とされています。
フィジカル ウェルビーイング(Physical well-being)
「フィジカルウェルビーイング」とは、心身の健康にまつわる幸福度をいいます。心と体が健全な状態に保たれているか、ストレスはないか、睡眠は量・質ともに十分か、活力が感じられるかなどがポイントとなります。
フィジカルウェルビーイングが十分でない場合、仕事や勉強においても思ったような成果が出せません。ビジネスシーンにおいても重要な指標です。
コミュニティ ウェルビーイング(Community well-being)
コミュニティウェルビーイングは、地域社会や組織などへの帰属意識にまつわる幸福度です。
一般的に、人は何らかのグループに参加したり、貢献したりすることに幸福を感じます。クラスや職場において周囲に認められたり、役に立ったりすることで感じる喜びや自信を指す指標です。
具体的なコミュニティーとしては、会社、部署、学校、家族、友人などが挙げられます。
ウェルビーイングの構成要素3.「世界幸福度ランキング」
ニュースなどで見聞きする「世界幸福度ランキング」もまた、ウェルビーイングの指標の1つとして知られています。「世界幸福度ランキング」のスコア化に使用される6つの要素をチェックしていきましょう。
1人あたりのGDP(国内総生産)
GDP(国内総生産)は、各国の経済的な豊かさを表す指標です。
かつて、人の幸福度はGDPに比例するものと考えられていました。しかしウェルビーイングの概念が浸透することにより、GDPはあくまでも人の幸福度を測る一要素でしかないとの考え方が近年は主流となっています。
社会的支援
何らかの困難を抱えたときに頼れる身近な人はいるか、また、社会的なセーフティーネットがあるかどうかも、人の幸福度に関わる大切な要素です。
適切な支援が受けられない場合、困難からの再起は難しくなります。何かあったとしても助けてくれる人がいる、最低限の暮らしが保証されているという安心感がある人生は、幸福度の高い人生となるでしょう。
健康寿命
心身の健康が保たれ、日常生活に支障がない状態で生活できる期間を指標化したものです。
寿命そのものがどんなに長かったとしても、自分の意思で体を動かせなかったり、楽しさや喜びを感じられなかったりした場合、幸福とはいえないというのがこの指標の考え方です。
健康寿命は環境や医療の充実にも大きく左右されることから、各国の経済的な豊かさと関連性の強い指標となっています。
人生の自由度
人生の決定権が自分にあると感じられているか、人生に多数の選択肢を持っているかにまつわる指標です。
人生の自由度は、宗教をはじめ、その国や地域の文化、特有の思想などによって大きく変わります。自分自身がやりたいこと、なりたいものを、自分自身ではどうしようもない理由で諦めなければならない環境は、決して幸福とはいえません。目には見えないながら、人の幸福度のベースともいえる要素です。
他者への寛容さ
他者への寛容さは、他者へ思いやりを持ち、他者のために行動できるかどうかを指す指標です。
通常、「他者への寛容さ」は、募金や寄付、ボランティア活動の有無などが回答の基準となります。国ごとの習慣や国民性によって数値が大きく異なる要素です。
政治の腐敗
政府を中心とする政治に腐敗がないか、クリーンな政治が行われているかを指す指標です。
政府が腐敗していると、社会は混乱します。人々の暮らしは安定せず、幸福度は自然と低くなるでしょう。国の体制によるところが大きいものの、個人の幸福度に大きく関わる問題です。
2023年の日本は47位
2023年3月、「世界幸福度ランキング2023」が発表され、フィンランドが6年連続1位を獲得したことが明らかとなりました。
一方⽇本はというと、47位にランクされています。昨年の54位からやや順位を上げていますが、中には「もっと上位でもよいのでは?」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
日本のランクが上がらない要因としては、主に「人生の自由度」と「他者への寛容さ」という主観的な要素でのポイントの低さが挙げられます。
特有の謙遜文化があること、また、欧米のように寄付やボランティアの概念が浸透していないことに大きな原因があると考えられます。
参考:World Happiness Report 2023
ウェルビーイングが注目される背景
ウェルビーイングが注目されるようになった背景には、人々の価値観を含む社会の急速な変化があります。特に重要な要素について解説します。
