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【社労士監修】離職防止につながるコミュニケーションのコツと心理的安全性

【社労士監修】離職防止につながるコミュニケーションのコツと心理的安全性

2024.05.31

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監修者:吉川明日香(社会保険労務士・ 吉川社会保険労務士事務所)

離職防止にはコミュニケーションの改善が役立ちます。社内でうまくコミュニケーションが取れていないときに、意識するとよいポイントを見ていきましょう。これからコミュニケーションの改善に取り組む企業で、社内のコミュニケーションを促進する工夫も紹介します。

従業員の離職理由をチェック

従業員が離職を選ぶのはなぜなのでしょうか。厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況」で2022年の1年間に転職した人が、前職を辞めた理由を男女別にチェックしましょう。

離職理由

男性

女性

個人的理由

仕事内容に興味を持てなかった

4.5%

5.9%

能力・個性・資格を生かせなかった

4.0%

4.3%

職場の人間関係が好ましくなかった

8.3%

10.4%

会社の将来が不安だった

7.1%

4.4%

給料等収入が少なかった

7.6%

6.8%

労働時間・休日などの労働条件が悪かった

9.1%

10.8%

結婚

0.3%

1.3%

出産・育児

0.3%

1.7%

介護・看護

0.4%

0.9%

その他の個人的理由

19.6%

25.0%

その他の理由

定年・契約期間の満了

15.2%

10.9%

会社都合

6.3%

7.0%

その他の理由

14.7%

8.6%

個人的理由のうち「職場の人間関係が好ましくなかった」という理由で離職を選んだ人の割合は、男女ともに「その他の個人的理由」「労働時間・休日などの労働条件が悪かった」に続く高さです。

このことから職場の人間関係が改善されれば、離職防止につながるといえるでしょう。

参考:厚生労働省|令和4年雇用動向調査結果の概況

離職防止には3つのコミュニケーションを意識する

職場の人間関係が好ましくないという理由による離職を防ぐには、会話・討議・対話の3つのコミュニケーションが有効です。それぞれの特徴を解説します。

会話

会話の特徴はルールや結論がないことです。「休日に何をしたか」「近隣の飲食店情報」「共通の趣味の話」など、世間話といわれるもののことをいいます。

気軽に会話ができる関係性を社内で構築できている従業員は、そうでない従業員と比べて、日ごろ感じる小さな悩みや不安を相談しやすいでしょう。1人で悩みや不安を抱え込むことが少なく、離職を回避しやすくなります。

日常的に会話を交わすことで気軽に話しかけられる関係性ができていれば、仕事に関する相談もしやすくなるでしょう。意見を出し合うことでよりよい商品やサービスづくりにつながります。問題発生時にも相談しやすくなるため、初期のタイミングで解決可能です。

討議

結論を導くために意見を交わし検討することを討議といいます。正しい結論があるという前提でお互いの意見を出し合うコミュニケーションです。

例えば仕事の進め方について上司が部下に指導するときには、討議によって行われるのが望ましいでしょう。業務中に用いられることの多いコミュニケーションといえます。

討議を行うときには意見の押しつけに注意が必要です。結論を導くという性質上、自説を正しいものとして主張することになるため、場合によっては部下が上司の説を渋々受け入れるといったケースもあるかもしれません。

信頼関係の構築には、納得を得られるようコミュニケーションを取ることが欠かせません。

対話

対話は相互理解を深めるコミュニケーションです。相互理解を進める中で新しい気付きを得て、よりよい解決策が出てくる可能性があります。

業務を進める上で必須のコミュニケーションではありませんが、意識して対話を行えば、信頼関係を深めていけるでしょう。社内での信頼関係が離職防止につながります。特に上司や先輩が部下や後輩の意向・状況などを確認するときに有効です。

コミュニケーションの改善には会話と対話を意識

離職防止につながるコミュニケーションの改善を考えるときには、会話と対話を質・量ともに高めることを意識するのがおすすめです。会話と対話でコミュニケーションがどのように改善するかを見ていきましょう。

