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【社労士監修】従業員満足度と従業員エンゲージメントの違いは?高めるメリットも解説

【社労士監修】従業員満足度と従業員エンゲージメントの違いは?高めるメリットも解説

2024.05.29

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監修者:吉川明日香(社会保険労務士・ 吉川社会保険労務士事務所)

従業員満足度と従業員エンゲージメントにはどのような違いがあるのでしょうか?2つの関係性や高めるメリットについて解説した上で、両方の向上を目指すためにまず取り組むべきことや、役立つ福利厚生サービスについても紹介します。

従業員満足度と従業員エンゲージメントの違い

従業員満足度と従業員エンゲージメントは、どちらも高いほど従業員の働きやすい企業といえます。ただし定義が異なるため、まずはそれぞれの正しい意味と、関係性について見ていきましょう。

従業員満足度とは

従業員満足度とは、企業に対して従業員がどれだけ満足しているかを示す指標のことです。給与や福利厚生などの待遇が適切で、仕事にやりがいがあり、職場の人間関係が良好であるほど、従業員満足度は上がると考えられています。

従業員満足度の高い職場は働きやすいため、長く勤務する従業員が多いのも特徴です。自社でスキルを磨き経験を積んだ優秀な従業員が、長期間にわたり働き続けるため、人材不足に陥りにくいでしょう。

関連記事:従業員満足度(ES)は何の指標?魅力的な企業づくりの基本を解説!

従業員エンゲージメントとは

従業員エンゲージメントとは、従業員が企業の理念やビジョンを理解し、それを達成するために自発的に貢献する姿勢のことです。従業員エンゲージメントの構成要素には以下の3点があげられます。

  • 理解度:企業理念やビジョンに対する従業員の理解している度合い
  • 共感度:従業員が企業へ共感している度合い
  • 行動意欲:従業員が企業のために行動する態度

「この企業で役立ちたい」と積極的に考えている従業員は、離職を選びにくいため、従業員満足度と同様に、長く勤務し続ける従業員が多くなります。

関連記事:社員エンゲージメントとは?向上のための施策や調査に使う指標も解説

従業員満足度と従業員エンゲージメントの関係性

従業員満足度は企業が与えるものに対して、従業員がどのように感じているかを表す指標です。従業員が満足しているかそうでないか、という点のみで評価します。

一方、従業員エンゲージメントが表すのは、企業と従業員の間にある双方向的な関係性です。

企業が提示する理念やビジョンに共感した従業員が、積極的に貢献したいと考えて仕事に取り組みます。その仕事に対して、企業が適切に評価し待遇に反映していくという好循環が生まれるのが従業員エンゲージメントです。

従業員満足度と従業員エンゲージメントを高めるメリット

従業員満足度も従業員エンゲージメントも、高めることによるメリットがあります。具体的にどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

業績アップ

従業員満足度の高い企業で働く従業員は、モチベーションが高い傾向があります。業務に懸命に取り組むため、生産性が高まりやすいでしょう。よい商品やサービスを効率的に提供できるため、業績アップにつながると期待できます。

自ら企業に貢献したいという意欲を持つ従業員の多い、従業員エンゲージメントの高い企業も、業績アップが期待できるでしょう。どうすれば企業理念やビジョンを実現できる商品やサービスを作れるだろうか?と一人ひとりが考えながら仕事に取り組んでいるためです。

顧客満足度アップ

顧客満足度アップも期待できます。従業員満足度の高い企業も、従業員エンゲージメントの高い企業も、よりよい商品やサービスを効率よく提供できるためです。顧客満足度が高まれば、今いる顧客の売上向上や、顧客の増加も見込めます。

業績アップとの好循環が生まれやすくなるでしょう。

人材定着率アップ

人材定着率アップも従業員満足度や従業員エンゲージメントを上げるメリットの1つです。日本は今少子高齢化により16~64歳の生産年齢人口が減り続けており、人手不足の状況が進んでいます。

帝国データバンクの「人手不足に対する企業の動向調査(2024年4月)」によると、全体の人手不足割合は、正社員が51.0%、非正規社員が30.1%です。業種別の人手不足割合も見ていきましょう。

順位

業種

人手不足割合

1

情報サービス

71.7%

2

旅館・ホテル

71.1%

3

建設

68.0%

4

自動車・同部品小売

64.9%

5

金融

64.2%

6

運輸・倉庫

63.5%

7

メンテナンス・警備・検査

62.7%

8

家電・情報機器小売

60.4%

9

医療・福祉・保健衛生

57.7%

10

飲食店

56.5%

特に人手不足割合の高い「情報サービス」「旅館・ホテル」では、70%を超える企業で正社員が不足している状況です。

従業員満足度を高めて従業員が働きやすい環境を整えることや、従業員エンゲージメントを高めて従業員のモチベーションを高く保つことは、人材定着率向上による人手不足対策につながることで注目されています。