健康やワークライフバランスに対する意識の高まり
個の幸福がフォーカスされるにつれ、人々の健康やワークライフバランスに対する意識が高まりました。これはビジネス面でも同様で、健康経営に取り組む企業も増えています。
なお、経済産業省は、健康経営について以下のように定義しています。
「健康経営」とは、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することです。企業理念に基づき、従業員等への健康投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待されます。
健康経営の概念が持つ「従業員の心身の健康は企業利益につながる」との観点も、ウェルビーイングの重要性を高める1つの要因となったのです。
進むグローバル化と価値観の多様化
グローバル化が進む中で、さまざまなバックグラウンドや価値観を持つ人との関わりが増えるようになりました。
同僚に外国人がいたり、海外転勤になったりはもはや珍しいことではありません。多様な価値観を持つ人同士で力を合わせるにあたっては、お互いへのリスペクトと共感する姿勢が必要不可欠です。
その点、個人の安全や幸福、満たされた感覚を示すウェルビーイングは、1人ひとりを個人として尊重する関係を育むのにぴったりの概念です。
風通しのよい職場環境が整うことで企業のグローバル競争力が高まり、長期的には業績向上も期待できるでしょう。
人材の獲得・定着が困難
グローバル化や価値観の多様化は、雇用制度にも少なからず影響を与えています。終身雇用が当然との価値観は過去のものとなり、キャリアアップのための転職もごく一般的なものとなりました。
これにより、獲得した人材の離職が、企業にとって大きな課題となりつつあります。こうした状況に拍車を掛けているのが進む少子化で、そもそも思うように人材を獲得できない企業すら少なくありません。
その点、ウェルビーイングへの積極的な取り組みは、従業員の幸福を第一に考える企業としての絶好のアピールとなります。
ウェルビーイングは、人材の獲得、定着を促進する手段の1つとしても活用されているのです。
SDGsとの関連
SDGsとは、Sustainable Development Goalsの略語で、持続可能な開発目標を意味する国際的な目標です。
SDGsでは、17の目標と169のターゲットが示されていますが、この目標の1つに「GOOD HEALTH AND WELL-BEING」があります。一般的に「すべての人に健康と福祉を」と訳されることが多い言葉ですが、ウェルビーイングの注目度をさらに押し上げる役割を果たしています。
参考:SDGsとは? | JAPAN SDGs Action Platform | 外務省
企業がウェルビーイングを実践するメリット
社会の中でその重要性が認知されつつあるウェルビーイングですが、企業がウェルビーイングを実践するメリットとは、いったいどのようなものなのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
従業員の健康増進
企業内でウェルビーイングに取り組み、実践されると、従業員1人ひとりの心身の健康状態が改善します。
これにより、アブセンティーズム(健康上の問題が原因で起こる欠勤)はもとより、プレゼンティーズム(表面上は明らかにならないものの、健康上の問題が原因で引き起こされる生産性の低下)も予防できます。
従業員の健康度が高まることにより、生き生きと活気に満ちた職場環境を整えられるでしょう。
従業員のストレス軽減
ウェルビーイングが実践されると、従業員の精神状態がポジティブなものとなり、ストレスへの耐性が高まります。
ウェルビーイングが円滑な人間関係にも寄与することから、ストレスの原因が人間関係にある場合には、特に大きな効果が期待できるでしょう。
ストレスが軽減されると、集中力不足が原因で生じるミスも自然と減っていきます。仕事へのやりがいをますます感じられるようになり、生産性も向上するでしょう。
従業員満足度の向上
従業員満足度(Employee Satisfaction)は、従業員の企業に対する満足度を測る指標です。従業員満足度が高い企業は、生産性の向上や業務効率化、引いては企業としての業績向上が期待できるともされています。
ウェルビーイングの実践は、快適な職場環境を提供する点において、従業員満足度の向上に大きく寄与すると考えられます。
