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えるぼしとくるみんの違いを徹底解説!認定基準やメリットを比較

えるぼしとくるみんの違いを徹底解説!認定基準やメリットを比較

2024.07.17

「えるぼし」と「くるみん」という2つの認定制度への注目度が高まっています。背景には、企業の社会的責任(CSR)や持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みが重視されており、ダイバーシティ経営や働き方改革への取り組みが企業の課題となっていることがあげられます。

「えるぼし」と「くるみん」は、どちらも厚生労働省が推進する制度です。しかし、その目的や認定基準には明確な違いがあります。認定基準やメリットを比較しながら、両制度の違いを見ていきましょう。

えるぼしとくるみんの基本的な違い

えるぼしとくるみんは、基づく法律や評価・重視する内容に違いがあります。

えるぼし認定とは

えるぼし認定は、女性活躍推進法(正式名称「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」)に基づいて設けられた制度です。2015年に成立し、翌2016年4月に全面施行されました。えるぼし認定制度は、法律の施行に合わせて同年にスタートしています。

えるぼし認定制度の目的は、女性の活躍推進に関する取り組みの実施状況等が優良な企業を認定することです。職場における女性の活躍状況が優良な企業を「えるぼし認定企業」として認定し、取り組みを広く周知することで、女性がより活躍できる環境整備を推進します。

関連記事:えるぼし認定とは?認定企業となるメリットや申請手順を確認

くるみん認定とは

くるみん認定は、次世代育成支援対策推進法に基づく制度です。この法律は、2003年に成立し、2005年4月に全面施行されました。くるみん認定制度は2007年から始まった歴史ある制度で、えるぼしよりも約10年早く導入されています。

くるみん認定の目的は、子育てサポート企業として優れた取り組みを行っている企業の認定です。仕事と子育ての両立支援に積極的に取り組む企業を「くるみん認定企業」として認定し、社会全体で子育てをサポートする環境づくりを推進します。

関連記事:くるみん認定とは?子育てサポート企業の証!取得基準やメリットを解説

えるぼしとくるみんの認定基準の違い

えるぼしとくるみんの違いを認定基準の観点で確認します。

えるぼしの認定基準

えるぼしの認定基準は、以下の5つの評価項目から構成されています。

  • 採用:男女別の採用における競争倍率が同程度であること
  • 継続就業:男女の平均勤続年数の差が小さいこと
  • 労働時間等の働き方:法定時間外労働および法定休日労働時間の実績が一定水準以下であること
  • 管理職比率:管理職に占める女性労働者の割合が一定以上であること
  • 多様なキャリアコース:女性の非正規従業員から正規従業員への転換、女性労働者のキャリアアップに向けた研修の実施等、多様なキャリアコースの確保に取り組んでいること

    出典:厚生労働省|「えるぼし」認定とは

5つの項目をクリアした数に応じて、1つ星から3つ星までの認定が受けられます。3つ星を取得するためには、全ての項目で基準を満たさなければなりません。また、より高い水準の「プラチナえるぼし」認定も設けられており、長期的な取り組みが高く評価されるのも特徴です。

くるみんの認定基準

くるみんの認定基準では、主に以下の点に注目しています。

  • 男性の育児休業取得率が10%以上、または育児休業等と企業独自の育児目的休暇の利用率合計が20%以上(かつ、育児休業等取得者が1人以上)であること
  • 女性の育児休業取得率が75%以上であること
  • フルタイム従業員の法定時間外・法定休日労働時間の平均が月45時間未満であること
  • 月平均の法定時間外労働60時間以上の労働者がいないこと
  • 子育てをサポートする制度(短時間勤務制度や所定外労働の制限など)を導入していること
  • 取り組み結果を「両立支援のひろば」に公表していること

    出典:くるみん認定・トライくるみん認定 プラチナくるみん認定を目指しましょう

くるみん認定を取得した企業は、さらに高い水準の取り組みを行うことで「プラチナくるみん」認定を受けられます。プラチナくるみんの基準は、男性の育児休業取得率が30%以上であることなど、より厳しい条件です。

えるぼしとくるみんのメリットの比較

両制度とも認定を受けることで、企業にとって以下のようなメリットがあります。

1.企業イメージの向上(両制度共通)

印象に残りやすい認定マークを使用し企業の取り組みをアピールすることで、社会的評価が高まります。

2.優秀な人材の確保(両制度共通)

両制度とも、認定を得るためには労働時間の削減を代表とする働き方改革が欠かせません。働きやすい環境を整備していることをアピールでき、採用活動に有利に働きます。

3.公共調達における加点評価(両制度共通)

国や地方公共団体の入札において、加点評価を受けられる場合があります。

出典:厚生労働省|事業主の皆さまへ えるぼし認定企業・くるみん認定企業などが公共調達で有利になります!

