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新卒一括採用のメリット・デメリット!企業側と学生側から解説

新卒一括採用のメリット・デメリット!企業側と学生側から解説

2025.03.27

新卒一括採用は半世紀以上にわたり企業に定着してきた日本独特の雇用制度です。しかし、少子高齢化やグローバル化の流れを受け、採用方法も見直されつつある中、制度のあり方が問われています。
厳しい人材獲得競争の中、採用戦略の見直しに取り組む企業も増えているのではないでしょうか。そこで、本記事では新卒一括採用の課題を整理し、効果的な新卒採用活動のポイントを解説します。

新卒一括採用とは

まずは、新卒一括採用が日本で定着している理由を説明します。

新卒一括採用とは

新卒一括採用とは「毎年決まった期間に新卒学生を対象として在学中に採用選考を行い、卒業後に一斉入社させる」という日本独自の雇用システムです。新卒一括採用制度のもと、企業は大学3年生の後半から4年生にかけて採用活動を集中的に行い、卒業と同時に新規雇用の従業員として迎え入れます。

新卒一括採用が定着した理由

新卒一括採用が社会に浸透したのは、第二次世界大戦後の高度経済成長期です。大学の増加と学生数の拡大に伴い、企業は計画的に人材を確保する手段として新卒一括採用を取り入れました。

新卒一括採用は、戦後の経済成長を支えた「終身雇用」「年功序列」という日本の人事制度との親和性が高く、企業文化に適応した人材を長期的に育成する基盤となります。

通年採用への変化の兆し

1989年頃からのバブル崩壊で採用数が大幅に抑制され、性別や学歴による採用の公平性が問われるようになるとともに、通年採用、インターンシップ採用などの自由な動きが見られるようになります。

2018年10月には経団連作成の就活ルールについて、形骸化と通年採用の重要性などを理由に廃止し、企業の採用活動の自由度が高まりました。これにより、通年採用を含む多様な採用方式を検討する動きがさらに広がります。

参考:日本経済新聞|経団連の就活ルール、なぜ廃止? 3つのポイント(2018/10/10)

企業側から見た新卒一括採用のメリット・デメリット

長らく新卒一括採用が続いたのは、企業と学生の双方にメリットがあったからです。しかし、時代の経過とともに、デメリットが目立つようになりました。詳しく見ていきましょう。

企業側:新卒一括採用メリット

以下が企業から見た新卒一括採用のメリットです。

計画的な人材確保

新卒一括採用では多くの企業が同時期に採用活動を行うため、優秀な人材の獲得競争において出遅れるリスクが低減します。計画的な採用枠の設定により、事業計画と連動した人材確保も可能です。

コスト効率の最適化

採用活動期間を集約することで、採用プロセス全体のコストを削減できます。説明会や面接などを集中的に実施できれば、効率的な選考運営が可能です。また、入社後の研修も一斉に行えるため、教育コストの最適化にもつながり、総コストを抑制できます。

組織力の強化

同期入社の従業員同士が共に成長することで、強い絆と一体感のある組織文化が醸成されます。また、新卒者は既存の企業風土や業務に適応しやすく、企業理念や価値観も自然に共感してもらいやすいのが特徴です。

関連記事:新卒採用のメリットとは?採用成功から定着率向上までの完全ガイド

企業側:新卒一括採用デメリット

企業からすると、新卒一括採用では以下のようなデメリットがあります。

グローバル人材・多様性確保の難しさ

留学生や海外大学の卒業生、社会人経験者など、多様なバックグラウンドを持つ人材は日本の新卒一括採用のスケジュールに合わせることが困難な場合が多く、結果的に多様な背景を持つ人材の確保が難しくなりがちです。

ミスマッチのリスク

短期間に多数の応募者を評価するため、学生の適性や資質を十分に見極められない場合があります。選考の質を維持しつつ量をこなすバランス感が求められるため、早期離職などのミスマッチが生じるリスクがあります。

内定辞退への対応

学生は複数の企業から内定を得ることが一般的なため、内定辞退が発生します。特に中小企業では内定辞退が採用コストや人員計画に影響してしまうことが大きな課題です。

中途採用市場への影響

新卒一括採用の文化は、転職に対するネガティブな印象を長年助長してきました。即戦力となる経験者の中途採用市場が欧米ほど発達せず、専門人材の流動性が制限される傾向があります。