参考:帝国データバンク|人手不足に対する企業の動向調査(2024年4月)

関連記事:人材定着は何に取り組むべき?定着しないときの課題と施策を確認

まずは従業員満足度アップから始めよう

従業員満足度も従業員エンゲージメントも、高めることで業績・顧客満足度・人材定着率の向上につながります。どちらから取り組めばよいのだろうか?と迷っているなら、まずは従業員満足度を高めることを考えましょう。

企業・従業員の双方向の関係性である従業員エンゲージメントは、従業員満足度を高めれば自動的に向上するものではありません。ただし従業員満足度が低いままで従業員エンゲージメントだけ高めるというのも現実的ではないでしょう。

まずは制度や待遇を整えることで実現しやすい、従業員満足度の向上から始められるよう、具体的な取り組みを紹介します。

企業理念やビジョンの理解を促す

従業員一人ひとりが企業の目指す企業理念やビジョンを深く理解し共感することは、従業員満足度を高める上で重要なポイントです。

企業理念やビジョンに共感できず疑問を感じている従業員は、業務に対しても前向きな姿勢を持ちにくくなってしまいます。不満に感じることが増えることもあるでしょう。

一方、企業理念やビジョンを理解し共感している従業員は、主体的にその実現に向けて取り組むことが期待できます。

企業理念やビジョンは1度伝えたからといって、理解できるものではありません。時間をかけて繰り返し伝えることで、少しずつ浸透していきます。朝礼や会議のタイミングで伝えたり、オフィスに掲示したりして、理解を促すのがポイントです。

上司との信頼関係を築く

従業員満足度の向上を目指すなら、上司が部下の従業員と信頼関係を築けるようサポートすることも重要です。

上司とその部下の従業員では、親子ほど年齢が離れていることもあるでしょう。時代に合ったコミュニケーションで信頼関係を構築するには、マネジメント層向けの研修が役立ちます。

適切な指示出しや仕事ぶりの評価は従業員満足度の向上につながるポイントです。

充実感のある仕事を提供する

やりがいある仕事により、従業員が「仕事を通して成長している」「仕事で成果を出している」という実感は、従業員満足度の向上につながります。一人ひとりが仕事で充実感を得られるよう、実力に合わせた適切な人員配置を行うとよいでしょう。

併せて成し遂げた仕事が、全体にどのような影響を及ぼしたのか、具体的に伝えることも重要です。例えば作成した資料が分かりやすく先方へ説明しやすかった、作業の無駄を省く取り組みで全体の生産性が以前より〇%上がった、というように伝えるとよいでしょう。

キャリア形成の機会を設ける

今後のキャリア形成につながる機会を多く設けることも、従業員満足度向上のポイントです。自社でスキルを磨き経験を積むと、どのようなキャリア形成がかなうかを明確に示します。先輩従業員のケースでキャリア形成の具体例を提示してもよいでしょう。

従業員がキャリア形成を意識できる研修を設けたり、希望のキャリアをかなえるために必要なスキルや経験を得られる機会を設けることも重要です。

現時点で従業員が希望するキャリア形成が難しい場合には、経営戦略に照らし合わせて希望に見合うポジションの新設を検討してもよいでしょう。

良好な人間関係を構築する

上司・先輩・同僚との良好な人間関係も、高い従業員満足度につながります。毎日のように接する相手とのコミュニケーションにストレスがなければ、居心地のよい職場を実現可能です。

良好な人間関係には心理的安全性の確保も重要なポイントといえます。心理的安全性とは「怒られるのではないか」「ばかにされるのではないか」といった心配をすることなく、安心して自分の意見を伝えられる状態のことです。

心理的安全性が確保されており、スムーズなコミュニケーションが可能な職場では、仕事に関するアイデアや意見が出てきやすくなります。従業員は自分の意見が仕事にプラスに働くという実感を得られるため、充実感も得やすくなるでしょう。

ワークライフバランスを適切に調整する

仕事がどれだけ充実していても、毎日のように残業があり、休日出勤が当たり前の状況では、従業員満足度は上がりません。家族との時間が持てない、趣味に時間を使えない、リラックスした時間を過ごせない、といった状況に疲れ果ててしまう従業員もいるでしょう。

従業員満足度を上げるには、適切なワークライフバランスも欠かせません。仕事とプライベートのバランスが適切に保たれるよう、業務量や勤務時間・働き方などの調整を行います。

