福利厚生を充実させることには、メリットがいろいろあります。従業員のワークライフバランス改善や満足度向上などもその一つです。それに人材獲得という面でも、福利厚生は大きな影響があります。リクルート 就職みらい研究所が公開している『就職プロセス調査(2021年卒)「2021年3月度(卒業時点) 内定状況」』によると、「就職先を確定する際に決め手となった項目」として、34.8%の学生が「福利厚生(住宅手当等)や手当が充実している」と答えています。特に中小企業が採用活動で効果を上げようと考えたら、福利厚生を充実させることが一番の近道かもしれません。
ただ、中小企業の場合、福利厚生に大企業ほどの予算をかけられないというのが現実です。では中小企業向けに最適な福利厚生には、どういったものがあるのでしょうか。
まずは人気の福利厚生を把握しよう
中小企業が福利厚生の充実を検討する際、まず重要なのが従業員や求職者に人気の福利厚生を把握することです。ここ数年安定した人気を誇る定番の福利厚生としては、以下の3種類があります。
住宅関連の福利厚生
家賃補助、住宅ローン補助、社宅などがこのジャンルに当てはまります。住宅関連の福利厚生は各種アンケートなどで人気一位になることも多いので、導入すれば社内のモチベーションアップが期待できるはず。しかし予算がかかるのが難点です。
健康・医療系の福利厚生
人間ドックなどの充実した健康診断を提供したり、カウンセリング窓口を設置したりする健康・医療系の福利厚生も根強い人気です。リモートワークの普及により在宅時間が増えたことをきっかけに、健康経営への取り組みとして、運動習慣を促すサービスも注目されています。従業員数の少ない会社では、従業員一人ひとりの健康が業務にも大きく影響します。そういった意味では、中小企業向けの福利厚生の一つと言えるかもしれません。
参考記事:【健康経営を叶える福利厚生11選】福利厚生の種類や健康経営に役立つ福利厚生サービスとは?
健康経営の施策に役立つRIZAP「ウェルネスプログラム」
RIZAP「ウェルネスプログラム」は、「健康経営」の実現を独自のRIZAPメソッドを通してサポートする福利厚生です。19種類の健康セミナーや、健康コラム、E-ラーニング、3か月で集中的に生活習慣を改善するサービスなどにより、従業員の心と体の健康を増進します。
RIZAPメソッドを熟知したトレーナーは、参加者一人ひとりの悩みに寄り添い、共感的な対応をするプロです。「明日から実践する!」と思えるような熱意あふれるセミナーを実施します。その甲斐あって、講師満足度は98.6%と非常に高い評価です。2023年12月末時点での導入企業は1,900社以上、体験者も31万人以上を誇ります。
参加型プログラムでは、対面またはオンライン形式から自由に選べ、さらに従業員の健康課題に合わせてカスタマイズが可能です。メンタルヘルス不調予防に活用できるプログラムも注目されています。目的、予算、対象、日時、形式に応じてさまざまなアレンジが可能であり、シフト制や多拠点展開の企業でも全従業員が受講可能です。
プログラムで学べるRIZAPメソッドでは、目標設定・トレーナーへの報告・進捗確認のプロセスを通じて、一人ひとりの行動習慣を変革していきます。継続的な健康習慣の定着により、従業員の健康増進が期待できるでしょう。健康経営優良法人の認定取得のための取り組みとしての導入実績もあります。
参照元:健康経営の施策に役立つRIZAP「ウェルネスプログラム」
食事補助の福利厚生
住宅関連の福利厚生とトップを争う人気なのが、食事補助の福利厚生です。主にランチ代を補助するケースと、従業員食堂・カフェテリアなどを整備するケースがあります。中小企業向けに現実的なのはランチ代補助といえます。食事補助はどんな従業員でも恩恵を感じやすく、実際に満足度も高いというメリットがあります。
食事補助サービス|エデンレッドジャパン「チケットレストラン」
「チケットレストラン」とは、全国25万店舗以上の加盟店で利用できる食事補助サービスです。「チケットレストラン」は、ICカード型の食事券で、あらかじめ入金された金額分を全国のコンビニや定食屋、ファミリーレストラン、カフェなどで利用可能です。2023年3月23日に「 Uber Eats 」と業務提携をしており、マクドナルドやモスバーガーなどの若者に人気のファーストフードチェーンも利用できます。
誰もが使える福利厚生という点では、エデンレッドジャパンの「チケットレストラン」も選択肢の一つになります。
健康経営の福利厚生が中小企業向けとして注目
中小企業向けの施策として、従業員の健康増進を図る「健康経営」に注目が集まっています。健康経営には、企業イメージ向上、会社負担の医療費削減、生産性改善などといったさまざまな効果があります。そしてそんな健康経営の取り組みの一環として福利厚生を活用する事例が増えているのです。