学生側から見た新卒一括採用のメリット・デメリット

学生にも新卒一括採用のメリット・デメリットがあります。

学生側:新卒一括採用のメリット

学生が得られるメリットは以下のとおりです。

公平な機会の提供

実務経験やスキルよりもポテンシャルを重視する評価基準により、幅広い学生に採用のチャンスがあります。

大手企業への就職機会

日本の大手企業の多くが新卒一括採用を実施しているため、大企業への就職を希望する学生には有利です。

明確な就活スケジュール

業界全体が同じタイミングで採用活動を行うため、就活の流れが予測しやすく、準備がしやすいという利点があります。

学生側:新卒一括採用のデメリット

新卒採用は学生にとって次の点がデメリットです。

時間的プレッシャー

一斉に進む就職活動のスケジュールに合わせて、短期間に多くの企業の選考に対応する必要があり、精神的・身体的負担が大きくなります。

心理的プレッシャー

新卒が有利に働く時期は今しかないという重圧感から、冷静な判断が難しくなる場合があります。企業研究も浅くなり、結果として自分に合わない企業を選択するリスクが高まります。

通年採用のメリット・デメリット

通年採用は時期を限定せず随時採用活動を行う方式です。新卒一括採用の課題を解決する選択肢として、欧米ではすでに一般的な「通年採用」に注目が集まっています。ここからは、一括採用と比較される、通年採用のメリット・デメリットも見ていきましょう。

通年採用のメリット

以下が通年採用のメリットです。

人材の多様性確保

留学生や海外大学の学生、社会人経験者など多様な人材にアプローチできます。優秀な人材がいれば採用できるため、「今年度は50名採用」といった固定的な計画に縛られることもありません。

ニーズに応じた採用

事業環境や人材ニーズの変化に応じて柔軟に採用計画を調整できます。

採用競争の緩和

一括採用の時期に集中する採用競争を避け、企業独自のペースで優秀な人材を確保できます。また、新卒一括採用では、日程の重複やエントリー締め切りの関係で応募できなかった優秀な学生にもリーチできる可能性が広がります。

通年採用のデメリット

一方で通年採用には以下のようなデメリットも存在します。

採用コストの分散と増加

年間を通じて採用活動を継続するため、人事部門の負担が長期化します。オンライン説明会などを活用しても、その準備と運営の手間は無視できません。

研修体制の複雑化

入社時期が分散するため、効率的な研修体制の構築は難しいです。講師や場所の確保も都度必要となり、教育コストが増大します。

同期意識の希薄化・組織文化の醸成が困難

一斉入社による同期の絆が生まれにくく、組織の一体感醸成に工夫が必要です。内定式や研修も小規模分散型となるため、一体感の創出が課題となります。

就活事情の最新動向:インターンシップの重要性

最新の新卒採用では、インターンシップの存在感が高まっています。新卒採用の戦略を練る上で、押さえておきたいインターンシップの調査結果を紹介します。

インターンシップの早期化・長期化

株式会社学情が実施した調査によれば、2026年3月を卒業予定とする学生の約半数が「大学1・2年次」から就職情報の収集を開始しています。また約4割の学生が「5社以上」のインターンシップに参加していました。企業の早期接点確保の動きと学生の就活準備の前倒しが明確に表れています。

出典:HRpro|【26卒インターンシップ】約半数の学生が「大学1・2年次」から情報収集を開始。約4割が「5社以上」にインターン・OCに参加

インターンシップの位置付け変化

インターンシップの位置付けは、採用選考の場へと変化しています。2025年卒業予定の学生から、インターンシップ時の情報を採用に活用することが可能になりました。一定の基準を満たすインターンシップで取得した学生情報を、4年次の6月以降に実施される本選考に利用できます。

特に冬季のインターンシップは、本格的就職活動の直前にあたるため、インターンシップ参加者に特別選考ルールを設ける企業も多いようです。インターンシップは実質的な「プレ選考」として機能しています。

新卒 一括 採用 メリット デメリット出典:厚生労働省|令和5年度から大学生等のインターンシップの取扱いが変わります

関連記事:新卒採用|インターンシップ・キャリア形成支援成功事例!最新状況や新定義も解説

新卒一括採用・採用強化に向けて企業ができること

若手採用を強化したい企業が、貴重な戦力を確保するためにできることを紹介します。

学生と早期接点を持つ

就活準備が大学1・2年次から始まっている現状を踏まえ、企業側は学生との早期接点を持つことに注力します。各段階の学生に合わせたコミュニケーションの機会を設けるアプローチが有効です。