従業員が「ここでずっと働きたい」と感じられる企業になることで、懸念材料となりがちな人材の獲得や定着にもポジティブな効果が期待できるでしょう。
コストカット
ウェルビーイングに取り組み、従業員の心身の健康度が高まった企業では、従来あるのがあたりまえとされてきたコストの削減が期待できます。
例えば医療費は、心身の不調が原因で生じるコストです。従業員の健康状態が改善され、心身の不調を感じる回数や割合が減少すれば、そのぶん企業が負担する医療費も軽減されるでしょう。
また、心身の不調やストレスが原因によるミスが減少すれば、ミスのために生じるコストも削減できます。
目に見えにくいコストカットができるという点で、ウェルビーイングの実践には大きなメリットがあります。
業績向上
従業員が心身ともに健康で、かつ安心感や充実感を持って働ける場合、1人ひとりの生産性が向上します。
モチベーションやパフォーマンスの向上により1人あたりの作業量が増え、同じ人数で提供できるモノやサービスの量もおのずと増加するでしょう。
1人ひとりのパフォーマンスの向上は、企業の業績にもよい影響を与えます。企業の持つリソースを最大限に発揮した、効率的な運営が可能となるでしょう。
企業イメージの向上
ウェルビーイングへの積極的な取り組みは、「従業員を第一に考える企業」「世界規模で時流を読む企業」として、企業イメージの向上につながります。
企業イメージが向上すると、消費者から選ばれる機会が増えます。「同じ商品なら○○社のものを選ぼう」と、他社との差別化を図ることができるでしょう。
業界内での競争力が高まり、最終的な目標である業績の向上にも大きく寄与することになるはずです。
企業が実践しやすいウェルビーイングの取り組みとは
実際にウェルビーイングに取り組もうと思ったら、何から始めるのが正解なのでしょうか。ここでは、福利厚生に注目して解説していきます。
企業によるウェルビーイングの実践が難しい理由
ウェルビーイングは、人の心身が健康かつ安全に保たれ、継続的な幸福を感じられる状態をいいます。とはいえ、この概念について、企業が提供する1つの施策で対応するのは容易ではありません。
中には「ウェルビーイングの重要性は分かっても、何をどう従業員へ提供したらよいかがまったく分からない」という経営者や総務人事担当者もいるでしょう。
ウェルビーイングの構成要素は多く、一方で、企業が従業員へ提供できる施策の規模には限界があります。その中で、ウェルビーイングというあいまいな概念へ向き合うことは、決して簡単なことではないのです。
福利厚生を利用するメリット
企業が従業員のために行える施策として、自由度が高いのが「福利厚生」です。
福利厚生には、「健康保険」や「厚生年金保険」のような法律で定められた「法定福利厚生(法定福利)」と、「住宅手当」や「食事補助」のような、企業が独自に設定する「法定外福利厚生(法定外福利)」とがありますが、ここで言及するのは後者の「法定外福利」です。
法定外福利厚生を利用すれば、企業独自の施策を自由に従業員へ提供できます。従業員が求める施策をリサーチし、対応した福利厚生を用意すれば、従業員の幸福度を無理なく高められるでしょう。
同時に、従業員の声へ耳を傾ける企業として、従業員満足度や人材の獲得にも役立ちます。ウェルビーイングへ取り組む第一歩として、福利厚生の導入はぜひ検討したい選択肢です。
従業員が求める福利厚生とは
2020年10月にエデンレッドジャパンが行った「働き方・待遇に関する意識調査」によると、「転職先に導入されていてほしい福利厚生」との質問に対し、全国の中小企業に勤める30〜50代男女のうち53.1%の人が「食事補助」と回答しました。
では、実際に食事補助が提供されている割合はどうなのかというと、企業側に対して行った「自社に導入・拡充したい福利厚生」との質問において、「食事補助」を挙げた企業はわずか18.8%に留まっています。
つまり現状において、福利厚生としての食事補助は、従業員側の求める声に対し、企業側が十分に対応できていない状態にあると判断できます。
また、食生活の改善は、ウェルビーイングの根幹ともいえる従業員の健康にも大きく関わるものです。
福利厚生として食事補助を導入することにより、従業員の健康増進と従業員満足度を含むウェルビーイングの実践が可能となるでしょう。
福利厚生としての食事補助なら「チケットレストラン」
エデンレッドジャパンの「チケットレストラン」は、福利厚生の食事補助サービスとして日本一導入されているサービスです。その内容や特徴を解説します。
「チケットレストラン」はどんなサービス?
