会社員として働くうえで気にしなければいけないもの、それは「福利厚生の充実」です。
給与とは別に会社員に支給される福利厚生。どんな会社がどれくらいの福利厚生を付けているのか?
また企業側としても効率的に福利厚生を行う方法は無いのか?双方の視点で一覧にして考えていきましょう。
福利厚生を具体的に知る
まずは福利厚生とはどんなものなのか、具体的におさらいしましょう。
福利厚生には、法律で決められた「法定福利厚生」と法律の定めには無い「法定外福利厚生」があります。法定福利厚生と言うと「雇用保険」「健康保険」「厚生年金」などの社会保険一般をさします。
雇用条件によってどこまで付けなければいけないのかは法律で定められています。つまり、すべての会社員に平等に与えられるものです。
次に「法定外福利厚生」についてです。法定外福利厚生は法律でその取り決めがない物。つまり会社によってその内容は千差万別です。一般的には大きな会社の方が充実した内容で在ることが多いです。
「食事代の提供」「交通費の支給」「家族の健康管理」など給与とは別のサービスを従業員に提供することでより能力の高い人材を囲い込むことができるものでもあります。
福利厚生が充実した会社とはどのような会社?
福利厚生が充実した会社にはどのような会社があるのでしょうか?一例としては、「サイバーエージェント」「リクルートキャリア」「オリエンタルランド」「イケアジャパン」などが挙げられます。こちらは福利厚生の評価ランキングの上位企業から一部抜粋したもので、従業員からの評価も高い企業です。
法定外福利厚生の充実した会社を一言で言うと「大企業」が中心です。
中小企業に比べて資金力のある大企業は従業員に対する福利厚生が充実しているのは当たり前のことかもしれません。
そのため、大企業には多くの優秀な人材が集まりやすく、中小企業にはなかなか人材が集まりにくくなっているのは現状の日本の問題点のひとつと言えるでしょう。
福利厚生の具体的な内容は?
福利厚生の具体的例を挙げていきます。
・会社の中に綺麗なカフェスペースがある
・会社負担で社内での会食の場がある
・スキルアップのためのセミナーを開催してくれる
・月に何度か「出社時間を遅らせる」制度がある
・社内食堂以外の場所でもランチを取れる優待券がある
中小企業には無いような法定外福利厚生の充実が提供できるのは大企業の強みでしょうし、そこで働く従業員にとっても企業選択の大きな決め手のひとつと言っていいでしょう。福利厚生は日本社会で注目されています。
福利厚生はアウトソーシングするのがおすすめ
法定外福利厚生を自社で充実させようと思うとそれだけ手間暇やコストがかかってしまうという問題もあります。中小企業ではなかなか導入するのが難しいわけです。
そこでおすすめなのが法定外福利厚生を外部の代行会社に「アウトソーシングする」という方法です。企業の福利厚生のアウトソーシングを請け負う会社が増えてきています。アウトソーシングしていくことによって企業側には多くのメリットがあります。「手間やコストをかけて施設を整えなくてもいい」「よりスムーズに福利厚生をスタートできる」などの点です。
一方、従業員側にも「平等に福利厚生を受けられる」というメリットがあります。「どのような福利厚生を付けるのか」は企業規模や業務内容で様々変化するでしょうが、福利厚生のアウトソーシングを進めて優秀な人材を囲い込むことは、強い企業を作る上で急務と言える課題でしょう。