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【社労士監修】人材確保等支援助成金とは?コースごとの詳細まとめ

2023.11.11

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監修者:吉川明日香(社会保険労務士・ 吉川社会保険労務士事務所)

人材確保等支援助成金の認知度が高まる中、「自社が対象になるのか知りたい」と考える事業主は少なくありません。人材確保等支援助成金とはどのような制度なのか、また、コースごとの詳細をまとめて整理していきましょう。人材確保を後押しする人気の福利厚生サービス:エデンレッドジャパンの「チケットレストラン」も紹介します。

人材確保等支援助成金の概要

近年、見聞きする機会が増えるとともに認知度を高めている「人材確保等支援助成金」ですが、そもそもこれはどのような制度なのでしょうか。まずは、その概要から解説します。

労働環境向上への取り組みに対する助成金

「人材確保等支援助成金」は、人材の確保と定着を目的として労働環境の向上等を図る事業主、もしくは事業協同組合等に対して支給される助成金を指す言葉です。

少子化による人材不足が深刻化する中、事業主の多くが人材の確保・定着に苦心しています。限られた人材を奪い合う就職市場での競争に勝つためには、他社よりも魅力ある企業であり続けなければなりません。

そのための方法として、多くの企業が労働環境の改善に取り組むようになりました。労働環境がよい企業と悪い企業、どちらにより多くの人材が集まるかは言わずもがなだからです。

「人材確保等支援助成金」は、新たな設備の導入など、労働環境の向上に取り組む事業主に対し支給される助成金です。人材の獲得・定着に課題を抱える事業主に、大きく寄与する施策として注目を集めています。

【人材確保等支援助成金】コース別の詳細

「人材確保等支援助成金」には、全部で9つのコースがあります。自社への適応を見極めるためのヒントとして、それぞれの詳細をチェックしていきましょう。

雇用管理制度助成コース

  • 対象:雇用管理制度(諸手当等制度・研修制度・健康づくり制度・メンター制度・短時間正社員制度※保育事業主のみ)の導入・実施を通じ、従業員の離職率の低下に取り組む事業主
  • 助成金額:57万円(離職率の目標値を達成した場合)
  • 主な要件:雇用管理制度の導入・離職率低下目標達成など 

※令和4年4月1日より整備計画の受付を休止

参考:厚生労働省|人材確保等支援助成金(雇用管理制度助成コース)

介護福祉機器助成コース

  • 対象:新たな介護福祉機器の導入等を通じて労働者の身体的負担を軽減し、離職率の低下に取り組む介護事業主
  • 助成金額:導入費用の20%(賃金要件を満たした場合は35%)・上限150万円(離職率の目標値を達成した場合)
  • 主な要件:介護福祉機器の導入・離職率低下目標達成など

※令和3年度より機器導入助成を廃止。目標達成助成は引き続き申請可能。

参考:厚生労働省|人材確保等支援助成金(介護福祉機器助成コース)

中小企業団体助成コース

  • 対象:自団体の構成員である中小企業者に対し、労働環境の向上を図るための事業を行った事業主団体
  • 助成金額:要した費用の2/3・上限600~1,000万円(団体の規模による)
  • 主な要件:改善計画の認定・実施計画の認定・中小企業労働環境向上事業の実施をすべて行っていることなど

参考:厚生労働省|人材確保等支援助成金(中小企業団体助成コース)

人事評価改善等助成コース

  • 対象:生産性の向上に貢献する人事評価制度や、定期昇給以外の賃金制度を整備するなどを通じ、生産性向上・賃金アップ・離職率低下を目指す事業主
  • 助成金額:80万円(離職率や賃金アップの目標値を達成した場合)
  • 主な要件:従業員の賃金アップを含む人事評価制度の導入など

※令和4年4月1日より整備計画の受付を休止

参考:厚生労働省|人材確保等支援助成金(人事評価改善等助成コース)

建築キャリアアップシステム等普及促進コース

  • 対象:建設労働者の雇用改善や、建設労働者の技能向上等を目指すための取組みを行った建設事業主や建設事業主団体等
  • 助成金額:中小建設事業主団体は支給対象経費の2/3・中小建設事業主団体以外の建設事業主団体は支給対象経費の1/2
  • 主な要件:所定の事業に取り組んでいること(CCUS等登録促進事業 ・CCUS等登録手続支援事業 ・就業履歴蓄積促進事業)