例えば特定の部署のみ残業が多いのであれば、全体の業務を洗い出して振り分け直し、定時で業務が終わるようにしましょう。業務効率化の推進も必要です。また状況に応じて使える、時短勤務制度・フレックスタイム制度・テレワークなどの導入も役立ちます。

関連記事:【社労士監修】ワークライフバランスの取り組み事例を紹介。メリットや注目の理由も解説

給与を上げる

従業員満足度には給与も関わります。仕事に見合う給与を適切に支給することで、従業員満足度の向上が実現可能です。

2024年の春闘では多くの企業が、労働組合の要求をそのまま受け入れる満額回答をしました。企業によっては要求より高い賃上げを実施したところもあります。

続く物価高を背景とした賃上げの動きは、中小企業にも広がっています。自社の給与が以前と変わっていないなら、同業他社と比べて相対的に下がっているかもしれません。

現在の物価に対して適切な給与になっているかも考慮しつつ、定期昇給やベースアップなどの賃上げに取り組みましょう。

福利厚生を充実させる

福利厚生の充実度アップも従業員満足度の向上につながります。福利厚生により働きやすい環境が整うためです。

福利厚生の導入を従業員満足度向上につなげるときには、従業員が求めている制度を取り入れるのがポイントです。福利厚生を充実させても、従業員にとって使い勝手が悪いものでは利用率が上がりません。かけたコストに見合う成果は出にくいでしょう。

従業員が求めている福利厚生を導入するには、ビズヒッツが働く男女501人を対象に実施した「あったら嬉しい福利厚生に関する意識調査」が役立ちます。

ランキング

あったら嬉しい福利厚生

1位

家賃補助・住宅手当

2位

特別休暇

3位

旅行・レジャーの優待

4位

社員食堂・食事補助

5位

スポーツクラブの利用補助

6位

資格取得・教育支援

7位

保養所

8位

生理休暇

9位

慶弔金の支給

10位

通勤手当

ランキング上位の住宅手当・特別休暇・レジャーの優待・食事補助などを導入するとよいでしょう。自社の従業員へ、あったらいいと思う福利厚生に関するアンケートを取るのもおすすめです。

参考:ビズヒッツ|あったら嬉しい福利厚生に関する意識調査

従業員満足度や従業員エンゲージメント向上につながる福利厚生

従業員満足度向上に向けて福利厚生の充実度アップに取り組むときには、どのようなサービスを導入すればよいでしょうか?おすすめの福利厚生サービスを紹介します。

食事補助は「チケットレストラン」がおすすめ

福利厚生の中でも人気上位にランクインしている食事補助の導入を考えているなら、全国25万店舗以上の加盟店で食事を購入できる食事補助サービスである、エデンレッドジャパンの「チケットレストラン」がおすすめです。

全国チェーンのコンビニ・ファミレス・カフェなどで使えるため、オフィスに出社する従業員はもちろん、テレワークの従業員や、毎日異なる現場で働く従業員にも公平に提供できます。

利用率98%・継続率99%と、導入した企業ではほぼ全ての従業員が継続して利用しているのもポイントです。従業員満足度も93%と高く、導入によって従業員の待遇改善ができます。

実質的な手取り額アップにも

日々の食事代を企業がサポートすることで、従業員の実質的な手取り額を上げられるのもポイントです。エデンレッドジャパンの「チケットレストラン」は、従業員に支給しても税金がかからない一定の要件を満たしています。

同額の給与アップと比べると、税金がかからない分手取り額が上がる計算です。賃上げの実施とともに「チケットレストラン」を導入すれば、実質的な手取り額の向上にも役立てられます。

関連記事:“福利厚生”で実質手取りアップと高いエンゲージメントの実現を「#第3の賃上げアクション」プロジェクト

従業員満足度と従業員エンゲージメントを考えよう

従業員満足度と従業員エンゲージメントは、どちらも業績・顧客満足度・人材定着率に影響を与えます。経営状況を改善したいと考えているなら、自社の現状を把握した上で、従業員満足度の向上から取り組みましょう。

充実感のある仕事の提供や、良好な人間関係の構築などはもちろん、福利厚生の充実度アップも従業員満足度向上につながるポイントです。従業員に喜ばれる福利厚生を導入するには、福利厚生に関するアンケート調査を参考にするとよいでしょう。

アンケートの上位にランクインしている福利厚生を導入するなら、食事補助サービスの「チケットレストラン」がおすすめです。全ての従業員に公平に提供できる福利厚生から、従業員満足度や従業員エンゲージメントの向上に向けた取り組みを始めてみませんか。

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