4.日本政策金融公庫による低利融資(両制度共通)

一部の中小企業においては、低利融資を受けられる可能性があります。

出典:厚生労働省|企業の人材確保・定着に役立つ3つの認定制度のご案内(えるぼし・くるみん・ユースエール)

5.その他(各制度)

えるぼしは女性活躍に関するメリットとして、たとえば女性従業員のモチベーション向上や、女性管理職の増加などが期待できます。くるみんでは、子育て支援に関連するメリットとして、育児休業が取得しやすくなることが挙げられ、結果として子育て世代の従業員の満足度向上や、ワークライフバランスの改善などが期待されます。

えるぼし認定企業とくるみん認定企業の傾向

厚生労働省の「女性の活躍推進企業データベース」では、えるぼしやくるみん認定を受けた企業を簡単に確認できます。大手企業から中小企業まで、全国のさまざまな規模や業種の企業が認定を取得していることがわかります。両方の認定を持つ企業も少なくありません。2つの認定は、従業員にとって働きやすい環境づくりに力を入れている証といえるでしょう。

えるぼしやくるみん認定は、企業が従業員のワークライフバランスや女性の活躍を重視していることを示す指標です。求職者や取引先にとっても、企業の姿勢を知る手がかりになります。

参考:厚生労働省|女性の活躍推進企業データベース

えるぼしとくるみんの由来と制度の背景

くるみんの「くる」は赤ちゃんが大事に包まれている「おくるみ」から来ています。また、未来を担う子どもたちが健やかに生まれ育つことを願い、「企業“ぐるみ”で、仕事と子育ての両立支援に取り組む」という想いも込められました。マークには赤ちゃんをイメージした図案が使われています。

えるぼしの「L」は、Lady(女性)、Labor(働く、取り組む)、Laudable(称賛)、Lead(手本)などの頭文字を表したものです。マークには、「L」の文字と、企業や社会のなかで活躍し星のように輝く女性をイメージした図案が組み合わされています。

両制度とも、少子高齢化や労働力不足といった日本社会が直面する課題に対応するために生まれました。女性の活躍推進や、仕事と家庭の両立支援は、2030年問題などの社会問題に対する重要な解決策の一つとして位置づけられています。

出典:厚生労働省|愛称「くるみん」に決定!!
出典:厚生労働省|女性活躍推進法認定マークの愛称を決定しました「えるぼし」

えるぼし認定とくるみん認定の注意点

えるぼし認定とくるみん認定には、以下のような注意点があります。

1.情報公表や行動計画の策定・実施に一定の手間がかかる

認定取得には相応の準備と労力が必要です。えるぼし認定では女性の採用・管理職比率や平均勤続年数のデータ収集、くるみん認定では育児休業取得率や労働時間の把握が求められます。行動計画作成にはデータ分析が不可欠です。両認定とも、取得と維持には継続的な取り組みが必要となります。

3.認定を取り消されるリスクがある

法令違反(長時間労働による労働基準法違反など)や虚偽の報告(数値の改ざんなど)が発覚した場合、認定が取り消される可能性があります。また、認定基準を満たさなくなった場合も認定取り消しの対象です。

4.従業員の理解と協力が不可欠

制度の導入だけでなく、実際に活用されるためには、従業員の理解と協力が必要です。経営層によるメッセージの発信、従業員への制度理解のための説明会実施、さらには女性活躍や育児サポートを実現しやすい職場の雰囲気づくりにも継続的に着手することになるでしょう。

えるぼし・くるみん認定を目指す企業の強い味方「チケットレストラン」

えるぼしやくるみん認定を目指す企業にとって、従業員のだれもが働きやすいと感じられる職場環境つくりに取り組んでいる企業は多いのではないでしょうか。エデンレッドジャパンの食事補助の福利厚生サービス「チケットレストラン」は、そのような職場環境づくりの一助になります。えるぼし・くるみん認定の取得・維持にも貢献する理由を、サービスの内容とともに見ていきましょう。

チケットレストランの概要

チケットレストラン」は、食事補助の福利厚生サービスです。全国25万店舗以上の飲食店、コンビニ、 Uber Eats で利用でき、毎日15万人がサービスを利用して食事を楽しんでいます。食事補助の非課税を活用してランチが実質半額になるという経済的なメリットがあり、98%の高い利用率を誇ります。

えるぼし・くるみん認定へのスマートなサポートを実現

チケットレストラン」は、えるぼし・くるみん認定を支援する福利厚生サービスです。内勤、外勤、リモートワーク、時短勤務など多様な従業員の働き方に対応し、ワークライフバランスの向上に貢献するため、両認定が重視する従業員支援の考え方と合致します。

企業が従業員に補助した金額は、一定の利用条件下であれば課税対象になりません。食事補助の非課税枠を活用した実質的な賃上げ効果があるため、従業員満足度を高めるだけでなく、企業の採用力強化・定着率向上にもつながるでしょう。

チケットレストラン」は仕事と家庭の両立を支援し、えるぼし・くるみん認定の基準達成を間接的にサポートします。従業員の満足度向上にも効果的で、両認定取得を目指す企業に適したサービスです。

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えるぼし・くるみん認定を「チケットレストラン」が後押し

えるぼし認定は女性活躍を、くるみん認定は子育て支援を重視する制度です。両認定は働きやすい職場環境づくりを目指しています。両認定取得は企業の評価を高め、優秀な人材確保にも役立ちます。同時に、従業員の仕事と私生活の両立を支援することにもなるでしょう。

チケットレストラン」のような食事補助の福利厚生サービスは、認定基準達成の後押しになり、従業員満足度も向上させます。「チケットレストラン」を活用し、えるぼし・くるみん認定を目指すことは、長期的に見て企業の成長と従業員の幸福につながる重要な施策になるのではないでしょうか。

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