参考:厚生労働省|建設事業主等に対する助成金(旧建設労働者確保育成助成金)

若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース(建築分野)

  • 対象:①若年者や女性労働者の就業や定着の推進を目的とした事業を行った建設事業主や建設事業主団体・②建設工事に関連する作業の訓練について、推進活動を行った広域的職業訓練を実施する職業訓練法人
  • 助成金額:①中小建設事業主は支給対象経費の3/5(3/4)・中小建設事業主以外の建設事業主には支給対象経費の9/20(3/5)、中小建設事業主団体は支給対象経費の2/3、中小建設事業主団体以外の建設事業主団体は支給対象経費の1/2。②支給対象経費の2/3  ※()は賃金要件が認められる場合
  • 主な要件:対象となる取り組みを行っていること(現場見学やインターンシップ・研修会・表彰制度)

参考:厚生労働省|建設事業主等に対する助成金(旧建設労働者確保育成助成金)

作業員宿舎等設置助成コース(建設分野)

  • 対象:①被災三県に作業員宿舎・作業員施設・賃貸住宅を賃借した中小建設事業主②建設工事現場に女性作業員専用の施設を賃借した中小元方建設事業主③認定訓練実施に必要な施設や設備を設置・整備した広域的職業訓練を実施する職業訓練法人
  • 助成金額:①支給対象経費の2/3・②支給対象経費の3/5(3/4)・③支給対象経費の1/2     ※()は賃金要件が認められる場合
  • 主な要件:対象に該当していること

参考:厚生労働省|建設事業主等に対する助成金(旧建設労働者確保育成助成金)

外国人労働者就労環境整備助成コース

  • 対象:外国人特有の事情に配慮した労働環境の整備を通じ、外国人労働者の定着に取り組む事業主
  • 助成金額:支給対象経費の1/2・上限57万円|賃金要件を満たす場合は2/3・上限72万円
  • 主な要件:就労環境整備措置の導入と実施・離職率低下目標達成

参考:厚生労働省|人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)

テレワークコース

  • 対象:良質なテレワーク制度の導入・実施により、人材確保や雇用管理改善等の効果をあげた中小企業事業主
  • 助成金額:機器等導入助成は支給対象経費の30%・目標達成助成は支給対象経費の20%|賃金要件を満たす場合35%
  • 主な要件:機器等導入助成(評価期間内に、テレワーク実施対象労働者全員が1回以上テレワークを実施している・目標達成助成(評価時離職率が、計画時離職率以下)

参考:厚生労働省|人材確保等支援助成金(テレワークコース)

人材確保を支える福利厚生「チケットレストラン」

人材の獲得・定着には、人材確保等支援助成金を利用した施策に加え、福利厚生を利用した他社との差別化が有効です。中でも、近年特に注目度を高めている福利厚生サービス:エデンレッドジャパンの「チケットレストラン」を紹介します。

自由度の高い福利厚生の食事補助サービス

エデンレッドジャパンの「チケットレストラン」は、30年以上の実績を持つ食事補助の福利厚生です。

チケットレストラン」を導入した企業の従業員は、専用のICカードを利用することにより、カフェ・ファミレス・コンビニなど、全国25万店舗以上もの加盟店での食事代が半額になります。「 Uber Eats 」との業務提携も行っているため、リモートワークや出張中、ランチミーティングなど、利用シーンを選びません。

このような利便性の高さから「チケットレストラン」は、食事補助の福利厚生として日本一の実績を持つサービスとなっています。

人材確保等支援助成金を活用し安定した雇用の実現を

人材の獲得・定着に課題を抱えながらも、人材確保のための予算を割けず、頭を悩ませる事業主は少なくありません。そんな事業主にとって、人材確保等支援助成金は、最小限の負担で人材確保を目指すことのできる有益な施策です。

さらに、他社との差別化や自社のブランディングを図るのであれば、エデンレッドジャパンの「チケットレストラン」のような、魅力的な福利厚生の導入も選択肢のひとつです。活用できる制度や施策を把握し、自社の人材確保に役立てましょう。

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