学生が企業文化や業務内容を直接理解できる機会を多く設けることで、企業への理解を深めてもらうことで、自社への関心度を高めます。

採用直結型インターンシップを実施する

インターンシップは採用戦略において重要性を増しています。2025年度卒業予定者より政府のガイドラインが変更されて以降、企業はインターンシップと採用活動の連携を強化できるようになっています。

日本経済新聞社の2025年度採用状況調査では、39.6%の企業が採用直結型インターンシップを導入済みです。「プレ選考」としての機能は明確であり、職場での就業体験を含んだインターンシップが採用手法の一つとして定着しています。企業の魅力や仕事のやりがいを伝える絶好の機会でもあるため、ぜひ前向きな実施に取り組みましょう。

出典:
文部科学省|インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る 取組の推進に当たっての基本的考え方
日本経済新聞|インターン、採用直結型が4割に ルール変更で定着 リクルートマネジメントソリューションズ|学生のキャリア選択と入社後の状態に関する意識調査

内定者フォローの充実

新卒一括採用では、優秀な学生が短期間に複数の企業から内定獲得することはよくあることです。内定辞退を防ぎ、入社後の活躍を促すための内定者フォローは欠かせません。効果的な内定者フォローを以下に紹介します。

  • 定期的なコミュニケーション:オンライン・オフラインでの接点を計画的に設定
  • 内定者同士の交流促進:同期意識の醸成により内定辞退リスクを低減
  • 研修実施:業界知識や基礎スキルの習得機会を提供し、入社への不安を軽減

複数のアプローチを組み合わせることで、内定者との信頼関係を構築するとともに、早期活躍に向けた準備を進められます。

企業の魅力を高める福利厚生の充実

採用競争が激化する中、特に若い世代にとって、企業選びの重視点は「給与」から「福利厚生」へとシフトしています。大和ライフネクスト株式会社が実施した2025年3月卒学生向け調査(2024年7月実施)によれば、就活生の44.3%が「福利厚生の充実度」を企業選びで最重視し、「給与の高さ」(39.8%)を上回りました。

この動向に対して、学生の関心を引くことができ、働きやすさの象徴となるような福利厚生を若手採用戦略の一環として導入する企業が増えています。

出典:大和ライフネクスト|2025年卒・Z世代の就活トレンド 学生400人を調査「社員寮」に関する学生の意見とは?

毎日使える食事補助の福利厚生サービス「チケットレストラン」

エデンレッドジャパンの「チケットレストラン」は、一定の利用条件下で食事代が実質半額になる食の福利厚生サービスです。専用のICカードによる決済を通して、従業員へ食事補助を提供します。

コンビニを含め全国25万店舗以上の加盟店があり、毎日の食事シーンや休憩時間(お茶、コーヒー、お菓子)に使用可能です。配属先や勤務時間帯を問わず使用できるため、新卒採用における福利厚生強化策としても注目を集めます。

関連記事:チケットレストランの魅力を徹底解説!ランチ費用の負担軽減◎賃上げ支援も

新卒採用は自社らしさを活かすことが大切

新卒採用が難しいと感じる企業が増える中、新卒一括採用、通年採用、インターンシップ制度活用など、採用方法の選択肢が画一的ではなくなっています。企業は自社の特性に合った採用方法を選びながら、企業の魅力を効果的に伝える必要があるでしょう。

調査が示すように、若手就活生が重視する「福利厚生の充実」は採用成功に欠かせない要素です。採用戦略とともに、魅力的な福利厚生の提供にも取り組む価値があります。

ぜひ、福利厚生拡充においてはエデンレッドジャパンの「チケットレストラン」を選択肢の一つとして検討してみませんか。毎日の食事をサポートする福利厚生の存在は、若手の心をつかみ、企業への志望度を向上させることにつながります。

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参考記事:「#第3の賃上げアクション2025」始動、ベアーズが新たに参画~中小企業にこそ“福利厚生”による賃上げを! “福利厚生”で、より働きやすく、暮らしやすい社会へ~

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