エデンレッドジャパンの「チケットレストラン」は、専用の食事カードやアプリを通じて提供されるサービスです。
企業が「チケットレストラン」と契約すると、従業員は全国の提携店舗での食事を半額で利用できます。提携店舗のジャンルは、ファミレスやカフェ、コンビニなど多岐にわたるため、毎日利用しても飽きることがありません。
使い方の自由度が高いのも特徴で、昼休憩にランチを購入したり、時間をずらして休憩用のおやつを購入したりと、勤務時間内であればそれぞれの好きなタイミングで利用できます。
提携店舗は全国各地にあることから、企業の所在地や職種が原因で利用できないといった心配もいりません。
2023年3月には「Uber Eats」との業務提携もスタートし、全国約7万店だった提携店舗が25万店にまで増加しました。より一層利便性が高まったことにより、今後ますますニーズが拡大していくものと予想されています。
「チケットレストラン」が選ばれるのはなぜ?
ユーザーの所在地を問わず利用できる「チケットレストラン」は、近年一般的なものとなったリモートワークにも対応しています。
例えば自宅で仕事をする場合でも、近所のコンビニで食事補助を受けつつお弁当を買うことが可能です。オフィス勤務の従業員とリモートワークの従業員とのあいだに利便性の差がなく、不平等感を与えることなく福利厚生を提供できるでしょう。
また、国税庁に認められたサービスであることも、「チケットレストラン」が多くの企業に選ばれている大きな理由の1つです。「用途が食事に限定され、かつ管理や証明ができること」「会社からの支給額よりも従業員が多く負担していること」の条件が揃えば、従業員1人あたり3,500円(税別)/月を上限に課税対象となりません。
つまり、企業側、従業員側ともに所得税や社会保険料、雇用保険料の負担なく、福利厚生として食事補助を提供できるのです。
「利用率の高い福利厚生サービスを手軽に導入したい」との企業から多くの支持を得て、「チケットレストラン」は導入企業数2,000社以上、1日あたりの利用者数15万人以上の実績を誇る食事補助サービスとして認知度を高めています。
お得な3カ月無料キャンペーンも実施中!
近年、収束する兆しの見えないインフレを背景に、「チケットレストラン」をインフレ手当として支給する企業が増えています。
そんな現状に鑑み、現在エデンレッドジャパンでは、インフレ手当導入応援として3カ月の無料キャンペーンを行っています。
これは、2023年2月15日〜2023年6月30日の期間中、初めてお問い合わせいただいた先着100社様を対象とするものです。このキャンペーンを利用することにより、本来導入時に必要な「初期費用」「カード代」「配送料」「手数料」がすべて3カ月間無料でご利用になれます。
ウェルビーイングへの取り組みの第一歩として、ぜひこの機会に「チケットレストラン」の導入を検討されてみてはいかがでしょうか。
ウェルビーイングを実践し企業価値を高めよう
ウェルビーイングとは、継続的な健康や安心、幸福感を得て満たされた状態を指す概念です。ウェルビーイングを実践することで、人は心身を健やかかつ穏やかに保ち、自己肯定感や自信を育みながら積極的に人生を生きられるとされています。
このウェルビーイングの概念は、ビジネスシーンにおいても注目度されています。従業員のウェルビーイングを高めることは、従業員の健康増進やストレス軽減はもちろんのこと、従業員満足度の向上や業績の向上、コストカットにも有効です。
そんなウェルビーイングへの取り組みとして、挑戦しやすく、また従業員からの高い評価が期待できるのが、福利厚生での食事補助です。
日本一の導入実績を持つ福利厚生の食事補助サービス「チケットレストラン」を導入するなど、無理なくウェルビーイングへ取り組み、業績や企業価値の向上を目指しましょう。