会話で信頼関係を築く

コミュニケーションを重視して離職防止に取り組みたいと考えていても、最初から対話をスムーズに行うのは難しいでしょう。

対話はお互いに自分の意見を伝えるコミュニケーションです。相手が「否定されそう」「怒られそう」などと感じているときには成立しません。

そのような段階で有効なのが、会話を重ねることです。最初は挨拶からでもよいでしょう。日常的に気軽な会話ができるようになれば、部下や後輩から「話しやすい」「相談できそう」な上司・先輩と認識されやすくなります。

安心して話せる人という信頼から、討議や対話を行うときにも活発なやり取りが期待できるようになるでしょう。

対話で従業員の声に耳を傾ける

従業員の声を聞く対話も重要です。上司や先輩が部下や後輩の意見を聞かず「とにかくやっておいて」「これまで通りのやり方でやればいい」という言動や態度を取っていると、信頼関係は築かれません。

どのように考えているのかヒアリングすることで、部下や後輩は上司や先輩へ信頼感を持ちやすくなります。信頼している人の言葉は、そうでない人の言葉よりもすんなり受け入れられやすくなるでしょう。適切な指示の仕方が見つかることも期待できます。

また日ごろから対話できる関係性ができていれば、離職に至る前にフォローに入ることも可能です。

コミュニケーションと心理的安全性

良好なコミュニケーションのためには心理的安全性を意識することも重要です。心理的安全性とは何かを確認した上で、コミュニケーションと心理的安全性の関係を解説します。

心理的安全性とは

心理的安全性とは、従業員一人ひとりが、社内で不安なく発言したり能力を発揮したりできる状態のことです。周りの従業員から否定される、ばかにされる、といったことがないため、安心して自分らしく働ける環境といえます。

「こんなことを言ったら人間関係が悪くなるかもしれない」と心配する必要がないため、活発に意見交換ができるでしょう。

心理的安全性の確保で払拭される4つの不安

職場の心理的安全性を確保できると、以下の4つの不安が解消されるといわれています。

不安の種類

特徴

無知だと思われたくない

無知だと思われることに不安を抱いていると、質問や相談ができません。必要な質問や相談をしないことで、業務の効率や質が落ちる可能性があります。

無能だと思われたくない

無能だと思われることに不安を抱いていると、失敗や欠点を認められません。ミスを隠したり、人のせいにしたりすることがトラブルにつながることがあります。

邪魔していると思われたくない

邪魔していると思われることに不安を抱いていると、自発的な発言ができません。的確で役立つ意見であっても発言を控えるため、役立つ意見が出てこなくなります。

ネガティブだと思われたくない

ネガティブだと思われることに不安を抱いていると、相手の誤りを指摘できません。否定的な意見を含むアドバイスができず、チームの機能不全を招く可能性があります。

これらの不安が解消されることで、安心してコミュニケーションを取れる職場になっていくでしょう。

コミュニケーションの増加で心理的安全性が高まる

心理的安全性を高めるには、コミュニケーションの量を増やすことも重要です。気軽に会話できる関係性ができれば、発言することに対する不安が軽減されていきます。不安が解消されれば心理的安全性が高まり、安心してコミュニケーションを取りやすくなるでしょう。

コミュニケーションと心理的安全性の両方を高める好循環ができます。

社内のコミュニケーションを増やす工夫

離職防止に向けて社内のコミュニケーションを増やすには、どのような工夫が考えられるのでしょうか?役立つ工夫を紹介します。

フリーアドレスにする

座席を指定しないフリーアドレスの導入は、社内のコミュニケーション促進に役立ちます。自由に好きな席を利用することで、部署を超えた従業員同士のコミュニケーションが期待できる取り組みです。

メンター制度を実施する

新しい従業員や若手従業員のサポートを年齢の近い先輩従業員が行うメンター制度も、コミュニケーションにつながる仕組みです。直属の上司とは異なる先輩と関係性を築くことで、新しい従業員や若手従業員が気軽に相談しやすい環境をつくれます。

他部署の先輩従業員をメンターにすれば、部署を超えたつながりを持つことも可能です。

社内SNSを導入する

従業員同士のコミュニケーションを活性化する方法として、社内SNSの導入も有効です。気軽に投稿して、仕事を進める上で不明な情報について質問したり、ツールの便利な使い方を共有したりできます。