健康経営のための福利厚生というと、上記で取り上げた中でも「健康・医療系の福利厚生」を思い浮かべるでしょう。このカテゴリの福利厚生も定番ですが、最近トレンドなのが食事補助の福利厚生を健康経営に取り入れることです。食事というのは健康の基本。特にヘルシーなランチを毎日の習慣にすることは、健康維持に役立つと言われています。そのため、健康経営を実行している中小企業の中には、食事補助で従業員に健康的なランチを食べてもらいやすく環境を整えている企業が増加中。「ランチミーティング」「朝食会」などのユニークな取り組みを行う会社もあります。
福利厚生サービスは中小企業向けにも有効
福利厚生を充実させる際に、中小企業向けとして注目を集めているのが外部の福利厚生サービスの活用です。いわば福利厚生のアウトソーシングです。福利厚生のパッケージを提供している外部のサービスを利用して、簡単に大企業の福利厚生に近いサービスを実現できます。導入企業側で一から準備する必要がなく、コストもそれほどかかりません。福利厚生の追加を検討しているのであれば、利用する価値があるでしょう。
中小企業でもすぐに導入できる福利厚生のアイデア
ただ中小企業の場合、いきなり大規模な福利厚生を導入するのは難しい、現実的ではないというケースも多いはず。そんなときは、ちょっとしたものからスモールスタートしてみましょう。たとえば食事関連の福利厚生であれば、オフィスにコーヒーメーカーを設置して、隣にお菓子なども用意するという手もあります。これならすぐに実践できますし、従業員のリフレッシュや従業員同士のコミュニケーション促進などといった効果も見えてきます。
福利厚生に食事補助「チケットレストラン」を導入した事例を紹介
導入事例1.|ドリームビジョン株式会社
「全従業員の幸福の追求」を目標に掲げている、ITカンパニーであるドリームビジョン株式会社。従業員の幸福のために、福利厚生で食事補助を検討していました。
パートナー企業に常駐するエンジニアを多く抱え、オフィスに出勤する従業員と公平な福利厚生を目指していたところ、エデンレッドジャパンの「チケットレストラン」を知り、導入を決めたとのことです。
チケットレストランを導入した効果とは?
- 食事のサポートのおかげでコーポレートビジョン「日本一エンジニアにやさしい会社」を実現
- パートナー企業への派遣時またはリモートでも従業員の健康をサポート
- 食事サポートは採用面接時に大きな反響があった
- 従業員の離職防止にも効果を発揮
- ハタラク エール2022「優良福利厚生法人」を受賞
導入事例はこちら
導入事例2.|株式会社サニクロ
山梨県にある株式会社サニクロは、クライアントである製造メーカーの品質維持や向上に携わる、ものづくりの最終工程を請け負う検査専門の企業です。
導入のきっかけの一つに「企業にとって一番大事なパート従業員に、給料とは違う形で還元したかった」という思いがあり、従業員を大切にする企業の姿勢がうかがえます。また、今の企業名も従業員から募集し、投票で決定するという、ユニークな企業風土です。社長は子育て真っ最中で、従業員は全員が女性で、子育て世代の従業員の満足度も高いことが特徴です。
福利厚生に「チケットレストラン」を利用するメリット
- 市街地から離れている地域に会社があるが、サービス対応していた
- 周囲に飲食店の少ない土地柄、コンビニでも使える点がありがたい
- コロナ禍で会社で飲み物などを用意しなくなった背景があり、個人で持参する必要が出てきたのでその補助になる
「チケットレストラン」を導入した効果としては、企業側の負担も減ったと同時に、結果的に従業員同士のコミュニケーションが活発になり、エンゲージメントの向上につながったとのことです。
導入事例はこちら
まとめ
それでは最後に、今回の記事のポイントを簡単にまとめます。
- 福利厚生の種類で従業員に人気なのは「住宅関連」「食事補助」「健康・医療」の3つ
- 中小企業向けの施策として健康経営が注目
- 健康経営の取り組みの一環で、食事補助の福利厚生を導入するケースが増えている
- コーヒーメーカーの設置など、小さなことから始めてみるのもおすすめ
- 外部の福利厚生サービスを使えば、時間もコストも節約できる
中小企業向けの福利厚生を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。食の福利厚生で導入コストが比較的かからないエデンレッドジャパンが提供する食事補助の福利厚生サービス「チケットレストラン」も、その選択肢の一つにしてみてはいかがでしょうか。