テレワークやクライアント先への常駐などにより、従業員の働く場所が異なる場合でも、コミュニケーションを取りやすくなることも期待できる方法です。

サンクスカードを送り合う

従業員同士が努力や成果などを賞賛し合うサンクスカードを取り入れるのもよいでしょう。サンクスカードをきっかけに交流が深まりますし、お互いを褒め合う社内文化の醸成にもつながります。

社内イベントを実施する

バーベキューや食事会など部署を超えたイベントを実施すると、日常的に関わらない従業員同士で交流が生まれやすくなります。このような場で会話を交わしていれば、業務で関わりを持つときに連携しやすくなり、意見を出し合いやすくなるでしょう。

ミーティングスペースや休憩スペースを作る

気軽に使えるミーティングスペースや休憩スペースの設置も、コミュニケーションの活性化につながります。ミーティングスペースがあれば周りに聞かれたくない相談を気軽にできますし、休憩スペースがあれば自然と従業員が集まり会話が生まれやすくなるでしょう。

社員食堂やカフェを設ける

オフィスより気軽に会話しやすい社員食堂やカフェを設けるのもおすすめです。日常会話がお互いの信頼関係構築につながりますし、雑談の流れでちょっとした相談もできます。

社員食堂やカフェを設けるのが難しい場合には、コーヒーマシンやフリードリンクの設置を検討してもよいでしょう。

円滑なコミュニケーションにつながる「チケットレストラン」

エデンレッドジャパンの「チケットレストラン」は、従業員に食事補助を提供できるサービスです。全国にある25万店舗以上の加盟店で使えるため、オフィスで働いていても、テレワークで働いていても、毎日のように異なる現場で働いていても、公平に利用できます。

チケットレストラン」を導入した企業の中には、導入前より従業員同士のコミュニケーションが改善されたというケースもあります。ここでは「チケットレストラン」によって、コミュニケーションが改善した事例を見ていきましょう。

ジビル調査設計株式会社

事業内容:建設コンサルタント
従業員数:54人 ※2023年12月1日時点
URL:https://www.zivil.co.jp/

チケットレストラン」の導入で、ランチタイムに従業員同士のコミュニケーションが活発化したのはジビル調査設計株式会社です。同社では物価高の影響で食費の節約を目的に、お弁当を持参する従業員が増えていました。

導入後はランチタイムになると連れ立って食事に行く従業員が増えたそうです。

関連記事:ジビル調査設計株式会社

中城建設株式会社

事業内容:建設業
従業員数:40人 ※2023年10月時点
URL:https://nakashiro.co.jp/

中城建設株式会社では、「チケットレストラン」導入後に従業員同士のコミュニケーションが活発になったそうです。昼休みは比較的静かに過ごす人の多い様子でしたが、導入後は会話を楽しむ様子が増えました。

建設業の現場で働く従業員にも公平に支給でき、現場での横のつながりの強化にも結びついているそうです。

関連記事:中城建設株式会社

株式会社ミサキ

事業内容:耐震補強工事・あと施工アンカーシステムコンサルティング
従業員数:12人 ※2023年6月時点
URL:https://anchor-misaki.jp/

株式会社ミサキでは「チケットレストラン」の導入により、現場で働く従業員の間で、以前より会話が増えています。休憩時間に気軽に飲み物を飲みながら会話する時間を取れるようになったことで、コミュニケーションが活発化した事例です。

関連記事:株式会社ミサキ

離職防止に向けたコミュニケーションには「チケットレストラン」がおすすめ

従業員の離職防止にはコミュニケーションの改善が役立ちます。質のよい会話・討議・対話ができるようになれば、従業員は悩みや不安を1人で抱えることなく相談可能です。早めの相談で、離職を防ぎやすくなるでしょう。

従業員同士の良好なコミュニケーションを促すには環境づくりが重要です。フリーアドレスやメンター制度の導入とともに、食事補助サービスの「チケットレストラン」も検討してはいかがでしょうか。

ランチ代を企業がサポートする仕組みで、気軽に連れ立って食事ができるようになれば、ランチタイムのコミュニケーションの活性化が期待できます。

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